見て覚えろ!←無理です!!

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こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^

私は物覚えが悪い。

子どものころ、
そう思っていた時期がありました。

実際、そう言われたこともあります。

『他の人は、
どうやって覚えているんだろう?』

観察しても、よくわかりませんでした。

でも、あるとき
『記憶の方法が間違っていた』
気付いたんです。

記憶のキーは五感

何かの記憶を呼び起こそうとしたとき、
人は必ず、五感を頼りにしています。

五感とは、

  1. 視覚(見る)
  2. 聴覚(聞く)
  3. 嗅覚(匂う)
  4. 味覚(味わう)
  5. 触覚(触れる)

このどれかに頼って、
記憶を呼び起こします。

多くの人は、学校で、

  • 先生の話を聞く(聴覚)
  • 黒板に書かれたものを見る(視覚)
  • ノートに書き写す(視覚)

という記憶方法を学んでいるはずです。

つまり、視覚に頼った記憶法が最良、
または正しいと信じて疑わない節が
あります。

ところが、実際には『視覚での記憶』が
適さない人も存在します。

目で見たものを忘れる

『視覚での記憶が適さない』

そう、それは私のことです。
私は、視覚で覚えることができません。

黒板にあることを
ノートに写して読み返しても、
私の脳にはまったく残らない。

誰かの話、約束したことをメモに
残しても、メモをしたことすら
忘れてしまう。

それだけではありません。

忙しくなってきたし、
スケジュール管理のひとつの手段として
手帳を持とうとしたことがありました。

でも、書けば書くほど、覚えられない。

何度も何度も、
手を変え品を変え挑戦しましたが、
とにかく『書くと忘れる』のです。

ザッと思い返して少なく見積もっても、
30冊以上の手帳が
ゴミ箱行きになりました。

メモを取らない=不真面目!?

視覚的に覚えられない私は、
あらゆるところで苦労しました。

子どものころだと、授業中。

ノートを取らない私は、いつも先生に
「なぜノートに書かないのか」と
怒られていました。

大人になってからは、ミーティング。

メモを取らない私は、いつも黒服に
「メモも取らないとはやる気がない」
と言われていました。

『メモも取らない、
 不真面目でやる気のない子』

それが、世間から見た私の印象。

でも、私はずっと
疑問を抱えていました。

「なぜ、メモを取ることに必死で
話の半分も聞いていない人が
評価されるのか」

「なぜ、メモを取らないというだけで
『聞いていない』と判断されるのか」

私は、耳で聞いたことは
ほぼ覚えられるのに。

その場にいる誰よりも話を聞いて、
誰よりも話したことを覚えていて、
誰よりも正確に答えられるのに、

『メモを取らない』

というだけで、不真面目で
やる気がないと言われることに
大きな憤りを感じていました。

聴覚で記憶が蘇るタイプ

人は、記憶を手繰るとき、
脳内で関連した記憶を再現しています。

私の場合、何かを思い出そうとしたとき
脳内で再生されるのは『音』です。

たとえば、田中さんというお客様と
初めて出会ったときのことを
思い出すとします。

そうすると、私の頭の中で、

  • お店の中で流れていた音楽
  • 店内のざわめき
  • 田中さんの声

というように、周りの音やその人の声が
真っ先に再生
されます。

その後に、田中さんの顔が出てくる、
という順番です。

ときには、顔が出てくる前に、
匂いが再生されることもあります。

食べ物も同じです。

外食に行ったときの記憶を手繰ると、
そのときの音、匂い、感触、盛り付けの
順番に記憶が蘇ります。

つまり、私の記憶は、

  1. 聴覚(聞く)
  2. 嗅覚(匂う)
  3. 触覚(触れる)
  4. 味覚(味わう)
  5. 視覚(見る)

この順番で行われているのです。

それぞれ「記憶しやすい方法」が違う

記憶するにあたって、『視覚』が優れて
いる人もいれば、私のように
『視覚以外』が優れている人も
いるでしょう。

どれが間違っているわけでもなく、
方法が違うだけで、
覚えられればそれでいいのです。

でも、あらゆる場面で『視覚的な
記憶法』をすりこまれ、そのせいで

『覚えられない私は頭が悪い』

と思っている人が多いのではないか、
と思うことが多々あります。

それは、
コンサルの場でも如実に感じるのです。

中でもダントツに多いのが、
『お客様の顔を覚えられない』
という問題。

これを『私の頭が悪い』と錯覚すると、
無駄な努力をすることになります。

自分に合った『記憶法』を探す

そこで、これまでに習った記憶法を
一旦捨てて、自分に合った記憶法を
探しましょう。

自分にとって、

  1. 視覚(見る)
  2. 聴覚(聞く)
  3. 嗅覚(匂う)
  4. 味覚(味わう)
  5. 触覚(触れる)

上記のどれが優れているのか、を
まずは探します。

探し方はカンタンです。

いますぐ、昨日の出来事を
思い出してみてください。

何が真っ先に出てきましたか?

