お店の主役はだれ?
接客業という仕事をしていると、どうしても『お客様が主役』と思いがちになってしまいます。
間違ってはないと思いますが、私自身は正しいとも思わないんです。
ひとつのお店という空間の中で、確かにお金を払うお客様は欠かせない存在ですね。なんといっても、お客様がいなければそのお店は成り立ちません。
でも『お客様がいればいい』というわけでもないと私は思います。
いい空間を保つのもおもてなしのひとつだと思っている私は『その空間を作るのはスタッフだけでは無理』といつも思っているからです。
お店の主役はお店が選ぶ権利がある
たとえば、最上級のスキルを持った接客のプロが集まったお店だとしても、そこに、「おい!てめぇ!早くメシ持ってこいや~!」という人がいたら?
まぁ最上級のプロがいればしっかり対応するでしょうが、このたった一言の大声で、たった一瞬であってもお店の心地良い空間は壊れるわけです。
仮にこのお客様が100万円払ったとしても、私はこの人にお客様でいてほしくない。
自分さえよければいいと思っているひとりのために、他のお客様を粗末にしたくないのです。だからお断りしますし、お帰りいただきます。
これが、お客様を選ぶということ。心地良い空間はスタッフとお客様とが作る共同作業です。
人のふり見て我がふり直せ
こうしたお客様をお断りするためには、常に自分たちの足元をチェックしていく必要がありますね。
本当に値段に適したおもてなしができているのか、自分たちの至らない部分はどこなのか、それを補うためには何が必要なのか。
必要であれば、外部の目もどんどん入れるべきです。目先のお金欲しさに質を落とすと、いい顧客は逃げていきます。
いい時間、いい空間を共有できるお客様との関係を大切にする。
そのためにできることを精一杯やって、そういうお付き合いができるお客様を大切にしましょう。
2011/5/30:アメブロ
