『なんとなく』で選んでない?失敗を防ぐホステスの衣装選びのコツ

こんにちは。ホステス専門アドバイザー秋好玲那です。→目次はこちら^^
その衣装、本当に似合っていますか?もし衣装選びに迷っているなら、購入する前にぜひこの記事を最後まで読んでください。
衣装選びって、本当にむずかしいですよね。
自分で『似合う』と思って選んでも、お客様の反応がイマイチだったり、自分が『イマイチ』と思っていても、周りから「いいね!」と褒められたり。
私も衣装選びでは、数えきれないほど失敗しました。
『春だから』という理由だけでパステルカラーを選んだり、『かわいいから』という理由だけでAラインワンピースを選んだり・・・
どちらも、絶対に似合わないのに(笑)
でも、第三者の意見を取り入れるようになって、衣装選びに失敗しなくなりました。いま振り返ってみると、
- 自分に似合う色を分かっていなかった
- 自分の好みの衣装と仕事上映える衣装の違いを分かっていなかった
- あまり着たことがないデザインを着ることに強い抵抗があった
などが原因だったと思います。安物を着られない職業でもあり、衣装代はバカにならないので、できるだけ失敗したくないですよね。
そこで本記事では、『失敗を防ぐ衣装選びのポイント』についてお話しします。
この記事の目次
なぜ衣装に気を配らなければならないのか
そもそも、なぜそんなに衣装に気を配らなければならないのでしょうか。それは、
- 外見でお客様に気に入られるかどうかが決まる
- 衣装に気を配ることで、お客様に自分を印象づけられる
- 衣装を『なんとなく』で選ぶと存在感が薄れる
という理由があるからです。
外見で気に入られるかどうかが決まる
「人を外見で判断してはいけない」と言いますが、ホステスは外見で判断されます。
顔やスタイルが抜群に優れていなければならない、という意味ではありません。
どんなに中身が優れていても、どんなにスキルに長けていても、外見で気に入られなければお席に着くことすらできないからです。
お席に着けないことには、あなたの良さは分かってもらえません。パッと見ただけで、あなたのキャラクターや内面をお客様に伝える必要があります。
衣装は着飾るだけでなく、あなたという人柄を伝える『ラッピング』でもあるのです。
衣装に気を配ることで自分を印象づけられる
『ラッピング』である衣装に気を配ると、あなたというホステスをお客様に印象付けることができます。
他のホステスと同じような色合い、同じようなデザインの衣装を選ぶと、お客様の目にはとまりません。
たとえば、他のホステスに白い衣装が多いなら、あなたは赤を選ぶだけでお客様の目を引くことができます。
素人っぽい雰囲気の衣装が多いなら思い切ってプロの雰囲気をまとったり、ドレスやワンピースが多いならお着物を着るようにしたり。
スキルを磨くには時間がかかりますが、衣装を変えることはカンタンですよね。
周りのホステスと真逆の衣装を選ぶだけで目立てるなら、やらない理由はありません。
衣装を『なんとなく』で選ぶと存在感が薄れる
ホステス歴1年以上も経つと、自分の好みの色やデザインがある程度わかってきますよね。
その状態で『なんとなく』衣装を選んでいると、『いつも似たような衣装になる』のです。
そうすると、あなたの存在感が薄れてお客様の目にはとまらなくなります。仮に似たような色・デザインを選ぶなら、
- 『いつもピンクの着物を着ている=私』とお客様に印象付けていきたい
- 『白=私のイメージカラー』として定着させたい
など、しっかりした理由が必要です。『なんとなく』で選び、『いつも似たような衣装』状態なら、衣装選びを見直しましょう。
衣装では新人ホステスもベテランホステスも迷走しがち
衣装や髪型で悩むホステスさんは多く、新人に限らずベテランでも迷走します。迷走する原因を挙げると、
- 根本的基準が分からない
- 固定概念にとらわれている
- 自分に似合うものを分かってない
などがメインで、ダントツに多いのは1です。
基準が分からない
新人ホステスは、『会社では着られないけど、オフ日やお出かけ、デートなら着られる!』という範囲で選びがち。
特に、昼のお仕事と掛け持ちでアルバイトしている人は、ここに陥ります。なので、コンサルではこう答えます。

