【チャンスボトル】一滴も飲めない私がやっていたこと

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
「残り少ないな、1本下ろしといて」
お会計時、私のお客様がよく言っていたセリフです。私がキープボトルについて考えるのは、
- 今日、下ろしてもらうか
- 次回、下ろしてもらうか
このどちらかを判断すること、くらいでした。いわゆる『チャンスボトル』です。チャンスボトルとは、あとちょっとで空きそうなボトルのこと。
チャンスボトルだとわかった途端に、女の子をつける露骨なお店もあるし、自ら無理に飲んで空けにかかるホステスさんもいます。
が、1滴もお酒を飲まない私には、そんなやり方はできないわけで。。
では、なぜ『チャンスボトル』に苦労しなかったのか?気になりますよね。そこで今日は、私が実際にやっていた『何気ないこと』をお話しします。
チャンスボトルになったときの対応
これからあなたにお伝えすることは、残念ながら、他客のお席では使えません。
ただし、あなたのお客様には効果を発揮する、本当に些細なことなので、ぜひ実行してみてください。
女の子を集めない&飲むペースを変えない
もっとも多いのは、チャンスボトルとわかった途端に、女の子をバーッとお席に着けて、飲ませるパターン。私は、それを一切しませんでした。
「売上がほしい」と思う気持ちは、私も同じです。でも、自分が客として席にいた場合、ボトルの残量が少なくなった途端、
- 突然、複数の女の子が来る
- いきなり飲むペースが早くなる
という状態になったら、ボトルを下ろすつもりがあったとしても、嫌になると思ったからです。
さらに、私はお酒を飲めないので、そんなことをしたら露骨すぎて絶対にマイナスにしかならない、と思っていました。その結果、

というお声を多数いただきました。
何も飲まない
お席に着くと、ほとんどのホステスは、


などと声をかけ、ドリンクをオーダーすると思います。
でも、私は、チャンスボトルになる可能性が高いときに、『あえて、何も飲まない日』を作っていました。そして、徹底的に会話に集中して、
- ボトルの残量
- 自分がいまどれだけお酒を飲んでいるか
を、お客様が忘れるくらい、会話を盛り上げて楽しんでいただきます。そうすると、お会計時に、



と言われることが多かったです。
直球で聞く
お客様のボトル残量が3cmくらいになったら、


と、直球で聞くこともありました。ごく稀に「そのまま残しておいて」と言ってお会計に入るお客様もいますが、大半のお客様は、


と言ってくださいます。関係性がしっかりできているお客様だと、


と、私の売上を気にかけ、調整してくださることも多々ありました。
断る

と驚かれるかもしれませんが、チャンスボトルになっても、

と、断ることもありました。そうしていた理由は、
- 会話の流れやお客様の様子から見て、下ろさないほうがいいと感じた
- 次回に回して翌月の売上に加算したほうが自分にとって都合がいいと思った
- 断ったほうがお客様が好印象を持ってくれそうだと判断した
からです。私が恐れていたことは、目先の利益を取ることで、
- お客様の足が遠のく
- 自分の印象が悪くなる
- お客様の来店の頻度やサイクルが崩れる
この3つです。上記の3点は絶対に避けたかったので、少しでもその可能性があるときには「次回でいいよ」と断っていました。
ただし、「次回でいいよ」と言ってもお客様が「いいよ、下ろすよ」とおっしゃった場合は、ありがたく受け取って下ろしていただきます。
チャンスボトルはお客様に委ねる
共通する最大のポイントは、『お客様に決断を委ねる』ということ。お客様は『自分で決めたい』のです。私がやることは、
- お客様に選択肢を提示する
- 無理をさせないよう配慮する
- その上で自分の利益を考える
ことです。あなたは、お客様に無理をさせていませんか?そして、あなた自身も無理をしていませんか?
そのやり方は、本当にお客様やあなた自身のためになっているのでしょうか。売上がほしい気持ちや売上へのプレッシャーは、痛いほどわかります。
でも、そのために私たちがやるべきことは、お客様や自分自身に無理を強いることではないと思います。
いかに安心して飲んでいただくか、いかに信頼していただくか、のほうが何倍も大事ではないでしょうか。
そのためにも、日々小さなことを積み重ねて、お客様との関係性を深めていくことが一番の近道だと私は思います。
お酒を1滴も飲めない私でさえ、チャンスボトルに困ることなく仕事をしてこれたのです。あなたにも必ずできますよ。
まとめ
- 無理に空けない
- あえて何も飲まずに会話を徹底的に盛り上げる
- 直球で「どうする?」と尋ねる
- あえて「次回でいいよ」と断る
私と違って、あなたは多少なりともお酒を飲める人かもしれません。だったら、ぜひ最後までお客様と楽しいお酒になるよう心がけてください。
お酒は、無理をするものではありません。あなたとお客様の関係を深めるための『ツール』のひとつです。
目先の欲に引っ張られて、お客様が置き去りにならないようにしてくださいね。
ホステスの心得