ナンバーワンになる前に受けた衝撃の洗礼

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
私が「本気でホステスという仕事に向き合ってみよう!」と思ったのは、24歳のとき。
16歳で家族を捨てて家を出て、年齢を偽って水商売の世界に入って、すでに8年が経っていました。

年齢はまだ24歳でしたが、8年も経って今さら!?と言うくらい、経験だけはしっかり『プロの域』です。
そして、8年もやっていれば、まあまあそれなりのことはできます。お客様も持ってますし、そこそこの売上もあります。
「まあまあ」とか「そこそこ」でもやっていけるのが、水商売。食べていくだけなら、そんなにがんばらなくてもよかった。
でも私は『ナンバーワンホステスになるには?マル秘最短ルートを大公開!』でも書いたように、どうしても人生を変えたかったのです。

そのために、どうしてもトップに立ちたかった。だから、本気で取り組もうと思いました。
今回は、今でも忘れられない衝撃の記憶を元に、ナンバーワンになる前の体験談をお話しします。
私がホステスとして結果を出すために選んだ「師匠」
まず、私が「仕事を教えてほしい」と依頼したのは、ホステスではありませんでした。
私が選んだのは、『【圧巻】スーパー営業マンの心得』でもお話した、トップセールスマン。

彼は、にっこり笑って「俺は厳しいぞ」と言いました。はい、本当!!!に厳しかったです!!!鬼のスパルタ教育でした(今も鬼w)
私にとって師匠は、元お客様であり、元パートナーです。18歳で出会って、本気で仕事と向き合うまでの8年間、私は彼のことが大きらいでした。

だって、いつも仏頂面だし、何か言うとにらまれるし、そこにいるだけでこわいし、口を開けばヤリが飛んでくるし、なんなのこの人ー!みたいな。
でも、私が彼に苦手意識を持っていた最大の理由は、自分を見透かされているような気がしたから。
どんなに偽っても、どんなに取り繕っても、この人には全部バレる。この人には、私が必死に隠そうとしていることが全部お見通しなんだ。
無意識レベルで、そう感じていました。そして、実際に見透かされていました。
彼は、いろんな言い訳をして逃げ回る私にイラついていたそうです。「本当はやればできるはずなのに」と。後々になって、知りました。
繰り返しますが、仕事に関することは、本当に厳しかったです。何度も何度も怒られて、号泣しました。あんなに厳しい人、後にも先にも見たことありません。
同時に、だれよりも見守ってくれ、だれよりも味方でいてくれる、本当に優しい人でもありました。
仕事を教わるつもりでしたが、結果的に私は『自分の人生を生きること』を教わりました。
だから、彼を師匠に選んだことを誇りに思います。私が結果を出せたのは、彼のおかげです。
「ホステス業のむずかしさ」を痛感した瞬間
ある日、仕事終わりに師匠から呼び出されて、こう言われました。


「・・・は?」と思ったのもつかの間、道端に放り出されました。戸惑って師匠の顔を見ても、厳し~い表情で見ているだけ。。。
しぶしぶ、私はナンパを始めました。当然、お金どころかだれもOKなんかくれないし、

なんて言われる始末。何なのこれは・・・と思っていると、師匠が言いました。



それまで私は、「お店に入った以上お金を払うのは当たり前だ」と思っていました。いえ、もちろん、それは当たり前なんです。
- 形のないもので対価をいただくこと
- 商品としての自分を選んでいただくこと
のむずかしさを、初めて痛感したんです。形ある商品を売るほうが、よっぽどカンタンなのでは?と。
色を売らないのであれば、お客様から絶対的な信頼を寄せていただけるくらいにならないと、やっていけない。
そう思い知らされた瞬間でした(とはいえ、やり方が荒いんですけど^^;)。
多くのホステスは考えが甘い
トップセールスマンも、偉大な経営者も、
- 簡単に売れる(稼げる)
- 小手先でどうにでもなる
- お客様からお金を引っ張ることが仕事
なんて思っている人はいません。
そんなことを本気で思っている人や、堂々と公言している人は、怪しげな『意識高い系』や『詐欺師系』『リア充アピール系』くらいです。
地に足着いてる人はみんな、稼ぐことの大変さも、お客様はごまかせないことも、重々知っています。一方、ホステスはどうでしょうか。多くのホステスが、
- 人よりラクをして、人より大金を稼ぎたい
- 努力も成長もせず、でもだれよりも認めてもらいたい
といったことを考えている・・・というのが実情だと思うのですよね。実際に、そういう相談も多いですし。
ラクして大金稼げる方法が本当にあったら、世の経営者は誰も苦労してないですね。
『楽しんで稼げる方法』ならあるし、結果を出せる人は、実際にその仕事を心底楽しんでいます。『ラク』と『楽』は違いますから。
ここ数年のコロナ禍では、よほどのバカでない限り、ほとんどの人が「当たり前に思っていたものは、何ひとつ当たり前ではない」と気付いたはずです。
仕事があること、お金をもらえること、明日もまたお店が開くこと、すべては「当たり前」ではない。
形のない娯楽業界の仕事は、有事の際に一番ダメージを受けるものです。
日常にあぐらをかいていると、遅かれ早かれ必ず自分が困ることになる。そう痛感したホステスさんも大勢いたはずです。
あなたも、安易に『あたりまえ』と日常にあぐらをかかないようにしましょう。「お客様がお金を払うこと=当たり前」ではありません。

ホステスの心得