つまり、
- ちょっとおめかし=日常
- どこで着るんだ!?=非日常
となります。私たちが提供するのは非日常なので、『どこで着るんだ!?』という色、デザインを選べばいいということです。
非日常とは、お客様の日々の生活の中にないものを言います。
『ちょっとおめかし』はあなたの日常にあるように、お客様の日常でも目にする機会がありますよね。
でも、『どこで着るんだ!?』レベルの衣装はあなたの日常にもないように、お客様の日常にもない。『非日常』=「特別感」なのです。
たとえば、ちょっとおめかしレベルだと、こんな感じ↓
『お店以外でどこで着るねん!?』レベルのワンピースだと、こんな感じ↓
花柄になったり、色味がついたりするだけでも一気に華やかさが増しますよね。
固定概念にとらわれている
ベテランが迷走する原因としては、
- 視野が狭い
- 自分に似合う色やデザインが分かってない
- 自分のキャラを分かってない
これらがすべて当てはまっているケースがほとんど。こんな色やデザインは自分に似合わないと決め付けて、ある程度雰囲気が固定されて冒険できないのです。
こういう場合、コンサルでは、

と言います。自分のキャラが分からない場合は率直に「私ってどんなキャラ(タイプ)?」と周りの人にたずねてみてもいいですね。
元気系、天然系、かわいい系、姉御肌系など、ざっくりとでも分かると衣装を選びやすくなります。
たとえば私だと「毒舌・姐さん系」のイメージなので、一目で分かるようにとなると、こういうものを選びます↓
私の場合は、色以前にシンプルであればあるほど迫力が増す、という性質があるので毒素と姐キャラを出すときはシンプルを追求します。
私とは真逆の『かわいい・妹系』だと、ミニのAライン系ワンピースや、
やわらかい色、やわらかい花柄のお着物などが似合います。
コンサルで外見作りをする際に意識していること
コンサルでは、全身写真(または動画)を見ながらアドバイスします。お客様の前に出る状態の姿を写真で送ってもらい、
- 髪型、髪の色、髪質
- メイク、顔立ち
- 衣装(座った印象と立った印象)
- 靴・アクセサリー(衣装や身体とのバランス)
- スタイル(身体の線、お尻や胸・ウエストの位置など)
- 姿勢(O脚、猫背、筋肉のつき方、首の位置等々)
などを見て、トータルバランスで考えるわけです。そうすると、
- なぜこの衣装にこの靴?
- なぜこの衣装にこの髪?
- なぜ着物でこのメイク?
等々、衣装はもちろん、見た目のバランスの悪さが分かります。
衣装は悪くないのに身体的に似合わないことも
また、衣装や髪型は良くても、本人の身体的問題で残念な感じに仕上がってしまうことも。たとえば、




などが、写真1枚で分かるのです。とはいえ「その衣装は着るな」とは言えないので(よほどなら言いますが)、



など、用途や状況に合わせてアドバイスします。
コンプレックスは分かるがむしろ悪化させている例も
髪型も、顔が大きいからアップにしたくないとか、色々ありますよね。でも顔の大きさが目立つのは、ほとんどメイクのせい(汗)
この場合は髪型や衣装よりも、メイクを変えるように伝えます。
衣装でコンプレックスを隠そうとするあまり、似たようなラインばかりに偏ったり、色合いが決まってしまったりしますよね。
似たようなラインになるのは、既製品の範囲で済ませようとするからです。お直し前提で選べばバリエーションも増えるし、そんなにお金もかかりません。
色合いが固定しがちなら、「どこに色を使うか」で大きく変わるので、研究すると良いですね。
自分と雰囲気の似た芸能人を探して、その人をお手本にするのもいいでしょう。
衣装選びが変わるとこんなメリットが!
実際に衣装の選び方が変わったことで、
- 客層が変わる
- 覚えてもらえる
- 単価が上がる
などの結果が出ています。
客層が変わる
特段高価な衣装に買い替えなくても、自分に似合う衣装を選べるようになっただけで、高級感を出せるようになります。
その結果として、色恋目的の客層が減り、個人の努力を評価してくれるお客様が増えていきます。
覚えてもらえる
ポイントを押さえて衣装を選ぶようになると、存在感が増してお客様の記憶に残りやすくなるのです。
私自身、お席に着いたことのないお客様でも、私の存在を知らない人はいなくなりました。
単価が上がった
衣装が変わって高級感を出せるようになり、客層が変わったおかげで客単価が上がります。
下りるボトル自体の本数も増えますが抜きものなども増えていきました。
まとめ
衣装について、かなり力説してしまいましたが、伝わったでしょうか(笑)
顔がいいとか悪いとか、スタイルがいいとか悪いとか、そんなことばかり気にして整形やダイエットをがんばるだけでは、あまり意味がありません。
自分に似合った衣装を選ばないと、第一印象がもったいないことになってしまいます。
適当に選ばずに、しっかりと選びましょう。何度も何度も試着して、必要ならお直しもして、自分に合った衣装を選べる目を育ててくださいね!
ホステスの心得