ホステスの成功を決める要素とは?絶対に押さえておくべきポイント

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
最近のホステスさんは、大半が受身で接客をしています。新人さんレベルから成長していない証、でもありますね。
(ホステスにとって)楽しい話題を提供してくれ、優しく気遣いがあり、お金を使ってくださるお客様=いいお客様。
自分のことばかり話す、或いは愚痴ばかり、または口数が少なく、面白いことひとつも言えない、ぶっきらぼうでケチなお客様=嫌いなお客様。
これでは、どちらがお客様か分かりません。
この記事の目次
プロはおもしろい!
本当におもしろいホステスと会うと、かなり勉強になります。
話題豊富で、人を笑わせることが上手で、会話が途切れることなく、またでしゃばりすぎることもないし、その場にいる全員を満足させることができる。
私が水商売に入ったばかりのころは、こんなホステスさんがたくさんいました。
結婚や出産、転職等で引退されることが本当に惜しいと思う方が多かったのです。
とにかく飽きないし、連絡が入ると「きっと楽しい話が聴けるに違いない」とワクワクするので、出てしまうのですね。
そしてやっぱり、毎回何かしらの話題を提供してくれます。
また、プロのホステスは、自分にとってつまらない話だからという理由でお客様の話を遮ったり、適当に聞き流したりは絶対にしません。
ふうん・・・程度でしか聴けないうちは、プロとは言えないのです。
私も経験がありますが、4~5時間同じ話、しかも愚痴をずっと聴いているだけのこともあります。
それはそのお客様にとって必要な時間で、そのお客様はそれを晴らしに来てくださったのです。
私たちはお客様の要望に合わせて、秘書にもなるし、カウンセラーにもなります。
さまざまな役割を担えるようにならないと、多くのお客様を相手にすることができません。
売れるホステスの要素
売れるホステスの要素は、
- 話題豊富で引き出しが多いこと
- 連想ゲームが上手なこと
- 頭の回転が早く察知能力に長け、心理戦に強いこと
- お客様のペースに巻き込まれない軸を持っていること
- 思考で働き、感情で接客できること
- 境界線が明確で、マイルールを持っていること
- メンタルの切り替えがうまいこと
- 話題性とインパクトがあること
- 記憶力と管理能力に長けていること
など、さまざまなスキルが求められます。あなたの周りにいる、人気のある子を想像してみてください。
小さなことをおろそかにしない、でも小さなことは気にしないという子が多いと思います。
そうでないのに売れている子は、本人の意思とは関係なく、色恋である場合が多い。
なぜなら、上の要素を持たない子たちは依存度を引き出すため、【特別な関係】を求められ、主導権がお客様にあるからです。
そうならないように、新人のころからしっかりと【会話】の重要性を教えていく必要があるのですね。
3ヶ月経ったらプロ認定
以前は、ホステスとは3ヶ月経てばプロ、と言われていました。
現在はそこまで厳しく求められることはありませんが、それでも2ヶ月を過ぎたころから周囲の意識は徐々に変わります。
特にレギュラーで入っている子なら、お店の中心人物としてがんばってもらわなくてはなりません。
なので、ここからは本当に【プロとしての自覚】を持ってもらわなくてはならないのです。
ホステスは、お給料がいいと言われる割に、手元にお金が残らない職業でもあります。
お金の管理がずさんな子だと、あっという間になくなります。しかもすぐに日銭を稼げてしまうので、借金をつくる子も少なくありません。
すべては自己管理にかかっていて、いかに上手にお金を回せるかも、売れるホステスの必須条件です。
経費が破綻してしまわないように、気をつけましょう。
お店の嫌なところも、仕事に慣れた分だけ目に付くようになるころです。あなたの疑問や質問に、お店の人はどう答えてくれますか?
「仕事は仕事なの、深く考えずにやればいいのよ」と一刀両断するママもいます。
「ビジネスなんだからさ、割り切ってくれないと困るよ」と言う黒服さんもいます。これはあまり望ましくない答えですね。
でも、こうした極端な回答ではないにしても、なるほど!と思える回答が得られないのは事実だと思います。
だからこそ私がいるわけです。
たとえ話をたくさん出して、人の心理について話したり、具体的な方法とその根拠を説明したりして、あなたが理解しやすいようにお話するのが私の仕事、ということになります。
とりあえずやってみる!
ただし、あなたが私の提案を素直に受け取ってくださらない場合には、「とりあえずやってから言ってください」と言うこともあります。
中には「私の考え方とは違う、私は〇〇で~」と議論に持ち込み、「そこまで方針が固まっているならなぜ相談するんだろう」と疑問に思わざるを得ないほど譲らない方もおられます。
それはそれでかまわないのですが、お金と時間がもったいないと思うのですよね。
しかもその考え方で結果が出てないのなら、新しい意見を取り入れてみればいいのにとも思います。
頑なに人の意見や知識を受け入れられない妙なプライドが、売れない最大の要因であることに気付くべきですね。
嫌なお客様は全員切ってしまえ!?
「色恋がいやだー!!」と、本サイトの読者様なら全員思っていることでしょう。
でもそれと同じくらい、反応の薄いお客様も苦手、なのではないでしょうか。
私のお客様に、ウンともスンとも言わない方がいました。ひとりで来られて、毎回一言も話さずに黙って飲んで、女の子が話しかけても話してはくれません。
ニコリともしないし、うなずくことさえない、目も合わせない。でもなぜか、定期的にやって来る。最初は女の子達からも不満が続出しました。
さて、あなたはこのお客様をどう分析しますか?
