なんで伝わらないんだろう・・・「わかりやすい伝え方」に必要な要素

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
売れないホステスは例外なく話が下手です。会話のプロとして、これは致命的です。特に多いのは『伝えるスキル』が低い人。
伝えるスキルが低い人は、わかりやすい伝え方(話し方)、わかりやすい反応(リアクション)など自己開示を必要とすることが苦手です。そこで今回は、
- わかりづらい伝え方をする人の特徴
- わかりやすい伝え方をする人の特徴
- わかりやすい伝え方のトレーニング法
についてお話しします。
この記事の目次
わかりづらい伝え方をする人の特徴
話下手なホステスは、非常に分かりづらい伝え方をします。その中でももっとも多いのが、
- 情報量が多い
- 自分が言いたいことだけ言う
- 相手を見てない
この3つです。
情報量が多い
話が下手なホステスは、自分が伝えたいことの情報量が多すぎます。
思いついた順番に次から次へと話すので
聞いている側は何が言いたいのかわからず
聞けば聞くほど混乱してしまうのです。
たとえば、「今朝寝坊してしまった」と伝えるにも、

といった話し方をします。これでは、何を伝えたいのか分かりません。
自分が言いたいことだけ言う
話下手なホステスは、いきなり話し始めます。そして、いきなり話が終わります。
相手のことなどお構いなしに、言いたいことだけを一方的に話していることが多いです。たとえば、『嬉しかったこと』を話すにも、


これでは、相手の心に響かないどころか、返答に困ってしまいます。
相手を見てない
話が下手なホステスは、自分が話すことで頭がいっぱいで、相手の反応を見ていません。
相手がちゃんと理解できているか、興味を持ってくれているかなどの判断をする余裕がないくらい、話すことに必死です。
「何か話さなきゃ!」
「楽しませなきゃ!」
「ちゃんと話さなきゃ!」
などのプレッシャーが重なると、余計に気持ちの余裕がなくなって、相手をほったらかしにしてしまいます。
また、話下手・話すことが苦手という意識があると、それがコンプレックスとなって焦りを生み、どんどん早口になっていきます。
すると、さらに情報過多になり、何を言いたいのかさっぱりわからない、という状態に陥ってしまいます。
わかりやすい伝え方をする人の特徴
一方、話し上手なホステスは、とにかく『話が分かりやすい』です。中でも、話し上手なホステスに共通するのは、
- 分かりやすい言葉を使う
- 相手に対する共感度が高い
- たとえ話が多い
この3つです。
分かりやすい言葉を使う
話し上手なホステスは、言葉の使い方そのものがわかりやすいです。
自分にしかわからない言葉や、自分の周りでしか通じない言葉を使うと、伝わりにくくなるからです。その代表といえるのは、方言ですね。
地元民しかわからない言葉で話されても、他地域に住む人はまったくわからないので、一般的な言葉に置き換えて話すはずです。
たとえば、私は北九州出身で、『片づける』という言葉を、


という言い方をすることがありますが、東京出身のお客様から、

と、不思議そうに言われたことがあります。まさに『わかりづらい伝え方』ですよね。そこで、誰にでも伝わるように「ここ片づけて」と言い換えて話す。
そういうことが自然と身についていて「どの言葉なら伝わるかな?」とチェックしながら話しているのです。
結論から話す
話し上手なホステスは、結論から話します。そのほうが相手もわかりやすく、これから話すことも伝わりやすくなるからです。
たとえばあなたが相談を受ける立場だとして

と、いきなり1から説明を聞かされるよりも、

と、先に『何をしたらいいのか』を提示されたほうが、わかりやすいですよね。その後に続く話も、すんなり入ってくると思います。
結論から話すというのは、『これから〇〇について話しますよ』という合図でもあるのです。
また結論から話せるということは、『話したいことを整理できている』ということでもあるので、聞き手にとってストレスがありません。
たとえ話が多い
話し上手なホステスは、たとえ話を多く取り入れて話します。たとえば、

と言われると、頭ではわかるものの、なんとなく腑に落ちない面もありますよね。でもこれを、

と言い換えると「確かに!」となります。
どれくらい自分が無謀な考えをしているかを山登りに置き換えると実感できる、つまり伝わりやすくなるということです。
特に、登山が趣味な人にとっては、このたとえは非常に響きやすいと思います。
このように『どうしたら相手が理解できるか』を考えると、必然的にたとえ話が多くなるのですね。
わかりやすい伝え方のトレーニング法
では、話下手なホステスはもう上達見込みがないのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。
地道にトレーニングしていけば、あなたもわかりやすい伝え方ができるようになります。そのトレーニング法とは、
- わかりやすい言葉を探す
- 言いたいことを一言で表す
- たとえ話のリストを作る
この3つです。
わかりやすい言葉を探す
まず「わかりやすい言葉」を使えるようになりましょう。直したほうがいい言葉の代表は、
- 専門用語を使わない
- 難しい言葉は別の言葉に置き換える
- 「分かるだろう」で話さない
この3つです。たとえば、キャバクラでは冷たいおしぼりのことを「つめしぼ」と言うそうです。
でも、キャバクラに勤めたことのない私は、最初に聞いたときは何のことだかさっぱりわかりませんでした。
お店の中であたりまえに伝わる言葉でも、一歩外に出たら伝わらないことがたくさんあります。
そういうときはちゃんと「冷たいおしぼり」と言ったほうが、誰にでもわかりやすく伝わりやすいです。
また、日ごろから類語辞典を使う習慣をつけておきましょう。
たとえば「考慮する」という言葉は、固めの会議などでは適切かもしれません。
でも、通常の会話では「考える」と表現したほうが誰でもわかりやすく伝わりやすいですよね。
相手や場所、目的に応じて『わかりやすく伝える』を意識しながら話すようにしましょう。
言いたいことを一言で表す
- 話が説明っぽくなる
- 話が長いと言われる
- 何を言っているのかわからないと言われる
- 結論から話すことが苦手
という場合は、『言いたいことを一言で表すと?』と、一旦自分に問いかけてから話すようにしましょう。
トレーニング法としては、4W1Hで話す練習をするといいです。4W1Hとは、
- When・・・いつ
- Where・・・どこで
- Who・・・誰が
- What・・・何を
- HOW・・・どうした
という話し方のことです。たとえば、

という話がしたいとしたら、最初に、

と言えば、自然と相手が「だれとだれが?」「どうして?」「何があったの?」とたずねるので、会話も進みやすくなります。
たとえ話のリストを作る
どう説明すればわかりやすくなるか、どう話せば伝わりやすくなるか、がわからない場合は『たとえ話』のリストを作ると良いです。
あなたが今まで見聞きした中で、
- 「わかりやすい」と思ったたとえ話
- 「いい表現だな」と思ったたとえ話
- 「なるほど」と思った名言やことわざ
などをリスト化していきましょう。たとえば、小学1年生に「1+1=2」を教える場合だと、そのまま方式を教えるより、



と教えたほうが、わかりやすいですよね。「地道にやるのが一番」という言葉も、「千里の道も一歩からって言うじゃない」と言い換えることができます。
いざというときにたとえ話ができるように、いろんなたとえ話や名言などをストックしておきましょう。
まとめ
あなたも、毎日練習していけば必ず「わかりやすい伝え方」ができるようになりますよ。
わかりやすい伝え方をしている人も、最初からわかりやすく話せていたわけではありませんから、安心してください。
誰かの話し方を真似したり、いい表現だと感じたことを取り入れたりしながら、少しずつ学んできたのです。
あなたもぜひトレーニングして「わかりやすい伝え方」を身につけていってくださいね。
ホステスの心得