これだけは知っておきたい!水商売における基本の接客マナー
水商売は『究極の接客業』と言われるように、高いレベルの気遣いやマナーが求められます。
初心者であれば、「会話についていくだけでも精一杯・・・」というのも仕方ありませんが、最低限の基本を抑えていなければ、お店のレベルが疑われてしまいます。
そうならないためにも、この記事では、水商売で基本とされる、マナーや作法をご紹介します!
おしぼりの『使い方』と『使い分け』
水商売でのテーブルマナーを知る前に、まずは『おしぼり』の使い方を知る必要があります。
お客様が来店されたときはもちろん、お手洗いに行く度に新しい物に替えたりと、何かと使用頻度が高いです。
そのため、多くのお店では、使途に合わせて3種類のおしぼりが用意されていることが一般的です。この3つは、業界用語で、
- あつしぼ
- つめしぼ
- かわしぼ
と呼ばれており、次のように使い分けられています。
これらの用語は、大体どこのお店でも使われるので、覚えておいて損はありません。
また、使い終わったおしぼりは、そのまま放っておくのではなく、三角形にたたんで、机の端に置いておきましょう。
『居心地良く過ごせるホステスのおもてなしの心』にあるような、気候に合わせた心遣いも駆使できると最高ですね!
お客様のお酒を作る
おしぼりの使い方が分かれば、テーブルマナーの基本である、お酒の作り方です!席につけば、卓上に、
- ハウスボトル
- 氷の入ったアイスペール
- マドラー
- 割りもの
が置かれています。それらを使って、
- 氷をトングで丁寧に入れる
- 指2本分のお酒を入れる
- 水を入れる
- マドラーで混ぜる
の順番で、丁寧にお酒を作りましょう。このとき、利き手でないほうの手を添えると、スマートに見えます。
また、お客様が完全に飲みきる2〜3口前には、同様の手順でおかわりを作りましょう。このとき、お客様によっては飲み物を変える方もいるので、
と、一言聞いておくのがスマートです。
グラスをこまめに拭く
グラスの水滴が付いたままにしていると、お客様の手が濡れてしまったり、洋服が垂れてしまうこともあるので、水滴が出てきたら、こまめに拭きましょう。
このとき、事前にボーイに頼んでかわしぼを使う人もいますが、普段使いのハンカチとは別に、もう1枚用意しておくほうが印象がいいです。
ただ、コロナの影響で、ハンカチやかわしぼを使わず、ペーパーナプキンでグラスを拭くお店も増えてきました。
どうしたらいいかわからないときは、お店に確認してみてください。
タバコに火をつける
水商売では、お客様がタバコを吸うときは、火をつけるのがマナーです。自分がタバコを吸わないとしても、ライターは持参しておきましょう。
お客様がタバコを吸いそうであれば、まずは手元で火をつけましょう。
ちょうど良い火加減であれば、お客様の顔に火が飛ばないように手を添えながら、程よい位置までライターを上げましょう。
このとき、あまり火の位置が低いと危険なため、顎ぐらいの高さまでしっかりと持ち上げることが大切です。
灰皿を交換する
お店によりさまざまですが、吸い殻が1〜2本たまれば、灰皿を取り替えます。
このとき、タバコの灰が飛ばないように、新しい灰皿を上にかぶせて交換しましょう。
その後は、黒服が回収しやすい机の角に置いておくか、灰皿の山の1番下に置いておくことが一般的です。
以上が、水商売の基本マナーです!
まずは、卓の上が散らからないように、常に気を配っておくことが大切です。
一般的な飲食店よりも高額な料金をいただく以上は、接客のプロとして、これらのマナーをしっかりと抑えておきましょう!
ホステスの心得