Q.衣装はどういう視点で選んでいましたか?

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
玲那さんは現役時代にどういった視点で衣装を選んでいましたか?お客様に選んでいただくことはありましたか?
ご質問ありがとうございます。衣装選び以前の問題として、実はワタクシ、美にはまったくと言っていいほど、無関心です。
これは、現役時代も今も変わらずで、基本ベースとしては、『他人様のお目汚しでなければ良き』という人間なので、常に美しくありたいとか、微塵も思っていません。むしろ、

くらいの勢いなので、ホステスで良かったなと思います。ホステスじゃなかったら無法地帯です。
流行を追うこともまったく興味がないし、かわいいとかオシャレとかよりも、着心地や動きやすさなど機能重視派。
デザイン性やブランドの知名度よりも、揺れやシルエットの美しさが気になる。
・・・というように、一般的な美意識高めホステスとは、若干スタートラインが異なります。
衣装を選ぶ際のポイント(軸)
ただ、仕事として必要となれば、俄然勉強する性ではあるので、『商品価値を高めてくれるかどうか』というのが私の衣装選びの視点でした。
- コンサル的に言えばコンセプトやブランディングに適しているか
- 心理学的に言えば顧客心理に適するか、顧客心理がどう動くか
- 数値的に言えば費用対価はどうか、費用回収見込はどれくらいか
といったことが衣装選びの軸です。『好みかどうか』が大前提ですけどね。
露出度が高まれば高まるほど、質の悪いお客様に好かれる傾向になり、利益も低空飛行することが多いです。
なので、露出度の高い衣装は、売れてからはほとんど着ていません。黒系の衣装も、あまり持ってなかったです。
売れないころは黒衣装制限があって、1日2名までだったので、ほぼ着れず。売れてからは気持ちの問題なのか、「黒を着たい」とはあまり思わず。
やはり、華やかな色やデザインのほうが、利益的にも効果が高いのは事実です。
私の場合は、着物のほうが喜ばれたので、ドレスは週に1~2回着ればいいほう。あとは全部、着物でした。
ここは、本人の外見とお店の雰囲気、客層(ターゲット)によりますね。
お客様に衣装を選んでいただくことも多かった
お客様と出かけることが多かったので、衣装を一緒に見ることも多々ありました。これは「真剣に仕事するぞ!」と決めてから取り始めた行動です。
営業活動の一環として店外をしていた・・・というわけではなくて、顧客リサーチのため。これに尽きます。
- どういう色・デザイン・生地を好むのか(好みの傾向)
- 私という商品をどれくらい理解してくれているか(商品への理解度)
- どういう願望を持っているか(欲求)
などをリサーチするためです。私という商品への理解度が高ければ、私に似合う衣装を的確に選んでくれます。
自分が良いと思うものを着せたいか、本当に似合うものを選ぶかが分かれば、その後の対応も予測が立てやすいですね。
自分の好むものを着せたい人なら、その衣装を着て会うと喜ぶでしょうし、その人の好き嫌いに合わせると喜びます。
本当に似合うものを着せたい人なら、衣装評価を共有すると喜ぶでしょうし、事ある毎に意見を尋ねると喜びます。
こういうことが見えてくるので、お客様との衣装巡りは楽しかったですね。
まとめ
- 「仕事でなければ美にあまり関心がない」が私のデフォルト(笑)
- 衣装選びは「商品価値を高めてくれるかどうか」
- 顧客リサーチのために一緒に衣装を見に行っていた
こうして活字にしてみると、かわいくない女ですね。でも、しょうがないですね。根本的に興味のない分野なので、違う視点からしか関心が持てません。
でも、そのおかげで実際に利益になったし、現在もコンサルとして経験が役立ってるし、何ら問題ないです。
余談ですが、紫系や緑系の衣装が似合うと知ったのは、お客様に選んでいただいたおかげです。
私自身は「似合わない」と思い込んでいたので、自分では絶対に選ばなかった色です。
こういう良い発見もたくさんあるので、第三者に見てもらうことはおすすめです。


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