【売れっ子ホステスの会話術】会話を進行させるトレーニング
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
売れっ子ホステスは
最初から会話術に長けている。
そう思い込んでいる
ホステスさんが多いですが、
それは誤解です。
そういうホステスさんも
いるでしょうが、
少なくとも私は違います。
最初はまったく話せませんでした。
・・・というより、話しませんでしたw
超がつくほどの人見知りだし、
お客様との会話にも
まったく興味が持てなかったので、
くらいしか発しないような、まさに
クソホステスだったわけです(笑)
当時のお客様、
ごめんなさい(´・ω・)スマソ
そんな私が
真剣にお仕事に取り組み始めたころに
意識して取り組んでいたことを
まとめておきます。
この記事の目次
売れないホステスの会話が続かない理由
会話は、
- スピーカー(発信者/話し手)
- リスナー(受信者/聴き手)
で成り立っています。
このとき、
『スピーカーが主導権を持っている』と
勘違いしているホステスさんが
多いですが、違います。
会話上で主導権を持っているのは、
リスナーです。
でもホステスは、
完全なリスナーになってはいけません。
ラジオを想像していただければ
分かりやすいと思いますが、
話すことを相手に丸投げして
ただ聞いているだけでは仕事にならない
ということ。
つまり、
会話が続かないホステスさんは、
- ただテーマを提供し
- お客様がしゃべってくださる前提で
- ただ聞いているだけ&聞かれたことに答えるだけで
- 会話をコントロールする気がない
だから色恋になりやすく、
関係性が深まらないのですね。
たとえば、こんな感じ。
彼氏いるの?
デートしようよ
いるじゃないですかぁ
今度、デートしようよ
見つけたんだよ、
今度の土曜、どう?
あるんですよー
来週でもいいよ
はい、困るー(笑)
ホステスが会話をコントロールするには
ホステスが会話をコントロール
するためには『インタビュアー』で
なければなりません。
インタビュアーとは、
インタビューをする人。面接取材をして記事に仕上げる、新聞・雑誌・テレビなどの記者。
インタビューとは、
- 会見。面会。
- 新聞・雑誌や放送の記者などが取材のために人に会って話をきくこと。また、その記事や放送。インタヴュー。
- インタビュー(英語: interview)とは、二人かそれ以上の間での会話で、一方が他方に質問をして情報を得るために行われるものである。インタビューは大きく分けて、評価のためのインタビューと情報収集のためのインタビューの2つに分かれる。
という意味を持っています。
つまり、ホステスの会話は、
情報が引き出される会話
ができなければならない、
ということです。
では、ホステスが
インタビュアーとしての会話をご紹介。
※分かりやすく超安易に作っています。
彼氏いるの?
たくさんの女の子を
泣かせてきたんでしょ
見える?
罪ですからね。
修羅場もたくさん
あったんじゃない?
オレそういうの
うまいから
男性は違いますねー。
私は一途な人がいいから
やだなー
玲那ちゃんだけにする
うまい」んでしょ?
取ってるんだな~
取られるのも
いいんじゃない?^^
まだまだ続けられますが、
この辺で(笑)
先述した会話と、
見比べてみてください。
同じ始まりなのに、
具体的な話に流れていかないですよね?
もちろん、強引にデートの話に持って
いくお客様もいるけれど、
こちらがインタビュアーであれば
コントロールできます。
売れるホステスは、
常に自分がインタビュアーなんですね。
売れっ子ホステスがテーブルに来ると
会話を持っていかれるのは、
このためです。
会話が続く質問をプラスする
では一般的な会話の例で、
旅行をテーマにお客様のお話を
進行してみます。
旅行したんだよ
楽しかったでしょう
ゆっくりできたよ
行かれたんですか?
温泉に入りたくてね。
本当は熱海が
よかったんだけど、
嫁さんが湯布院が
いいって言うからさ
だったんですね。
奥様、喜ばれたでしょう
正解だったよ。九州は
食べ物が美味しいよね
召し上がったんですか?
うまいって聞いてたから
食べてきたよ。嫁さんが地鶏気に入ってお土産に
いっぱい買ってた(笑)
お酒も進んだでしょう
またうまい焼酎を出して
くれてさ。普段嫁さんは
飲まないんだけど、
2人で5合くらい
飲んだかなー
ご夫婦で飲むなんて
久しぶりだったんじゃ
ないですか?
嫁さんの酔った姿見たよ
酔いつぶれて布団まで
運ぶの大変だったよ
たまには。普段は
〇〇さんが運んでもらう
側なんだから~
酔いつぶれないよ
酔っちゃったんですか?
よっぽどいい
時間だったんですね
夫婦水入らずの時間自体
久しぶりだったからなあ
〇〇さんのこと愛して
らっしゃるんですね。
大事にしないと
時間作って行こうかな
この流れだと、
- 今度はどこへ行きたいか、もしまた大分へ行くなら何を食べるか
- 奥様との馴れ初めや理想の夫婦関係について
- 奥様について(性格や趣味など)
- 結婚観や家族のあり方など(価値観)
などなど、
いろんな方向にお話を進められます。
会話を「進行」させるトレーニング
では「会話の進行」を意識して、
次のテーマでシミュレーションを
してみましょう。
【例題1】気さくなお客様との会話
お客様の条件は、
- 40代後半
- 会社経営
- 既婚(娘2人)
- 愛妻家
- 明るく気さくで優しい
- よく飲みに出る
- 今回が初対面
とします。
身近なお客様を
上記設定に当てはめてみると、
リアリティが増します。
誰かを想定して行う場合は、
そのお客様が言いそうな返答で
シミュレーションしましょう。
では、下記のセリフからそれぞれ
お客様の話を進行させてください。
映画は好き?
僕と同じくらいかな
もう長いの?
【例題2】口説きたいお客様との会話
お客様の条件は、
- 60代前半
- 会社役員
- 既婚(息子1人)
- 下ネタ好き
- すぐ口説く
- あちこちの女性と関係を持っている
- 今回が2回目
とします。
こちらも、誰かを想定して行う場合は
そのお客様が言いそうな返答で
シミュレーションしましょう。
では、下記のセリフからそれぞれ
お客様の話を進行させてください。
俺みたいな男、どう?
よさそうだなあ
【例題3】気難しいお客様との会話
お客様の条件は、
- 50代半ば
- 会社経営
- 独身(バツ1・子どもナシ)
- 真面目で融通が利かない
- 細かいことにうるさい
- 少々厄介者
- 偏見と決め付けが凄まじい
- 今回が初対面
とします。
こちらも、誰かを想定して行う場合は
そのお客様が言いそうな返答で
シミュレーションしましょう。
では、下記のセリフからそれぞれ
お客様の話を進行させてください。
こんな仕事してるの?
嫌いなんだ
まとめ
うまく進行できましたか?
今回のポイントは、
- インタビュアーになることで、こちらが断ったり会話を切り替えやすい情報(キーワード)をお客様から引き出し、自分が優位に立てるよう会話をコントロールする
- 次の会話を想定して、相槌+質問を投げる
- 「この情報を引き出せたら成功」「この流れに持っていけたら成功」など、ゴールを設定してシミュレーションする
の3つです。
いろんなパターンで
シミュレーションして、日ごろから
トレーニングを積んでくださいね。
そうすることで、咄嗟の事態でもパッと
言葉が出てくるようになります。
「シミュレーションがうまくできない」
などのお悩みがありましたら、
遠慮なくご相談ください。
丁寧にヒアリングして
真剣に回答します。