顧客にするなら太客・企業客・個人客どれが良い?
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
さまざまなお客様が飲み歩いていますが、お店やホステス個人によって顧客層はある程度決まってきます。
たとえば、お店だとママの客層や地域柄、営業形態(クラブかスナックか等)などで客層が変わりますよね。
個々のホステスは、その環境の中でさらに個々のブランディングによって『つかめる客層』が決まっていきます。
『つかめる客層=自分が得意とする客層』
裏を返せば、つかめない客層は、自分が苦手・不得手な客層です。なので、一概に「この客層がいい」とは言いがたく、どれも正解ではあります。
が、今回はホステス個人の性格や資質、ブランディングタイプを踏まえて、『こういうホステスにはこういう客層が適している』という面から解説します。
マイペースを保ちたいホステスは太客狙いで
多くのナンバーワンホステスは、太客2~3人で売上が回っている状態です。
中には、たった1人の太客でナンバーワンを維持しているというある意味では凄腕のホステスもいます。太客に適しているのは、
- 不特定多数の人との交流が苦手
- いろんな人に気遣うことが苦手
- 多くの顧客管理・お相手ができない
- 日中や休日は好きなことをしたい
- 特定の人と深く付き合いたい
- 気が合う人とだけ付き合いたい
- 忙しい日々を送りたくない
- 仕事(働くこと)が好きではない
- 長くホステスを続ける気はない
- パパ活や彼氏探しがメイン
上記に当てはまるホステスです。太客2~3人なら、上記が叶えられるので、比較的ゆったりと仕事ができます。デメリットとしては、
- 太い金額を落とす分、1人に対して手がかかる
- 太い金額を落とす分、振り回される
- 関係性が近くなりすぎてお互いにいやな面も多く見るのでトラブルが増える
- 1人来なくなると売上が急降下する
- 精神的ストレスが大きい
- 売掛を飛ばれると凄まじい金額になる
- ストーカー被害に遭いやすい
といったところでしょうか。社会的立場よりも個人的感情が優勢なので、結構ストレスは大きくなると思います。
この辺りを問題としないのであれば、自由度高くのんびり仕事ができますね。
スキルアップや自己成長を目指したいホステスは企業客がオススメ
スキルアップや自己成長を目的とするなら、断然に企業客がお勧めです。
『企業客=仕事の一環で飲みに出る人』
会社の接待は時代とともに減っていますが、
- 顧客との関係性を深めるため
- 社内での人間関係を深めるため
- 人脈を広げるため
などなど、さまざまな理由でビジネスの一環として飲みに出る人たちは今後も途絶えることはないと思います。ここに適しているのは、
- 多数の人と交流したい
- 対人スキルを上げたい
- 多くの顧客を持ちたい
- 日中や休日に仕事が入っても平気
- 社会勉強をしたい、経験を積みたい
- いろんな価値観に触れたい
- 忙しいのは好き(嫌いじゃない)
- 人が好き、人と人を繋ぐのが好き
- 3年以上はホステス業を続けたい
- 頭を使うことが苦にならない
- 口が堅い、約束を守れる
- ある程度の内省と自戒ができる
上記に当てはまるホステスです。お付き合いが多くなるので忙しいですが、充実した日々が送れます。
また、そのお客様の人脈の中に入り込むので個人的感情よりも社会的立場が優勢なため、ストーカー被害がもっとも低い客層です。デメリットとしては、
- 経済ショックが起きると一気に売上が下がる
- メイン客とトラブると一気に複数人失う
- あちこちに気遣わねばならないので神経的に疲れることがある
- 自分の時間がなかなか取れない
といったところでしょうか。近年だとコロナやリーマンショックなどで、もっとも打撃を食らう客層でもあります。
ですが、先述したように社会性優勢なので、安定した来店、安定した売上を見込め、かつ客質が良いのもこの層です。
長く付き合うなら多数の個人客
長いお付き合いをしたいのであれば、絶対的に個人客がお勧めです。でもただの個人客ではなく、
『企業客から移行した個人客』
最終的に一番強いのは、この客層です。私がコンサルで推進しているのも、ここに当てはまる客層です。
ここに適しているのは、企業客に適している人の特徴と合わせて、
- ホステスとお客様の壁を越えたい
- お客様と人として付き合いたい
- お客様と心の交流がしたい
- お客様と家族ぐるみ(に近い)関係性を築きたい
- お客様の人生にかかわりたい
- お客様の問題を解決できるホステスになりたい
- お客様の支えになれるホステスになりたい
- お客様に良い影響を与えられるホステスになりたい
- 人の役に立てる人間になりたい
上記に当てはまるホステスです。お客様1人1人と深くかかわることになるので、頭と心を使うことがメインになります。デメリットとしては、
- 自分のことが後回しになりがち
- 行き過ぎると自己犠牲が生じる
- 相手の負の感情をもらってしまうことがある
- お説教やお叱りを受けることが増える
といったところでしょうか。
共感力が強すぎると、メンタル的に負荷がかかりやすく情緒不安定になるので、メンタル管理がもっとも重要になります。
ですが、不況や経済ショックにも強く、あなた個人に何かあったときでも力になってくれる強い味方になります。
あと、色恋がもっとも少ないので、真っ当なビジネスとして勝負できること、人として評価してくださることなどは大きなメリットだと思います。
まとめ
- 太客=マイペースに仕事をしたい人
- 企業客=スキルアップしたい人
- 個人客=長く付き合いたい人
私が一番オススメなのは、企業客からスタートし、個人客に移行し、最終的に太客に育てていくことです。コンサルでも、この順番で顧客獲得をスタートしています。
企業客だけでも、太客だけでも、どちらもナンバーワンにはなれるので、「ナンバーワン」という称号が重要ならどちらでも良いと思います。
ただ、ホステスという人生を心から楽しみ、あたたかい時間と人間関係を望むならば、最終的には個人客を目指したほうが絶対的に幸福度は上がります。
そして、長い人生においてスキル・経験・人脈ともに役立つのは、企業客から移行した個人客です。