銀座ホステス/30代
お手紙やメールなど文章を書くときに「第三者の目でチェックすること」「○○さんだったらどう書くか、どんな言葉をチョイスするか考えること」と言われます。そうしているつもりですが、なかなかうまくできません。どうしたらいいでしょうか。
第三者の目になれないホステスさんは、
- 自分の価値観から離れられない
- 第三者になったつもりが「私が○○さんだったらどこを直すか」という『私のまま』で見ている
- そもそも「○○さん」をまったく理解してない
- そもそも人に興味がない
- 自分と○○さんの違いが分かってない
- 自分を客観的に分析できてない
上記のどれか、または全部です。
たとえば、複数のホステスさんと私を比べると、こんな違いがあります。




ではこの4人が、同じ言葉をチョイスするか?というと、絶対にありえないと思います。
たとえばお礼状で「再会できて嬉しかった」の一文を書くとしても、こんな違いが出るはずです。




この違いが出るのは、人柄・プロ意識・経験(場数)・実績など様々な要因が重なっています。
仮に普段のあなたが、

これを選んでいるとして、
- 「なんとなく」で選んでいる
- 『売れた実績を持つ人』と『売れた実績のない自分』との違いが分かってない(なぜ売れたか、どこにこだわりがあるか、など考えたこともないなど)
などであれば、
その人がどんな気持ちで何を伝えたくてその言葉を選んだか
がまったく分からず、自分の価値観だけで文章を見返すことになります。
また、あなた自身が「再会できて嬉しい」だけを表現しようとしていることも要因。
私や売れっ子さんは、「再会できて嬉しい」をだけを表現しているのではなく、
どんなふうに嬉しかったか
を表現することで、再会できたことを喜んでいると伝えているわけですね。
この視点の違いも、おそらく理解できていないのだと思います。
こうした積み重ねの結果、自分がチョイスした言葉以外の言葉を拾えなくなるわけです。
第三者の目線で見る、ということは、
- 自分とは違う人物になりきって
- その人物の性格や価値観、立場、実績などを踏まえて
- 「その人物ならどういう視点で書こうとするか」を考え
- 「その人物がどういう言葉を選ぶか」を考える
という作業になります。
これを直感でできるようになるには、あなた自身が第三者として仮定する人物をしっかり想像でき、自分の要素を捨ててその人物になりきれることが前提。
できないということは、あなたはまだまだ『あなたのまま』ということです。
というわけで、
その人物になりきる
その人物がどんな視点で書こうとするか、を考える
上記の視点で言葉を選ぶ
これを繰り返しトレーニングしてください。
可能であれば、なりきったその人物に見てもらって、答え合わせをしましょう。
その際には、


というように「なぜそれを選んだか」も合わせて伝えるようにすると、適切なアドバイスを受けやすくなります。