接客はスキル以前に心が大事

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
昨日は仕事の関係で、ある行政施設の集合ビルへ行って参りました。そのビルの1Fには軽食コーナーがあって、3~4名ほどの女性が働いていました。
こんなことを言っては非常に失礼ですが、正直言って行政の施設。あまり接客という意味での満足度は望めない、というのは否めない点でもあります。
ひどい人が相手だと、対応してやってる感むき出しの方なんかもいらっしゃいますよね。
でね、その軽食コーナーの方に、ちょっと無理なお願いをしてしまったんです。
お客様も多くてバタバタしている最中に、会議室へコーヒーの配達をお願いしたのです。
その反応から察するに、きっと「○人分以上」みたいな決まりがあるんだと思うんですね。
なのに、たった3人分の飲物を運んで欲しい、というワガママな私達に対し、その中で1番年配の女性(60代後半くらい?)がニヤッと笑ってこう言いました。
「しょうがない、ホントはダメだけど、あたしは美男美女に弱いから、持って行くわ」
文字で見ると感じの悪い対応だけど、全然嫌な感じもなくてすごくチャーミング。
忙しいにも関わらず、飲物を届けて下さったこの女性。お願いしたときには気付かなかったんですが、足を引きずって歩いて来たんです。
もちろんエレベーターはあるけど、その状態で飲物を運ぶって、大変だったと思うんですね。
わ~申し訳なかったな(>_<)と思って、帰り際に食器を返す際にお礼とお詫びを伝えると、
「全然気にしないで、また寄ってね」
と、これまたすごくチャーミングな笑顔。
その施設自体にはほとんど用事がないんだけど、またこの人に会いに来よう!って思っちゃうくらい、とっても魅力的な女性でした。
接客という視点から見たとき、この女性の言葉遣いはNGなのかもしれません。
だけど、どれだけ言葉が美しくても、どれだけ丁寧な表現をしようと、そこに心がなかったら、ただ単に美しい言葉を並べているだけだと思うんですよね。
それでは、お客様と心通ったお付き合いは、一生できないと思います。お客様を惹き付けるほどの笑顔って、表面上だけでは生まれないものですしね。
ホステスの心得