【安否のご挨拶】「ご清祥」を使った例文など
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
お手紙の例文やマナーを調べると、必ず出てくる安否のお伺い(ご挨拶)文。
- 「ご清祥」という言葉の意味は分からないけど、載っていたから使っている
- 何となくこれが無難な気がして選んでいる
などの理由で「ご清祥」を使っているホステスさんも多いと思います。できればきちんと意味や読み方、使い方を理解した上で使えるといいですよね。
というわけでこの記事では「ご清祥」について解説します。
この記事の目次
「ご清祥」の読み方は?
「ご清祥」は「ごせいしょう」と読みます。「御清祥」と書く場合もあります。
「ご清祥」の意味は?
「ご清祥」という言葉には、
以下のような意味があります。
- 手紙文で、相手が幸福に暮らしていることを祝う意で用いる語。
- 名詞「清祥」に、接頭辞「ご」がついたもの。
「清」は
相手の行為や状態などを敬う言葉、
「祥」は幸い・めでたい・めでたいことの
前ぶれなどを意味しています。
たまに「ご清祥の『ご』は尊敬語」と
記載したサイトもありますが
清という字がすでに敬う言葉なので
ご清祥の『ご』は接頭辞です。
「ご清祥」の使い方は?
- あなたが幸せで嬉しい
- きっと幸せに過ごしてくれているよね
- 健康でつつがなくいてくれて嬉しい
といった意味合いで使います。たとえば
■■様におかれましては一段とご清祥とのこと、お慶び申し上げます。
をタメ口にすると、
という意味になります。
「ご清祥」を使うときの注意点は?
- 幸せとは言い難い状況の相手にはNG
- 企業や組織に対して使ってもいいけどふさわしくはない
病気、災害、喪中など、状況が把握できているのであれば、落ち着くまでは避けましょう。
また「ご清祥」は、個人の健康や幸せを指す言葉なので、ホステス個人が『株式会社〇〇御中』など企業や組織名でお手紙を出す際には使いません。
会社名+個人名で出す際には、使ってOKです。
ワンパターンで使うよりも、適切に使い分けられることで、あなたの教養を見せることができますよ。
「ご清祥」はメールでも使う?
ビジネスメールとして
以下の目的の場合は使います。
- 会社(お店)から会社へ送る公のメール
- 会社(お店)から顧客へ送る公のメール
たとえば通販サイトを運営している会社が「メンテナンスのため利用できません」というお知らせを顧客全員に流す際には使えます。
ホステス個人がお客様へ出す場合、基本的にはメールやLINEなどでは、使いません。
経営者、または責任者が全体周知として、顧客に何かしらの通知をしなければならないときには、OKです。
「ご清祥」と「ご清栄」の違いは?
一番の違いは「繁栄を願い喜ぶ意味が含まれるか?」ですね。「ご清祥」は相手の幸せを願う言葉ですが、繁栄は含まれていません。
だから「ご清祥=個人宛て」が一般的。
一方「ご清栄」は相手の幸せと共に繁栄を願い喜ぶ言葉です。だから「ご清栄=企業宛て」が一般的。
とはいえ「ご清祥」を企業宛てに、または「ご清栄」を個人宛に使っても失礼には当たりませんのでご安心を。
ただ、意味を知っておくと、場面に応じて使い分けができて便利ですね。
「ご清祥」と「ご健勝」の違いは?
一番の違いは「健康を願い喜ぶ意味合いが強調される言葉か?」ですね。
「ご清祥」は相手の幸せを願う言葉なので、当然に健康も含まれるわけですが、強調されているか?と言われると、ちょっと違いますよね。
だから「ご清祥=トータル的な幸せ」を意味することが一般的です。
一方「ご健勝」は読んで字のごとく、体が元気であることを意味する言葉。強調どころか、そのものですよね。だから「ご健勝=健康」。
トータル的な幸せを気遣いたいのなら「ご清祥」を使った文章を選ぶ、健康を気遣いたいのなら「ご健勝」を使った文章を選ぶ。
といった形で使い分けられると、バリエーションも広がりますね。
「ご清祥」の例文集
この記事では「ご清祥」を使った安否のご挨拶例文をご紹介します。すべて「■■様」と個人名で使えるように作ってありますが、
- 個別に手書きで出す→■■様
- 印刷で全員同じ文章を出す→皆様
と思っていただければOKです。「ご清祥」の意味や注意点は、以下をご参照くださいね。
基本的な「ご清祥」の例文
「一段とご清祥」の例文
「一段と」という言葉には、以下のような意味があります。
他と比べた場合にはっきりと相違があるさまを表す表現。特別に。格別に。
「一層ご清祥」の例文
「一層」という言葉には、以下のような意味があります。
- 以前より程度がはなはだしくなるさま。さらに。ますます。
- 思い切って。いっそ。
「いよいよご清祥」の例文
「いよいよ」という言葉には、以下のような意味があります。
- 前よりも程度がはなはだしくなるさま。ますます。
- その時期がついにやって来たさま。とうとう。
- その時期が迫っているさま。
- どちらともいえなかった物事が確実になるさま。確かに。ほんとうに。
- ついに、とうとう、ますます、などの意味の表現。
「その後ご清祥」の例文
「その後」という言葉には、以下のような意味があります。
ある出来事が起こってから後の時間を広く指す表現。以後、それから、それから後などとも言う。直後の短い時間を指すこともあれば、広範囲の後の時間を指すこともある。
「なお一層ご清祥」の例文
「なお一層」という言葉には、以下のような意味があります。
「なお」(尚)も「いっそう」(一層)も、程度がより甚だしくなるさまを表す表現。程度が増すことを強調した表現。「より一層」なども同様。
「ますますご清祥」の例文
「ますます」という言葉には、以下のような意味があります。
以前より程度がはなはだしくなるさま。なおいっそう。ますます(益々、増す増す)の慣用的な表記。
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