会話は言葉の交換ではない!話がかみ合わないホステスの致命的な間違い

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
コンサルでも、話がかみ合わないホステスさん、かなり多いですね。
自分ではちゃんと会話をしているつもり。でも、なぜかかみ合わない。・・・といったホステスさんは、大きな間違いを犯しています。
コンサルで実際に話していても、『かみ合わないホステスさんがほとんど』と言っても過言ではありません。会話は『言葉の言葉の交換』ではないので、
- 何を言ったか
- 何を言うか
に囚われると、一見うまくいっているように見えても、必ず失敗に繋がります。そして失敗したときには、
- あんなことを言わなければよかった
- あんなことを言われた
と、やはり「何を言ったか」に囚われ、本質を見ることができず、次も同じ失敗をすることになります。これをくり返すと、人と話すことが怖くなり、
- 初対面のお客様とうまく話せない
- 親しくならないと会話が弾まない
- 親しくなるとケンカやストレスが増える
といった問題につながるのですね。
『言葉の交換』に終始するとすれ違いが起きる


という会話をしたお客様がいるとします。あなたは翌日、そのお客様にこんな連絡をするでしょう。
昨日はありがとうございました。お食事ぜひご一緒させてください!いつがご都合よろしいですか?
すると、お客様から以下のどれかが返ってきます。
- 来週の日曜なら行けるよ
- 平日は厳しいけど土日ならいいよ
- いつが休みなの?
- 次の金曜なら18時以降は空いてるよ
色恋をしたくないあなたにとって、1~3の返事が来るとストレスですよね。どう断るか、どう同伴に繋げるか・・・と悩むことになります。
4だったら、一番スムーズですよね。では4の返信があったとして、待ち合わせ場所も食事処も決まり、お店にも同伴予定を伝えたとします。
ところが、実際に行ってみると、

と言われる。言葉の交換に終始すると、こうしたすれ違いが頻繁に起きるのです。
伝わらないのは相手や私が悪い?
こうした「言葉の交換」の会話ですれ違いが起きたとき、話がかみ合わないホステスほど、
- 私との時間がつまらなかったのかな(私が悪い)
- ホステスを食事に誘ってお店に来ないなんて常識がない!(相手が悪い)
といった『善悪』でジャッジしがちです。しかも、期待と異なる事態に傷ついているので、冷静に考えることもできません。
やがて、考えること自体がストレスになったり、堂々めぐりになって精神疲労してしまい、仕事が苦痛になっていきます。
そうなると一層、人は善悪でしか物事を見ることができなくなるのですね。「私が悪い」「相手が悪い」というところに落とし込んだほうがラクだから。
伝わらないのは私の能力が低いから。伝わらないのは相手がクソ客様だから。そう思ったほうが手っ取り早く心のバランスを保てるからです。
たしかに、『「お店には行かないけどデートしよう」というクソ客様へお伝えしたいこと』でも書いたように、日本語の通じないお客様はいます。

でも、『善悪』でジャッジしたところで、現実は何も解決しません。
心の交流は会話ではなく『対話』から生まれる
こういった問題は、善悪の話ではなく『言葉の意味をどう捉えているか』ここに原因があるのです。
あなたが勝手に『食事→同伴→平日夕方の約束→同伴確定!』と脳内変換したのです。なぜなら、ホステスだから。
ホステスにとって、食事は同伴とイコール。それが、私たちの職業柄の常識ですよね。
でも、お客様は本来の意味で『食事』と使っただけかもしれないし、色恋目的の『食事』かもしれません。
たしかなのは『お互いの「食事」という言葉の解釈にすれ違いがあった』ということだけです。
そして、これが話がかみ合わなくなる原因であり、やがて心がすれ違う原因になります。
『言葉の定義』をどれだけ共有できるか。心の交流には絶対に欠かせないポイントなのです。
まとめ
- 言葉に囚われると結果がすれ違う
- 善悪のジャッジは何も解決できない
- 『言葉の定義』を共有できているかが重要
私は、よく「なぜ?を考えろ」とコンサル生に言います。
論理思考に欠かせないポイントだからという理由もありますが、『相手の言葉の定義を察知するため』でもあります。
話がかみ合わないホステスは、『勝手な脳内変換が多い』のです。ここが致命的な間違い。
正しく相手の言葉を理解するとは、『相手がどういう定義でその言葉を使っているか』を理解するということです。これが『対話する』ということですね。
ホステスの心得