光景ですか?
音ですか?
匂いですか?
味ですか?
触れた感触ですか?

『真っ先に出てきたもの』が
あなたが得意とする記憶法です。

その『真っ先に出てきたもの』を
活用した記憶法をご紹介するので、
ぜひ試してみてください。

視覚的記憶が得意なタイプ

視覚的記憶が得意なら、
覚えたい会話のときに、

  • お客様の顔を覗き込む
  • 体の向きを変える

など、視界を変える工夫をしましょう。
お客様のお名前や誕生日などの情報は、

  • 名刺をいただく
  • 誕生月の花などを思い浮かべる

など、視覚的効果のある方法で
試してみてください。

聞いたことは、できるだけ早く
スマホのメモに残しましょう。

画面は視覚的に捉えるものなので、
記憶に残りやすくなります。

聴覚的記憶が得意なタイプ

聴覚的記憶が得意なら、覚えたい
映像(お客様の顔など)のときに、

  • 目に映ったものを会話に盛り込む
  • お客様の口元に耳を寄せる

などして、音としてしっかり認識できる
方法
を取りましょう。

名刺をいただいた場合も、
眺めるだけでなく、あえてフルネームや
会社名を読み上げたりします。

メモを取るときは、スマホの音声入力を
使って『音』で記録するようにして、
復習するときも声に出して読むように
すると記憶に定着しやすいです。

嗅覚的記憶が得意なタイプ

嗅覚的記憶が得意なタイプは、
その場の匂いに意識を向けましょう。

  • お客様の衣装
  • お酒
  • チャーム
  • 他の女性たちの香水

などの匂いとセットで会話内容を
覚えるといいです。

コンサル生さんで嗅覚的記憶が得意な
人は、お客様の誕生日を覚える際、

「1月はラベンダー、2月はムスク・・・」

というように、香りとセットで記憶する
工夫
をしていました。

会話については、そのときに
どんな匂いがしていたかをセットで
メモしておく
と思い出しやすいです。

味覚的記憶が得意なタイプ

味覚的記憶が得意なタイプは、味覚を
再現することも得意な人が多いです。

味覚を再現とは、たとえば「梅干し」と
聞いた瞬間に「酸っぱい」という味覚が
自然と蘇る、みたいなことですね。

覚えたいことと味覚をセットにして
記憶するようにしましょう。

コンサル生さんで味覚的記憶が優れて
いる人は、お客様の顔を覚える際、

  • 酸っぱそうな顔
  • 苦そうな顔
  • しょっぱい顔
  • 甘い顔

と、味覚の名前をつけていました。

メモるときにも、そのときの味覚や
命名した味覚を書いておくと、
その味覚を感じたときに思い出しやすく
なりますよ。

触覚的記憶が得意なタイプ

触覚的記憶が得意なタイプは、
覚えたいこととセットで必ず『何か』を
触るようにしましょう。

色恋にならないと分かっている
お客様なら、覚えたい会話のときに
お客様の肩や腕を触ってもいい
ですね。

足の向きを変えて、お客様の膝と自分の
膝が触れるようにするのもひとつです。

お客様の体に触れない前提なら、

  • ハンカチやおしぼりを触る
  • グラスを持つ
  • 膝に置いた手を上下組み替える
  • 自分の二の腕を触る

など、何かしらの感触とセットにして
記憶する
ようにしてください。

メモを取るときにも、やわらかい、
サラサラ、ふわふわ、ザラザラ、など
感触も一緒に書いておきましょう。

まとめ

今回書いたことは、あくまでも
「こういう方法があるよ」という
一例にすぎません。

私が紹介したやり方でも、
合う合わないがあると思います。

でも、たとえば

「私は聴覚で記憶するのが得意」

ということだけでもわかれば、無理に
視覚に頼らず、音で記憶する方法を
いろいろ試したほうがあなたの記憶は
はるかに定着しやすくなります。

あなたがもっとも優れている五感を
活用して、自信を持ってお仕事に
取り組んでくださいね。

 

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ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

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ホステス歴15年、年商1億の元No.1ホステス。ママ、オーナーママを経て、コンサル歴15年目に突入。家庭には恵まれませんでしたが、社会に出てたくさんの人に恵...

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