勘を信じて磨き続ける

あなたは、血液型占いや星座占いなどは好きですか?何かといえばすぐにそういった話題を持ち出す人、いますよね。
もしもあなたがこれらを【話題のひとつ】としてではなく、相手を判断するために用いているのであれば、ホステスとしては少々問題です。
お客様の【本当の姿】を見極める努力を怠らない。なぜなら、それは目の前のお客様とちゃんと向き合おうとしていないから。
人や物事を判断するときに、こうした不特定要素を基準にしていると、必ず相手を見誤ります。
自分の力で観察し、理解し、判断する思考グセをつけないと、その人の本質は見えてきません。
逆の立場でも、同じことが言えます。占いを持ち出さないまでも、おまえはこういう女だ、みたいに勝手に決め付けてくるお客様、いるでしょ?
どんなに違うと言っても、いーや、おまえは絶対こうだ、みたいな。その人はあなたと向き合い、理解する気がない相手ということです。
ホステスなら、自分の感性を信じて、日々ブラッシュアップする努力をしましょう。
もちろん、占いが悪いと言っているわけではありません。話題にしてもいいし、目安にしてもいい。
でもそれとは違う面が見えたときにも、ちゃんと受け止めて理解して、等身大のその人と向き合ってください。
あなたも、あなたという人間を自分の力で見極めようとする人と付き合うべき。
誰かの、嘘か本当かも分からないような話に流されて、本当のあなたを分かろうとしない人のために、心をすり減らす必要はまったくありません。
先入観や思い込みがあると、正しく人を見ることができません。それは、あなたにとって、とても損なことです。
私のお客様に、Sさんというとっても口の悪いおじいちゃんがいます。何を言っても文句ばっかり、何をしても怒られる、なのに通い詰める。
最初は、めんどくせーじじいだなあ、と思ってました。でも、何となく憎めないというか、どこかあたたかさを感じていたんですね。
数年経ってわかったことは、私がいないところで誰よりも私を褒めてくれていたのは、Sさんだったということ。
誰よりも私に会えることを楽しみにしていてくれたのも、Sさん。
私が子宮頸がんになったとき、全国の病院を調べて、最高の病院を見つけたと手紙を送ってくれたのも、Sさん。
人は、目に見えることや聞こえることがすべてではありません。
だからこそ、ホステスはそういうものに振り回されずに、自分の勘を信じて磨き続けて、ちゃんとその人の【本当の姿】を見られるようになってくださいね。
ホステスの心得