美人じゃないと働けない?銀座ホステスを見てきて思うこと
こんにちは。夜とは関係ない一般の方とお話ししていると、銀座ホステスに対して、
『美人ばかりで、教養もあって、なにやらすごい人』
という偶像を持っている方が多くて怯んでしまう、銀座ホステス水野です(笑)メディア等で作られたイメージなんですかね?
一種のブランドなんでしょうけど、私を見てもらえばわかりますが、本当にたいしたことないです。ごめんなさい(笑)
長年銀座を見てきて思うのですが、高級クラブでも本当の美人なんて、一握り。
たまに、普通に暮らしていてはなかなかお目にかかれない、目の覚めるような美人もいます。が、私を含め多くのホステスさんは、そこまでではないです。
それよりも大事なことがあります。
生まれ持った顔の造りよりも大事なのは「見た目」
まずは『見た目』の定義としてぜひコチラの記事をご覧ください。
まさに、雰囲気が華やかとか、モテそうとか、そういったところです。メイク、ファッション、髪型、話し方、しぐさ等、自己プロデュースの領域ですね。
どんなに元の素材が素晴らしくても、ここを怠っていると、面接で落とされてしまうかもしれません。
逆を言えば、見た目を磨くと印象が大きく変化するので、第一印象を良くするためにも、ここはぜひ手を加えていきたいところ。
顔の造作ばかり気にして整形をしても、他が伴わないとまったく魅力的には見えないのです。
自己プロデュース力に長けた有名ママ
以前働いていたお店のオーナーママは、銀座でも有名人。実力もすごいのですが、容姿も絶世の美人のように言われています。
「あそこのママ綺麗だよね」と、お客様に限らずホステスからも何度聞いたことか。ただ玲那さんだけは、この店で働く直前に、
と教えてくれました。いざ、初出勤日。着物姿のママの第一印象は、大変失礼ながら、
と思ってしまいました。正直、顔の造りだけなら、もっと綺麗なホステスはたくさんいます。玲那さんが言うように、顔そのものは決してそこまででもない。
だけど、働くうちにママの放つ圧倒的オーラに触れ、わかってきました。卓越した自己プロデュース力の持ち主なのです。
生まれ持った素材を最大限生かして、しっかりお手入れして、完璧なまでに作り込まれた外見。
どうしたらそうなるのだろうか?という透き通る肌は、同じ女性から見ても惚れ惚れします。
それに合わせて「私が舞台の主役よ!!」という、自信みなぎる立ち振る舞い。
顔そのもの「だけ」見たときはそうでもないと思ったけど、ママのことを知れば知るほど、魅力的ですごく綺麗な人と思うようになりました。
だからお客様たちも吸い寄せられるのかな?なんて思ったり。その見た目の印象がきっと絶世の美女と言われるのでしょう。
今まで見てきたホステスやママの中で、一番自己プロデュースが長けていました。
美人なだけでは勤まらない
あるとき入店してきたRちゃんは、美形アイドルにいそうなビジュアル。席に着くたび、お客様から「綺麗」だの「可愛い」だの言われます。
顔や胸は整形ですが、この仕上がりなら大成功だと思います。だけどRちゃん、残念ながら、とにかく仕事ができない。ほとんど話さないのです。
始めは食いついたお客様も、Rちゃんの様子にだんたん持て余し気味。元々コンプレックスが強いみたいで、容姿について触れられるのが嫌なよう。
だからあちこち整形するのかな?せっかく綺麗なんだから堂々とすればいいのにもったいない!と思ってしまいます(私は整形は肯定派です)。
可愛いね〜と褒めたつもりが、嫌そうなリアクションで「はぁ」と返されたら、お客様も興醒めです。
立ち振る舞いにも難ありで、アフターに行ったとき、お客様に取り分けもせずに自分だけ食べたいもの食べて帰ったそう。
いくら美人でも、これではママやお姉さんからも使ってもらえなくなってしまいます。案の定、長くは続かなかったですけどね。
容姿だけ必死に磨いてもダメな、典型的な例でした。同時に立ち振る舞いや話し方も、ぜひ磨いていきましょう。
まとめ
- 生まれ持った顔の造りより大事なのは見た目
- 自己プロデュースで輝く
- 美人なだけで働けるほど甘くない
自分がどうしたいかよりも『どのように見られたいか』という他者目線が大事です。
ホステスという仕事柄、見た目という第一印象をしくじると、内面のいいところまで見てもらえなくなって、もったいないです。
ぜひプロデューサーになったつもりで、自分という商品をみてくださいね^^
ホステスの心得