自分が嫌いだった私を変えたひと言
自分が嫌いで、仕方なかった私。好きなところも、得意なことも、ひとつも見つからなくて、人生にも自分にも絶望していました。
それが20代前半までの私。
「私にはムリ」「私にできるわけがない」「私にそんな力はない」といった否定的な感情ばかりが浮かぶ日々を過ごしてたんですよね。
いまの私を知るコンサル生たちには、想像もつかないようです。でも、これは紛れもなく私の過去です。
好きな要素がひとつもなかった20代
私の『自分が嫌い』を具体的に言うと、『好きになれる要素が何もなかった』という感覚でした。
- 私にはムリ
- 私にできるわけがない
- 私にそんな力はない
こういう言葉が、頭の中で自動再生されてる状態です。朝起きた瞬間から、この言葉たちが待ち構えてるような感覚、わかる人にはわかると思います。
何かに挑戦しようとするたびに、この言葉がブレーキをかけてくるんですよね。ホステスの世界には、こういう子が本当に多いです。
指名も取れない、お客様にも上手く話せない、それを自分で「やっぱり私はダメなんだ」と責める。
他の子が売上を伸ばしていくのを横目に見ながら、自分だけが取り残されていくような気持ちになる。あなたもそうじゃないですか?
しかも厄介なのは、この『自分が嫌い』という感情は、がんばればがんばるほど強くなることがあることです。
がんばった分だけ結果が出ないと「やっぱり私には才能がない」と、余計に自分を否定する材料が増えていく。悪循環です。
一方で、がんばらなければがんばらないで『がんばらない自分』がまた嫌いになる。
どっちに転んでも自分を責める材料を探してしまう、そんな状態になります。この状態のまま過ごしていたら、多分いまの私はいなかったと思います。
「おまえなら絶対できる」と言ってくれた人
私が大きな一歩を踏み出せたのは、後に私の人生の師匠となるEさんの「おまえなら、絶対にできる」という一言でした。
彼は、だれから見ても仕事のできるエリートでした。そして、私と同じく、複雑な家庭環境で育った人です。
彼の腹部には、父親に刺された傷跡が歪に残っていました。つまり彼は、自分の手で自分の人生を変えた実績がある人です。
だからこそ、その言葉には重みがありました。順風満帆に生きてきた人の「がんばれば大丈夫」とは、まったく違いました。
同じように傷を抱えてきた人が、それでも自分の力で這い上がってきた。その人が、他でもない私に向かって「絶対できる」と言い切った。
彼の言葉には、説得力がありました。理屈じゃなくて、彼自身の生き方が証明してたんですよね。
私は私を信じられないけれど、この人の言葉に賭けてみよう。そう思えたのが、すべての始まりでした。
自分を肯定できないなら、自分を肯定してくれるだれかの言葉を借りればいい。
いま振り返ると、結構大事な考え方だと思います。自分ひとりの力でどうにかしようとしなくてもいいんです。
信じてくれた人の言葉に賭ける
とはいえ、それからの道のりは、すさまじい失敗と挫折の連続でした。
「もうできない!!」とワンワン泣いた日もあったし、お客様を怒らせたこともあります。正直、何度も心が折れかけました。
自分が嫌いだったころの否定的な感情が、ふとした瞬間にぶり返してくることだって、しょっちゅうありました。
それでも、Eさんの言葉を何度も思い出しながら、なんとか踏ん張ってこれたんですよね。一歩進んでは転んで、また立ち上がって。その繰り返しでした。
「自分が嫌い」という感情は、すぐには消えないんですよね。
だからこそ、何度でも思い出す必要があったんだと思います。彼の言葉を、お守りみたいに握りしめてた感覚です。
自分を好きになるって、一朝一夕にはいかないと思います。だから、無理に自分を好きになろうとしなくてもいいんじゃないかと思うんです。
それより先に、自分を信じてくれる誰かの言葉に、一度だけ賭けてみる。私にとってはそれが、変わるきっかけになりました。
まとめ
自分が嫌いで、否定的な感情ばかりが浮かぶ時期は、だれにでもあると思います。
でも、その感情を無理に消そうとしなくていいんです。消そうとすればするほど、余計に自分を責めてしまいます。
私の場合は、Eさんという存在を信じることで、少しずつ前を向けるようになりました。
失敗も挫折もたくさんしたし、いまでも100%自分を好きになれたわけではありません。それでも前に進めたのは、あの一言があったからです。
もしいま、自分のことが嫌いで苦しんでいるなら、あなたを信じてくれるだれかの言葉に、一度賭けてみてください。
それだけで、明日の景色は少し変わるはずです。
