高級クラブのヘルプの心得【役割や種類、お給料は?】

水商売をやっていれば誰しも一度は経験するのが、「ヘルプ」です。
しかし、単にヘルプと言っても、キャバクラと高級クラブではヘルプの役割が違ったり、そのヘルプの中でも種類が分かれていたりと、少しややこしいシステムです。
そこで今回は、ホステス未経験者や初心者に向けて、「ヘルプ」の役割や種類、注意点、お給料などの基本情報を徹底解説します!
ホステスの「ヘルプ」とは
高級クラブでは、一度指名したホステスを変更できない「永久指名制」が設けられています。指名されたホステスは、
- 係
- 担当
- 口座
などと呼ばれ、そのお客様の支払いや来店など、全ての管理を任されます。その中で、高級クラブに在籍するホステスは、
- 売上ホステス
- ヘルプホステス
に分かれます。「売上ホステス」とは、係のお客様をたくさん抱えている、売上を持ったホステスの呼び名です。
これに対し、「ヘルプ」とは、まだお客様を持っておらず、売上には貢献できていない状態のホステスを指します。
複数接客が基本のクラブでは、1人のお客様が来店されれば、その隣に係が座り、この周りを数人のヘルプが囲って接客します。
ヘルプホステスの種類
ヘルプには、
- ゼロヘルプ
- 半ヘルプ
の2種類が存在します。ゼロヘルプとは、その名の通り、お客様を抱えていないヘルプのことです。
単に「ヘルプ」と言うときは、ゼロヘルプのことで、入店前に他のクラブやキャバクラからお客様を引っ張ってこない限り、誰しもが通る道です。
2つ目の半ヘルプですが、これはゼロヘルプとして経験を積んで、少しずつお客様が増えてきたホステスを指します。
この2つは「ゼロヘル」「半ヘル」と略して使われることもあるので、覚えておきましょう。
ヘルプホステスの給料
高級クラブ特有のシステムで、お客様の売上は全て、その「係」のホステスに入るようにできています。
これだけを聞くと、ヘルプでは稼げないように思えてしまいますが、ヘルプは「日当制」であり、銀座の高級クラブであれば、平均でも3万円前後の給料を受け取ることができます。
しかし、そこから毎日の、
- ヘアセット代
- ドレス、着物代
- タクシー代
を始め、お歳暮やお中元、お客様への誕生日プレゼントなど、さまざまな経費が掛かることも事実です。
ヘルプが昇給してもらうには、日ごろの営業に積極的に取り組み、お店からの評価をあげる必要があります。
また、日当を上げてもらうだけなくママや係のお姉さんと深い信頼関係を築ければ、お客様を紹介してもらえるチャンスもあるため、係としてステップアップすることも努力次第では可能です!
ヘルプホステスの役割
接客中のヘルプの主な役割は、係のお姉さんが接客に集中できるようサポートすることであり、
- タバコに火をつける
- お酒を作る
- 灰皿を交換する
などの雑務は、ヘルプが行う必要があります。しかし、あくまで「サポート」であり、しゃべりすぎには注意しましょう。
ヘルプであれば、テーブルを綺麗に保ちつつ、適度に相槌を打ちながら、出過ぎないことが重要です。
また、ヘルプの売上も係のお姉さんに入るため、キャバクラとは違って、ヘルプが同伴やアフターに行くことも禁止されていません。
逆に、同伴などでお客様をお店に連れて来られれば、売上にも繋がるため好印象です。そのため、キャバクラではタブーとされているような、
- 名刺を渡す
- 連絡先を交換する
なども、クラブではOKとされているので、混同しないようにしましょう。
まとめ
- ホステスは「売上」と「ヘルプ」に分かれる
- ヘルプは係のサポート役
- 「ゼロヘルプ」「半ヘルプ」
- ヘルプは「日給制」
以上が、ヘルプホステスの基本情報です。
高級クラブと言えば、洗練された一流の女性のイメージがありますが、誰もが最初はヘルプを経験します。
ホステスであれば、知性や気品が必要とされますが、ヘルプホステスは素直さと一生懸命さがあれば、ママやお姉さんが上手くフォローしてくれるでしょう。
ホステスの心得