また、露骨に口説いてきたり、体を触ってくるお客様もいますよね。
「愛人にならない?」くらいならまだしも、「いくら払えばヤラせてくれるんだ」とか、「指名してやるからヤラせろよー」とか、エゲツナイことを言う人もいます。
肩をポンポンと叩かれる程度でセクハラ裁判が起きる昼間の職業とは雲泥の差で、こちらはヘタをすれば胸もお尻も思いっきり触られます。
さて、こういったお客様をどう見ますか?
だれにでもできることをやっても売れない
どちらも、切り捨ててしまうのはカンタンですよね。
ああいうお客様は嫌いだから、苦手だからと排除するのは、誰にでもできること。誰にでもできることをやっていても売れません。
だからこそ売れるホステスは、心理を読み取る=察知能力に長けていなくてはならないのです。
目を合わせてくれない、話をしてくれないお客様には、人見知りの方が多いです。
また、そういったお店の雰囲気が好きで通うけれど、女の子と2人きりで話したいとか、仲良くなりたいとかまでは望んでいない方もおられます。
中には、お金を払って来ているのに、女の子に気遣って表情を作ったり相槌を打ったりするのがめんどくさい、という方も少なくありません。
いずれにしても、怒ってさえいなければ、問題ありません。気になるようなら、あなたが接客スキルを上げればいいだけです。
また、口説かれたときの定番としては「冗談話として笑って受け流す」。
ここまではありがちなアドバイスですが、私はいつも「受け流したら即座に会話を切り替える」ことをおすすめしています。
基本的に新人や若い子が口説かれやすいのは、口下手で逃げ方が上手ではないから、です。話術を磨きましょう、口が達者になると口説かれることも減ります。
触られそうになったら、お客様の手を握る。お触りの多い方は、日ごろからスキンシップに飢えているのです。
ときどきこちらから膝の上に手を乗せたり、ちょっとしたときに腕を組んだりすると、お触りが徐々に減る可能性もあります。
ただし、加速するケースもありますので見極めが肝心です。加速するタイプなら、冗談交じりに軽く手を叩いてもOK。
いずれにしても、嫌そうに逃げるから余計に触られるのです。私みたいに図太くなると「ほれほれ」と自ら差し出すようになるので、誰も触りません。
お店からの要望に応えるには
入店から日が経つにつれ、お店からも要望が増えていきます。
その要望をきちんと理解しているかどうか、これは仕事に大きく影響してきますので、しっかり理解しておきましょう。
今後の営業方針を立てるにも、非常に重要なポイントです。
ボトルの銘柄と名前を瞬時に思い出せるようにしてください
クラブだと黒服が運んでくるので、覚えなくてもいいだろうと考えているホステスさんもいます。
でもこれでは失格ですね、きちんと覚えておかなければいけません。ボトルと名刺は、お客様そのものだと思ってください。
これは、私が水商売に入った最初のお店で教えられたことです。お客様とボトルと名刺が一致しないようでは、仕事になりません。
一致しないということは、それだけそのお客様に関心がない、ということ。それではリピーターにはなってもらえませんよね。
しっかり営業してください
ホステスの中には、お店を離れたら一切仕事はしない、という人もいます。それで結果が出ているのであれば、誰も文句は言いません。
でも出ていないのであれば、そんなわがままは通用しません。特にクラブホステスで夕方までずっと寝ているなんて言語道断。
スナックホステスでも、どんなに遅くても昼には起きて、営業しなければなりません。そうしないと、あっという間にお客様は遠のいてしまいます。
よく「もう半年くらいご来店のないお客様のことは覚えてない」と言うホステスがいますが、私から言わせれば、それは単に営業してないことを明かしているに過ぎません。
何度か営業して思った反応がないから、と勝手に決め付けて、自分がそのお客様を切っただけ。だから覚えてないのです。
ずっと定期的に連絡をしていれば、忘れることはまずありません。日ごろの営業は、
- お客様に忘れられないため
- 自分がお客様を忘れないため
- 営業方針を立てる軸になる情報を収集するため
この3つのために行うのです。
同伴してください
強制同伴が課せられるお店は、早い時間が暇だからです。同伴がどうしても苦手なら、早い時間からお客様を呼べるようにすればいいだけのこと。
私はお客様との食事が楽しかったので、24~25歳から引退まで毎日同伴してました。
アフターに付き合ってください
私は無理にこれはすすめていません。行きたい、或いは行ってもいいと思うなら、または安全だと分かっているなら行ってもいいと思う、程度です。
私自身は、売れないころは毎日アフターに行っていました。本気で仕事をしようと思ってからは、徐々に減らしていきました。
やはり危険性があるのは事実なので、行かなければならないものだとは思っていないし、私が経営していたお店では、アフターを禁止していました。
まとめ
いかがでしょうか。ここで書いたのは、本当に基礎の基礎です。
でも、これらをやらなかった場合、やる子との差が開くのは当然で、それを埋めるためには違う形でがんばるしかない、ということですね。
意味もなく要望を押し付けられることはないので、しっかりとその理由を踏まえて、自分に合った営業方針を立てていきましょう。
ホステスの心得