こんにちは。
ホステス専門アドバイザー秋好玲那です。
キャバクラならではの普通や常識が分からない
今回取り上げたのはこちら↓
もちろんです。夜の常識はクレイジー、その中でもキャバクラは私から見てもナゾの常識が多い(笑)お店によっても変わりますしね。ただ必ずしも教えてくれるとは限らない業界なので、こういう場所をうまく活用してもらえたら良いと思います^^ #peing #質問箱 https://t.co/fOuNJzjLjX
— ホステスの心得 (@reina_kokoroe) November 20, 2018
回答はツイートしたそのままなんですが、もう少し掘り下げてみたいと思います。
その「普通」や「常識」はそのキャバクラだけでは?
水商売の世界に限らず、何かしらの場面で「普通」とか「常識」という言葉を見聞きします。
でもそれって、

ってことも多いものです。
今回の質問では『何についてその発言をしたのか』が分からないので何とも言えません。
が、可能性としては『いやいや、それはあなたのお店だけですよ』っていう普通や常識もあるわけです。
「おいそれはさすがに常識だろ」的な質問
たとえばご質問くださったキャストさんが、
- 水割りってどうやって作るの?
- 隣に座って何すればいいの?
- お客さん呼ばないといけないの?
- 名前聞かないといけないの?
- お礼の連絡しないといけないの?
- リクルートスーツで接客しちゃいけないの?
- 勝手にドリンク飲んじゃいけないの?
などなどを黒服に訊いたのであれば、経験ある人間が今さら何言ってんだ?ってなるのは分かります。
というか、これくらいは、この業界で働いたことがなくても分かりますよね(笑)
「おいそれはそのお店が異常だよ」的なこと
一方で「それはそのお店が異常だよ」っていう例を挙げると、
- 頼んでもないのに勝手に黒服がどんどんドリンクを持って来て、勝手にお客様の伝票につける
- 1テーブルで1本はフルボトルを空けないといけない
- 辞めたいと言った途端にウン十万の罰金を払えと言われる
- 数字ないなら枕すれば?みんなやってるよ、と平然と言われる
などがありますね。
こんなの常識だったらたまったもんじゃないですし、こんな店辞めたほうがいいです。
経験問わず分からないことは分からない
先にも挙げたように、経験があればこんなの常識だろ!っていうことも当然あります。
でも長年やっていても、お店を変われば分からないことは出てきます。
私も、今でも「えっ?なにその常識、初耳なんですけど」ってことがいっぱいあります(笑)
それくらい、お店によっても変わるし、時代と共に変化するものです。
それを『こんなことも知らないなんて』って言われると、ちょっと困りますよね。
「連絡先を聞く」に戸惑ったホステスさんの例
あるホステスさんは、
お客様と連絡先を交換してはいけない
というルールのクラブで働いていました。
彼女はそこが水商売初のお店で、それが普通だと思っていたんです。
ところが移籍した先では、
お客様の連絡先を聞くのは常識
と叱られ、黒服に尋ねても「こんなことも知らないなんて何やってたの」と呆れられ、肩身の狭い思いをしていました。
確かに、多くのホステスにとってお客様の連絡先を聞くことは常識です。
でも、彼女はそういうお店で働いていなかったので、戸惑うのは当然ですよね。
参考ホステスが悩みがちな「連絡先を聞いてもいいのか」への対処法
色恋が常識と叩き込まれたホステスさんの例
またあるホステスさんは、初めて在籍したお店で徹底的に色恋営業を叩き込まれました。
「水商売は色恋が商品」と言われ、昼間や土日にお客様とデートに行かなければならない強制日まであった。
それが常識と叩き込まれた彼女は、移籍先でも同じように仕事をするわけですが、
「そんな品のないことしないでちょうだい」
と移籍先のママからしょっちゅう怒られ、お姉さん達からもバカにされ、席にもつけてもらえなくなりました。
これは極端な例ですが、色恋が仕事だと思い込んでいるホステスさんは大勢いますよね。
上記は銀座で働くクラブホステスさんの例ですが、同じ「クラブ」でも真逆のことを教え込まれるケースは珍しくないです。
それを『経験があればこれは常識だろ』と切り捨てられたら、困るに決まってますよね。
分からないことは分からないと言っていい
ツイートでも書いたように、分からないことは分からないと言っていいんです。
仕事として考えても、分からないことを分かったフリしてミスするよりは、絶対にいい。
ただ「分からない」にもいろいろあって、それはちょっと仕事意識低すぎない?って子がいるのは事実です。
また、自主的に学ぼうとして尋ねても教えてもらえないこともあります。
完全受身で学ぶ姿勢が見えないホステス&キャスト
セッションの例で言うと、
- ネットでちょっと調べれば答えが分かることを調べもせずに「分からない」と言う
- 分からないことを尋ねるわけでもなく、誰かが声をかけて教えてくれたり、偶発的に話題に上がるまで放置する
- 何度も何度も同じことを質問する
こういうことを日常的にやっているホステス・キャストは、やっぱりミスも多いし、叱られることが増えます。
この間にもう2~3年経っている子もいて、聞けるチャンスもあったし、調べることも、教わったことを復習することもできただろ?っていう状態の子は少なくない。
これはプロ意識以前に、仕事意識が低すぎますよね。
どの業界で働いていても、こういう子が「長年やっててこんなことも知らないの?」って言われちゃうのは、仕方がないかなと思います。
こういう子は、まずその受身の姿勢を改善しないといけません。
分からないことを尋ねても教えてもらえない理由
これはお店や相手に左右されるところで、丁寧に教えてもらえることもあれば、何も教えてもらえないこともあります。
ただ大前提として、教えてもらえることがあたりまえの世界ではありません。
これは意地悪でも何でもなく、あなたが事業主だからです。
どの業界でも、オーナーに指導をしてくれる人はいませんよね(お金を払って指導を受けようとしない限り)。
事業主である以上、求められた仕事をどうこなすのかは、自分で模索するしかないのが大前提です。
また、他のホステス・キャストは、チームでもある反面、ライバルでもあります。
大半の人は、わざわざライバルに手の内を明かさないのが常、じゃないでしょうか。
そういう目で見れば、丁寧に教えてくれることのほうがイレギュラーでラッキーなんだな、と少しは理解できると思います。
上記の点を踏まえた上で、それでも分からないことは聞いたほうがいい。
教えてもらえたらありがたいことだし、教えてもらえなくても「それがデフォルト」と思っていれば、不満を抱く必要もないです。
調べまくってみて、それでも分からないなら、教えてくれそうな人にまた質問すればいい。
分かったフリをするのは、あなたのためにも、お客様のためにも、良くないです。
開き直るのはダメですが、教えてくださいという姿勢で、分からないことは分からないと伝えましょう。
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