売れるホステスはベラベラしゃべらない
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
私は、仕事でしゃべることは苦ではありません。セミナーや講演会等でお話することも多く、その姿を見た人にとっては、話すイメージしかないと思います。
が、ホステスとしての私は、ほとんど話しません。もともと口数は少なく、あまり話さないタイプです。
講師や演者としての私は、発信することが仕事ですが、ホステスは違います。
売れるホステスはしゃべらない!?
ホステスとしての私が発信することは、至って本当にシンプルです。
- お客様が言葉に詰まったときの話題提供
- お客様が表現に困ったときの代理言語化
- お客様のお話に対する意見や感想
- お客様からの質問に対する回答
- お客様への質問
これだけです。あとは全部、お客様が発信側。
ちなみに、私の師匠もよくしゃべります。一体、いつ息継ぎをするんだろう・・・と疑問に感じて、私が息苦しくなってくるくらい、しゃべります(笑)
でも、お客様を前にすると、ほとんどしゃべりません。彼だけでなく、私が知る限り、売れる人ほどお客様の前では口数が半減します。
売れない人ほど、口数が多い。
・・・いえ、逆ですね。『口数が多い=余計なことを言うから売れない』んです。『口数が少ない=必要以上のことは言わない』から売れるんです。
口数が多いホステスは失敗しやすい
では、口数が多いホステスの会話を取り上げてみます。
結構よく耳にする類の会話ですが、しゃべり過ぎです。そして、この後はどう展開するんだろう、お客様任せなのか!?とドキドキします。
私の場合だと、たとえばこの程度。
この違い、分かりますか?売り手がしゃべればしゃべるほど、よほどの内容でない限り、お客様の感情は下がっていきます。
お客様がしゃべらないと意味がないんです。満足度を上げるにも、納得していただくためにも、感情を下げてはいけません。
お客様がしゃべるからこそ、満足度が上がり、納得してくださるのです。なぜなら、ここに【心理的秘密】が隠されているからなんですね。
売れるホステスが無意識に知っているテクニック
売れるホステスが知っている【心理的秘密】は、何もホステスだけが知っているモノ、ではありません。
売れる営業マン、売れる販売員、売れるカウンセラー、売れるエステティシャン等々、売れる人なら確実に知っています。
しかも、無意識にやってます。それくらい、カンタンなことなんです。
しつこいようですが、売れる人はベラベラしゃべりません。『お客様のお話を聴かないことには売れない』とわかっているからです。
そこで、しゃべらない代わりに、質問をします。お客様にしゃべっていただく。これが最大のポイントです。
お客様にしゃべっていただくと、顧客満足度が上がります。お客様にしゃべっていただくと、成約率も上がります。
お客様にしゃべっていただくことで、商品は売れます。お客様にしゃべっていただくからこそ、営業マンは信頼されます。
なぜなら、しゃべっている間に、購入意欲が高まるからです。お客様は、自らしゃべっている間に、自ら【自己説得】しているのです。
営業マンの問いに答えている自分の言葉が、
という【自己説得】にすり替わってしまうんです。
一生懸命やっても売れない理由
正直者は、こう考えるクセがあります。
- 一生懸命やれば伝わるはず
- いい会話ができれば、買ってもらえるはず
- 何度も連絡すれば来てもらえるはず
そこで、必死にお手紙を書いたり、の練習をしたり、何十通・何百通のLINEやメールを送ったりします。
でも、残念ながら、お客様はそれを望んでいません。必死に考えて作ったお手紙はゴミ箱直行、四苦八苦したメールは開いてももらえない。
せいぜい目を通してもらえても、レスポンスまでには至らず。一度のアプローチで大きな利得(来店)を獲得しようとするので、デメリットも大きくなります。
売れる人は、一度に深追いをしません。ちなみに、悪徳業者も同じです。
相手に信頼される土台を築き、感情を動かし、動機(購入や来店欲求)を高めていく。相手が自己説得するよう、質問を投げかけていく。
・・・活字にすると、ものすごく詐欺師っぽいですね。自分で書いていて、抵抗感がハンパないです。でも、実際にそうなんです。
売れない人ほど、余計な提言や提供をしたがるし、接点を必要以上に持とうとする。
売れる人ほど、余計な提言や提供はせず、必要以上の接点は持たない。質問をして、しゃべっていただく。これが大前提なんです。
ホステスの心得