売れるホステスの仕組みづくり
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
マーケティングで真っ先にやることは、「ターゲット客の設定」です。ここができていないと、どんどん望まない仕事をやる羽目になります。
ホステスは自分が商品であり、自分が宣伝部であり、自分が営業部であり、自分が開発部でもあります。
大手企業が各部署に分けて専門チームを組んでいることを、あなたは自分ひとりでやらなければなりません。
そのため、あれこれと幅広く手を出そうとすると、収集がつかなくなります。
ターゲットを設定する
「ターゲット設定した顧客以外にはサービスを提供しない!」くらいの気持ちと覚悟で、ターゲットを絞り込む必要があります。
もちろん実際には提供しますが、そうやって絞り込むことで質の高いお客様をつかんでいけます。
また、絞り込まずに手当たり次第やっていると、売上を上げることはできません。もっとカンタンに言い換えれば「お客様を選べ」です。
かなりの時間を割いているにも関わらず、結果が伴っていないのであれば、ターゲット設定をしっかり絞りきれていないことが原因です。
売れない間は、ターゲット設定して数字が下がることを怖がるので、多くのホステスが嫌がります。
その結果で数字が伸びたホステスは皆無、絞り込めたホステスは売上が上がります。
絞り込むことで、あなたの商品やサービスの価値を引き出し、効果的なメッセージを作れるようになるからです。
キャッチコピーを決める
ターゲット設定が完全に絞り込まれたら、あなたのサービスをキャッチコピーにする作業に移ります。
あなたがターゲット設定したお客様に提供するものは、何でしょうか。これを一言で表現できないなら、お客様はあなたのサービスを理解できません。
お客様が理解できないということは、どれだけの母体数があっても数字に繋がらないということになります。
また、一言で表現できないサービスなら、ターゲット設定が完全に絞りきれていません。
もっともっと極端に言うなら、そのジャンルでトップになれるまで絞り込むことに立ち返りましょう。
たとえば、私のブログには「心通うお付き合い」「スキルよりも心のあり方」と書いてあります。
一言で表しているし、どこにも「スキルで売上を出す」とは書いていません。それでも勝手な解釈をしてスキルを教えてもらおうとする人は来る。
私のターゲットは「お客様と心通うお付き合いがしたい人」のはずなのに、カンタンでラクチンなスキルで大儲けしたい人が来る。
これくらい、受け取り手は勝手に捻じ曲げて解釈するのです。シンプルな言葉にできないものは、シンプルな言葉以上の差異が生まれます。
また「楽しい時間を提供」など抽象的なものだと、楽しいと感じる価値観は人それぞれなので、まったく絞りきれていないことになります。
一言であなたのサービスが分かること、そのキャッチフレーズを考えます。
メリットを考える
一言で表せるサービスのキャッチコピーができたら、メリットを絞り込みます。
あなたのサービスにも、メリットは複数あるはずです(なかったらオハナシになりません)。
複数あるメリットの中からひとつ、多くてもふたつに絞ります。例を挙げると、
- 安くてうまい
- 若くてかわいい
- 高級感とステイタス
などが当てはまります。ここで絶対に間違えてはいけないポイントは、サービスの特徴と、お客様が感じるメリットは別というところ。
たとえば、私のコンサルは、LINEメルマガが毎週届き、音声と活字で相談ができます。
音声コンサルは24時間いつでもLINEから予約・変更・キャンセルができ、活字相談も24時間いつでも送れる。私自身は、の中に、
- ホステス歴15年
- ヘルプから1年でナンバーワン
- 年商1億以上
- 雇われママ
- クラブ・スナックのオーナーママ
- クラブ・スナックの経験
- アドバイザー歴13年(2023年現在)
- 多くの売れっ子さんを育成
です。ほら、メリットいっぱいでしょ!・・・と言われて、メリットは感じないはずです。あなたが感じたメリットは、
- この人に相談すれば、お客様との関係がよくなって、質の高い仕事ができるのでは?
- この人に相談すれば、色恋をせずに良質なお客様で売上を出していけるのでは?
などの部分だったのではないでしょうか。これが「顧客の感じるメリット」です。
ライバルを明確にする
メリットを絞り込めたら、ライバルを明確にする作業に移ります。
あなたが意識するしないに関わらず、お客様は必ず他の類似商品と比較します。その対象となるすべてのサービスが、あなたのライバルです。
ライバルが明確でない場合、
- ターゲット設定が絞りきれていない
- 他サービスと差別化できるサービスになっていない
- メリットが十分に絞りきれていない
これらが原因になります。ライバルが存在しない、ということは絶対にあり得ません。
類似するものすべてがライバルなので、あなたがクラブホステスであれば、
- キャバクラ
- ガールズバー
- ショットバー
- ワインバー
- スナック
など、代替可能なものすべてです。あなた個人で考えれば、一緒に働く人、他店のスタッフ、全部がライバルになります。
その中から、競合する部分の多いお店、または人を1~2つ、ピックアップします。
バカなホステスはここで、色恋がイヤだと言いながら色恋を売っている女性をライバルに置いたりします。
理由を聞くと、その子が売れてるからとか、一緒に席に着く機会が多いとか、歳が近いとか、そんなレベル。
もっとバカなのは、勝てそうな相手をライバルに据えること。
そうではなく、自分と共通点の多い対象、いつも比較される対象などを選定するのです。
そのためにも、自分を重々知っておく必要があり、客観的に物事を捉える目を養っていく必要があるのですね。
感情論でマーケティングすると、確実に失敗します。
勝てるポイントを考える
ライバルを明確に絞り込めたら、あなたがライバルよりも優れているところを書き出しましょう。
たとえば私の場合、小悪魔テクニックとか、お水大学とかやってるライバルがいます。下手すると、現役No.1が教えるナンチャラ、みたいなのもあります。
コンサル生や読者のホステスさんから比較されるのは、お水大学運営の甲賀香織さん。
実際にお目にかかったこともありますが、とても利発で丁寧で素敵な女性です。彼女との明確な違いを「売上」という観点から一文で表すと、
- 香織さん・・・早く数字を作る方法教えます
- 私・・・絶対に崩れない数字の作り方教えます
でしょうか。こうして、ライバルとの違いや優れている点を洗い出したら、
- 20~40秒程度で説明できるようにまとめる
- 一目でそのサービスが分かる外見を作る
という作業をします。ここまでの作業が、幅広いマーケティングの中の一部である「ブランドを作る」という作業。まだスタートラインに過ぎません。
でも、ここを徹底的にやり込んでいれば、あとはスムーズに進みます。
売れないホステスほど、あの手この手で来店させて大金を使わせようと必死になりますが、たったひとつかふたつのメリットで、人はお金を払いたくなるものという点を忘れずに。
ホステスの心得