ホステスとして実践したい!美味しいお酒の作り方
こんにちは。銀座ホステス水野です。
水商売を始めたときに、黒服からちゃんとお酒の作り方を教えてもらいましたか?私は、記憶にないんですよね(笑)
「やりながら覚えましょう!」と、すぐにホールに出されたような。ときには失敗しながら働き、学んでいきました。
今回は、お席で実践したい、美味しいお酒の作り方の基本です。
この記事の目次
美味しい水割りの作り方とは?
グラスに氷をたっぷり入れる
文字通り、たっぷりです。かき混ぜる過程で溶けてしまうので、グラスから少しはみ出るくらいまで入れてしまっても大丈夫です。
でも、あんまりはみ出させてしまうと、さすがに溶け切らないので注意(笑)
このあたりは、やっていくと「これはさすがに多いな」と、感覚がつかめてきます。
お酒を入れる
基本は、よく言われるのが指2本分。40cc程度です。これは、アルコール40度以上のウイスキーなどの場合です。
焼酎は、大体25度前後なので、もう少し入れても大丈夫。「焼酎6:水4」が黄金比とされています。
一見濃いように感じますが、これで大体、日本酒やワインと同じ15度前後です。
ですが、お客様によってお好みもあるので、初めて着くお席では、お好みの濃さ薄さを聞ければベスト。
現場で見てて思うのが、お酒をあまり飲みたくない、または苦手なホステスは、お客様の水割りを作るときも、お酒の量が少なすぎてお客様から、
と指摘され、酒豪ホステスは入れすぎてしまい、
と言われてしまうこと(笑)無意識に自分の好みを投影させずに、お客様の好みに合わせられるようにしましょう。
ミネラルウォーターを注ぐ前に、マドラーでよくかき混ぜる
大事なポイントとして、最初にお酒と氷を混ぜてよく冷やすこと。
ウイスキーの温度と、氷、ミネラルウォーターが一定の温度で揃うことで、美味しさが引き立ちます。
これをやった水割りと、やっていない水割りと飲み比べると、違いがよくわかりますよ。
大手酒類メーカーの社員さんから、「13回半かき混ぜる」と、ご指導いただいたこともあります。
グラスとお酒をしっかり冷やすことで、飲んでるあいだに氷が溶けず、薄まりにくくなり、最後まで美味しく飲めます。
氷を追加
溶けてしまった分は、氷を追加します。このときに入れすぎてしまうと、飲みにくくなってしまうので注意。
ミネラルウォーターを入れる
グラスの9割ぐらいまでを目安に。
マドラーでかき混ぜる
氷が溶けて薄まらないように、3回程度混ぜます。これで出来上がり!
美味しいハイボールやお湯割りの作り方とは?
ハイボールの作り方
近年人気の、ハイボール。飲んでいるお客様もとても多いです。「ウイスキーは水割りよりも、ハイボール派の方が多いのでは?」と思うほど。
ハイボールを作るときの大きなポイントは、2つ。
- 炭酸の気泡を潰さないように、グラスの縁からそっと注ぐ
- マドラーを縦に入れ、底の氷を浮かせるように混ぜる
よく、水割りと同じようにグルグルかき混ぜるホステスがいますが、それでは炭酸が抜けてしまいます。これはやめましょう。
マドラーで一混ぜするだけで、十分。
本当は、最初にグラスに氷をたっぷり入れて、よくかき混ぜてグラスを冷やして、氷が溶けて底にたまった水を捨てててから、ウイスキーを注いで作ったほうが、氷の水で薄まらず美味しいのですが、なかなかそこまでやる時間はありません。
なので、ときどきスペシャル感を出すために、
と言って、このように作ったりもしています。
お湯割りの作り方
絶対守っていただきたいことは、お湯を先に入れること。私は、最初これを知らなかったので、ずいぶんと恥をかいてきました(笑)
先にお酒を入れてしまうと、アルコールが一気に揮発して、ツンとした香りが立ちます。
お湯を先に入れることによって、お酒の香りがフワッとする、ベストな状態に。お湯とお酒が自然と攪拌されるので、マドラーもいりません。
使ったとしても、1回まぜるだけで十分。もしもお湯が熱々だった場合、お客様に伺って、氷を1個だけ入れて、飲みやすくしてあげてもいいかもしれません。
ボトルのラベルはお客様へ向ける
これも、基本中の基本ですが、ボトルのラベルは、お客様に向けて置きます。
お客様のボトルを粗末に扱うことは、そのお客様を粗末に扱っている、ということ。あちこちに向けないようにしましょう。
そして。お酒を注ぐときはラベルを上にして、必ず両手で行いましょう。このときに指は広げずに、閉じて揃えると美しいです。
これらは、ある程度働いていると、もう無意識で行っていることですが、ときどきお客様から、
と言われることがあります。お客様は案外見ているんだな、と思いました。
まとめ
- 美味しい水割りはお酒と氷でよく混ぜることがポイント
- ハイボールは混ぜすぎない、お湯割りはお湯が先
- ボトルのラベルまで気を配れるように
お酒をより美味しく提供できるように、練習してみてくださいね!
ホステスの心得