【実録】移籍しようとしたクラブホステスが遭遇した事件

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
5年以上ホステスをやっていて、たったの一度も移籍をしていない・・・というホステスさんのほうが圧倒的に少ないですよね。ほとんどのホステスさんが、1度くらいは経験したことがあると思います。
セッションでも移籍の相談は多いのですが、実は相談のうちの半数は移籍にまつわるトラブルの相談です。以前から読者だったホステスさんが、トラブルを機に私への相談を決める・・・これは由々しき事態です。
そこで今回は、実際にトラブルに遭った銀座ホステスさんから、許可をいただいた実例をご紹介します。
お店を辞めると言った途端、罵詈雑言&パワハラ三昧
銀座のあるクラブで働いていたAさんは、勤務年数3年を節目に移籍を考えていました。そのお店では、どれだけお客様を呼べても同伴手当くらいしかつかず、それ以上稼ぐことが難しかったそうです。
契約通り、辞める日の2ヶ月前に退店の旨をママに伝えたところ、鬼の形相でママが激高。裏切者、恩知らず、銀座で働けなくしてやる、等々、散々罵られたとか。それだけでなく、
- 営業中は自客が来てもお席に着けてもらえず待機
- 出勤しているにもかかわらず「Aちゃんは今日はお休み」と言われる
- 同伴が入ったと連絡すると「人手がないから断って」と言われる
といったことが続く日々。私に連絡をくれたのは、これがきっかけでした。
移籍を考え直すべきなのか、ホステスを辞めるべきなのか
相談内容は「辞めないほうがいいんだろうか」「怖い」というものでした。そういう気持ちになるのも当然ですよね。しかもAさんはそのお店がホステスデビューした場所です。他のお店も知らないので、なおさらです。
最初のお店って、本当に重要なんですよね。こういう経験をすると、他のお店へ移籍しても同じ目に遭うんじゃないか・・・と思ってしまうじゃないですか。そんなことはないと頭で理解できても、心が追いつかないですよね。
Aさんもまさにその状態で、辞めずに今のお店で働くか、今のお店を辞めるならホステスを上がったほうがいいんじゃないか、という二択で悩むことになりました。精神的にかなり疲弊していたと思います。
私はAさんに「売掛がないのであれば、今すぐ辞めなさい」と言いました。後はどうにでもなるから、と。お給料をもらわないというわけにはいかないですが、気持ち的には「今日飛んでしまえ!」です。
辞めるなら誓約書にサインしろ!でホステスを5時間軟禁
何とかがんばって退店承諾までこぎつけたところ、事務所に連れて行かれ、黒服に囲まれ、ママから「これにサインするまで帰さない」と誓約書を突き付けられました。その誓約書には、
- お店で知り合ったお客様には、今後一切連絡をしない
- お店で知り合ったお客様とどこかで会っても、一切話をしない
- お店で知り合ったお客様から連絡があっても、一切出ない
- お店を辞めた後、5年は夜の仕事をしない
といったことが書かれてありました。これって、暗に「引退しろ」ということですよね。1万歩譲って「お客様と連絡を取るな」までは理解できたとして、5年働くなとか、マジでクレイジーなんですけどw
結局Aさんがなかなかサインをしなかったので、5時間くらい軟禁状態になっていたそうです。トイレに行くフリをして、その隙にAさんが私にLINEメッセージをくれました。トイレの前には、見張りの黒服・・・( ̄▽ ̄;)
状況を知った私は即行で警察に「友達が軟禁されてる」と通報。その後、弁護士を紹介して間に入ってもらい、無事解決しました。今は別のお店で楽しく働いています。
まとめ
- 辞めると言ったら露骨に嫌がらせに遭った
- 辞める意欲どころかホステスを続ける意欲まで萎えかけた
- それでも辞めると言ったら軟禁された(!)
今もそのお店が存在するかは不明ですが、こういうことがあるんですよね。これで「水商売だって立派な仕事だ!」とか言われても、誰も「ハイそうです」とは言えないでしょうよ・・・と思います。事務所で軟禁、ヤ〇ザさんですかw
これは氷山の一角で、まだまだあります。次回また追記しようと思いますが、かなりエグイ事例もあります。
もしあなたがこういう事態に巻き込まれたら、一番心に留め置いてほしいことは、自分で解決しようとしないことです。はっきり言って、第三者が入らないと無理です。必ず誰かに相談してくださいね。
ホステスの心得