ホステスの成長術「1万時間の法則」

ホステスとして本気で成長したいなら、『1万時間の法則』は無視できません。
『1万時間の法則』とは、プロとして一流になるには1万時間の練習が必要という理論です。
実は私、この理論をコンサルでもよく話しています。つい最近も『一流ホステスの習慣術』で書きましたね。他の記事でも、度々出てきます。
なぜなら、ホステスの成長には欠かせないものだからです。
ちなみにあなたは、毎日ただ出勤して改善することなく日々を過ごして、本当に売れるホステスに成長できると思っていますか?
だれでも答えは「NO」のはずです。だからこそ「ホステスの成長とは」という問いに向き合わなければなりません。
成長するホステスは曖昧にしない
あなたは『何となく』で仕事をしていませんか?たとえば、
- 何となくうまくいった
- 何となく気分が乗らなかった
- 何となく盛り上がった
- 何となく会話が弾まなかった
そんな曖昧な振り返りをしていないでしょうか。それは、あなた(ホステス)という商品の成長につながっていますか?本気で取り組むなら、


といった、具体的な検証と練習が必要です。
では、人はなぜ曖昧に物事を考えるのか?それは、自分の弱点や欠点、失敗を見たくないからです。曖昧にしておけば、傷つかずにすみますよね。
でも、ホステスとして本気で成長したいなら、心理学者アンダース・エリクソンが提唱した『意識的練習(デリバレート・プラクティス)』がオススメです。
意識的練習では、自分の弱点に意図的に向き合うことが成功のカギになるとされています。
ただし、エリクソンは『練習の量』よりも『練習の質』が重要だとくり返し強調しています。これは、ホステスとしての成長にも当てはまりますね。
たとえば『年配のお客様と沈黙になるのが苦手』なら、あえてそういうお客様と話す練習をする。何となく1万時間やればいいというわけではなく、
- 具体的な改善案
- 意図的に自分の弱点と向き合う
という『質』が重要。つまり、1万時間の法則は『才能だけでは成功しない』という科学的な裏付けなのです。
ホステスが成長する『70%の挑戦』
もちろん、得意なことを伸ばすのは、良いことです。しかも手っ取り早く、かつ楽しい。ただ、それをくり返すだけでは、実力は頭打ちになるでしょう。
脳に適度な負荷をかけること。それが、ホステスとして成長する条件です。
『1万時間の法則』という造語を広めた作家、マルコム・グラッドウェルは『深い練習(ディープ・プラクティス)」』を推奨しています。
深い練習とは、自分の能力ギリギリの課題に取り組むことで、効率よく成長する方法です。
具体的に言えば『成功率70%レベルの課題に取り組むのが理想』ということですね。
カンタンすぎず、むずかしすぎず、ちょうど手が届きそうで届かないレベルの課題がもっとも脳に刺激を与えるので、成長を促します。
コンサルでも、すべてにおいてこの『成功率70%レベル』を設定しています。売上も、商品レベルも、ホステスが心折れずに成長できる方法だからです。
これを意識して日々向き合えるか、行動できるかが、結果にかかわってくるのです。
ホステスの実力を上げる3つの条件
「1万時間って、途方もない時間じゃないか!」と思うかもしれませんね。たしかに、1日3時間で約9年かかります。
でも、一流のホステスを目指すなら、そんなに非現実的なことを言っているとは思いません。
むしろ、早く結果を出したいなら、1日5時間でも6時間でも、本気で取り組むべきだと思います。
だって、6時間なら、約4.5年ですよ。12時間なら、約2年ちょっとです。
いまから2年、本気で取り組むことができないなら、そもそも売れること自体、不可能です。
囲碁の井山裕太七冠も「負けて涙を流しているだけでは、何万回打っても強くなれない」と語っています。
- 努力
- 質
- 継続
この3つがそろって、ようやく前に進めるのです。質の伴わない努力では成果に結びつかないという点は、どの世界でも共通です。
まとめ
『1の才能を咲かせるには、99の努力が必要』これが、1万時間の法則の本質です。
売れないホステスほど、成長の努力をせず「あの人は才能があるから売れてる」と妬んでいますが、その才能を開花させたのは、その人の見えない努力。
ホステスとして成長したいなら、いまの自分にとって『ちょっとむずかしいこと』を積み重ねてください。
なんとなく働くか、本気で積み上げるか。あなたが決めることです。
ホステスの心得