ホステスが提供する「健全な疑似恋愛」の世界とは

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
ホステスでありながら、「疑似恋愛と色恋の区別がつかない!」という人は多く、そのために不要なストレスを抱えて心病んでいる事態が起きています。
特に、新人ホステスや潔癖な女性は、ちょっとしたことに過剰に反応しますよね。
売れないころの私も『男性は敵!』みたいな感覚だったので、気持ちはとても分かります。
そこで、本記事では『清く正しい疑似恋愛のススメ』を綴っていきたいと思います。
そもそも「疑似恋愛」とは?
現実の恋愛ではない恋愛の感情の経験などを指す語。マンガやゲームにおいて自分が恋愛しているかのような感情を経験することを指す場合もある。
上記のとおり、『疑似恋愛』とは、現実の恋愛ではない、バーチャルの関係性や感情を示す言葉です。
まずは、『身近にいない相手・現実には存在しない相手』でたとえると、
- 大好きなアイドルと付き合っていると妄想してドキドキする
- 理想の恋人を頭の中で作り上げて恋愛しているところを想像する
- 漫画やアニメのキャラクターとのデートを想像して楽しむ
などが当てはまります。一言でいえば『脳内の恋人』ですね。
疑似恋愛をサービスとする職種
疑似恋愛をサービスとする職種は意外とあって、お客様は『擬似恋愛』というサービスに、お金を払います。現代では、以下のようなものがあります。
パパ活は職業ではないですが、一応。
昔は、こういう多様な『疑似恋愛サービス』がなかったので、ホステスやホストがこういった役割を大きく担っていました。
ホステスの疑似恋愛は壮大な『大人のごっこ遊び』
色恋と擬似恋愛は、何かとゴッチャに語られがちですが、全然違います。
擬似恋愛は、『お互いが擬似だと理解した上で楽しんでいること』がもっとも重要です。
そのため、ホステス自身もお客様も、言っていること・やっていることが色恋とは、大きく異なります。その違いを知るだけでも、
- 自分が色恋営業をしているのか
- お客様が色恋を求めているのか
の区別がつきやすくなると思います。
ホステスから口説かない
疑似恋愛において、ホステスからお客様を口説き、誘うことはまずありません。
女性側が主導権を握っているので「会いたい」とも言わないし、好きだとか、好みだとかも、一切言いません。疑似恋愛を売るホステスが唯一することは、
- 時間を共有するだけで満足させること
- 最後までいい思い出として残すこと
この2つです。心の中で『淡い思い出』にしておきたい、特別な女性といったところでしょうか。
ホステスの疑似恋愛って、実は高等テクニックなので、新人ホステスがすぐにできることではないのですよね。
それをわかっていない黒服が多いのも事実で、カンタンに色をしかけさせるようなことをさせるのがまた厄介です。
そして、お姉さんやママも、教えるスキルがないことが多いので、新人ホステスさんは戸惑ってしまい、混乱して余計に女を売るようになってしまいます。


と言ってくれる人がいれば、それだけでハッとする子は大勢いると思うんですよね。
ただ、この『一線』が、ママや黒服によって違うのもまた問題なんですけど、私の場合は、

と言っていました。
お客様は一線を越えない
疑似恋愛と自覚のあるお客様は、
- 本名を知りたがる
- 自宅を知りたがる(入りたがる)
- 日常を詳細に知りたがる
- 他愛もないことで1日に10回以上連絡する
- 数時間レスポンスがないと怒る
- 他の席に着くことを嫌がる(妨害する)
- 他のお客様の存在を嫌がる(悪く言う)
- 許可もなく性的に身体に触れる
- 卑猥な言動をする(求める)
- 家族構成や親が何をしているのか知りたがる
- 自分の思い通りにならないと攻撃してくる
といった、ホステスの仕事内容やプライバシーに関することには、絶対に口を出しません。
疑似恋愛を楽しんでいるお客様は、いい女と『ごっこ遊び』をしたいだけなので、『ごっこ』に必要ないことを探る必要がないのです。
もし、どちらかが一線を越える行動を取り出したときは、「ここが引き際だね」ということになります。
「昔のお客様は粋だったよね」と言われるのは、すべてバーチャルだと理解した上で、きれいに遊んでくださったから。
もちろん、ホステスも上手に遊ばせてくれるプロが大勢いました。昔のほうが、

と、一刀両断されていたくらい、線引きがしっかりしていたんですよね。今は目先の金儲け主義が横行して、すっかり境界線がなくなってしまいましたが・・・
もし、あなたが境界線を引けるホステスになれたら、たくさんいい思い出ができますよ^^


ホステスの心得