うそ?ホステスって稼げないの?

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
「ホステスになれば稼げる!」と無条件に考えている人が多いですね。
求人広告にも「稼げます」と書いてあるし、日給を見ても通常の会社員とは比較にならない金額が提示されています。
たとえば、同じ接客業でも、一般の飲食店の時給は平均1,051円なので、5時間働くと日給は5,255円です。
一方、クラブの平均時給は5、000円、5時間働いて2.5万円。単純に計算しても、5倍近く違います。でも、実際に働いてみて、どうですか?
「思ったほど稼げない」
そう感じているホステスが8割、ではないでしょうか。私のクライアントも、「思ったほどお金が手元に残らない」と言うホステスさんが多いです。
今回は、私の経験談を踏まえて「稼げている」と思える金額について、お話ししたいと思います。
ホステス=稼げると思っている人の大半は額面しか見てない件
「ホステス=稼げる!」と思い込んでいる人の大半は、支給される額面しか見ていません。
たとえば、あなたの日当が3万円だったとします。スタンダードな高級クラブのゼロヘルプだと平均的な保障給ですね。
出勤すれば60万円の報酬を受け取れます。これが「支給額」です。
実際にはそこから税金や福利厚生費、謎の引かれものなどが差し引かれ、平均50万円くらいでしょうか。これが「手取り額」。
まあこれでも一応、会社員よりは高いですよね。ここで勘違いするわけです。『50万円=お給料(自由に使えるお金)』だと。
もっといいお店だと、手取り70万円くらいになりますが、これも売れないホステスほど「全額お給料」だと認識しています。
ホステスの報酬は経費込みだから会社員よりも高い件
ホステスの受け取る対価は、経費込みです。美容院、装飾衣装、コスメ、贈答品、勉強代、その他様々な経費がかかります。
高級クラブに勤めるホステスが、5,000円のテロンテロンワンピースで出勤するわけにはいきませんよね。衣装ひとつにも、最低万単位が出ていきます。
美容院も格安のヘアセットにしたって、毎日となれば万単位。何も考えずにお金を遣っていると、手にした金額の半分は経費に消えることになります。
50万円が手取り額なら、自由に使えるお金は25万円程度です。仮にあなたが東京のど真ん中に住んでて、25万円で優雅な生活ってできます?
会社員ならまだしも、ここから国保やら年金やら払うわけです。本当に「稼げてる!」って思いますか?
私が「稼げてる」と実感できた収入額
私自身が「やっと稼げるようになった」と実感できたのは、支給額が150万円を超えたときでした。
それでも出費の多さで「うへぇ」と思っていましたが、余裕は格段に違いましたね。
ホステスは事業主なので、ほとんどのことを自分でやらないといけないじゃないですか。
一般の会社みたいに専門部署が分かれてるわけでもなく、営業に集中できる環境でもないですよね。
つまり、一般の会社ならあらゆる部署が管轄することを、全部自分ひとりでやらないといけない。
私が150万円を超えたときに「やっと稼げるようになった」と思ったのは、「この金額ならこの忙しさでもまあいいかな」と思えた金額、ということです。
逆に一番しんどかったのは、支給額が80万~120万円くらいのときだったと思います。
報酬額80~120万円が分岐点
本サイトを見てくださっているホステスさんの大半は、100万円以下の報酬額の方がほとんどだろうと思います。
キャバクラのキャストさんは最初からもっと稼げる子が多いですが、ホステスは稼げるようになるまで時間がかかりますものね。
50万円前後の報酬額だとちょっとピンとこないと思いますが、最初の壁は80~120万円のときです。
この間は出費も多く、忙しい割に全然お金が残らないのですごくストレス・・・
このストレスに負けるか、このストレスを糧にできるかで、明暗が分かれるところでもあります。
売上を80万~120万円にするのはさほどむずかしくないですが、報酬をこの額にするのは大変です。ここで大きな目標を立てると折れやすくなります。
まとめ
- 売れないホステスほど額面しか見ない
- 手取り額=経費込み
- 手取り100万以下はしんどい
です。売上を上げ、報酬額を上げ・・・という道のりでは、肉体的にも精神的にも大きな負荷がかかります。
ストレスを感じたら、『豆腐メンタルのホステスでも心折れずに売上を上げる方法』にある目標設定を思い出して、ハードルを下げてくださいね。
ホステスの心得