【お詫びの言葉】きちんと使い分けられていますか?
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
お店の手違いで予約が取れていなくて、しかも満席で座れず、お断りしなくちゃいけないことがありました。
翌日、「昨日はすみませんでした」とお詫びの電話をしたら、「それで謝ってるつもりか」と余計に怒ってしまい・・・何がいけなかったのでしょうか。
ご質問ありがとうございます。結論から言うと、
と思います。謝罪には、いろんな表現があります。失態の重さや、お客様のお怒り具合に応じて、使い分ける必要があるのですね。
メールやメッセージなどの活字ツールでは、比較的多くの人が使い分けているものの、実際に話すときには使い分けられない人が圧倒的なのです。
つまり、お客様が感じている失態の重さと、質問者様が発した謝罪の言葉の重さが、釣り合っていない。
そのため、お客様は軽視されたような気分になって、さらにお怒りになったのではないでしょうか。
この記事の目次
まずは謝罪の言葉の意味をきちんと理解しましょう
代表的な謝罪としては、
正しい言葉の意味とセットで、上記を覚えて、使い分ける必要があります。
言葉の持つメッセージ性の重さで並べ替えると
上記の「メッセージ性」を重視した上で、軽い順に並べると、
- すみません
- 失礼しました(失礼致しました)
- ごめんなさい
- 申し訳ありません(申し訳ございません)
というように、「すみません」は1番軽い印象を与えてしまう可能性が高いということです。
実際のお詫びシーンでの用途例
では、どんな場面で、どの謝罪が良いのか。ホステスにありがちなことを前提に考えると、以下になります。名刺の名前を読み間違えたときは、
席移動の際に、お客様に軽くぶつかったときは、
待ち合わせ時間に10分ほど遅れてしまったときは、
そして今回のケース、手違いで予約が取れておらず、さらに満席でお帰りいただくことになったときは、
という感じになります。
【重要】失礼のレベルで言葉を使い分ける場合
上記に当てはまらないケースで悩んだら、自分が犯した失礼の度合いで、謝罪の言葉を考えます。こちらは、Twitterで投稿したものが参考になるかと。
失礼とは、礼を知りながら失う・省くこと。
無礼とは、そもそも礼が無い・欠けること。
非礼とは、礼を知りながら反すること。謝罪の度合いは、
失礼→すみません。
無礼→ごめんなさい。
非礼→申し訳ありません。— ホステスの心得管理人@秋好玲那 (@reina_kokoroe) August 27, 2018
これをしっかり覚えておくだけでも、かなり変わってくるかと。
売れないホステスがやりがちな失態
売れないホステスさんは、共通して同じ失態を犯します。たとえば、以下のように。
- 何でもかんでも「すみません」と言う
- 何でもかんでも「申し訳ありません」
- とにかく謝り過ぎる(400文字程度の文章に謝罪の言葉が死ぬほど出てくる)
- 謝罪のレベルが逆の意味でつり合ってない(大したことでもないのに重たい)
- 「そこはちゃんと謝れよ!!」というタイミングで「すいませーん」と軽い詫びをする
- 怒らせたことにすらまったく気付いてない
- 逆ギレする
- 「そのほうが丁寧かと思って」レベルで謝罪の言葉を選ぶので慇懃無礼甚だしい
心当たりのある人は、今すぐ改めたほうが得策です。
特に、最後の『「そのほうが丁寧かと思って」レベルで謝罪の言葉を選ぶので慇懃無礼甚だしい』に当てはまるホステスさん。
怒っていなかったお客様を怒らせることになります、ご注意ください。
『知っている=教養』ではありません
言葉を知っているだけで、『教養がある』と思い込んでいませんか?
教養とは、知識を使いこなせている状態を言います。言葉を知っていても、使えなかったら何の意味もありませんよね。
これが「メンタルをまず最優先に取り組まないと、スキルではどうにもならないよ」ということです。
自分の気持ちをまずしっかりと捉え、その気持ちに適した言葉を選ぶ。そこで初めて「伝わる」というスキルになります。
今回の質問者様は、申し訳ないという気持ちは持っているのだから、なおさらもったいない。
今回の失敗を生かして、ぜひ使い分けられるようになってくださいね!
ホステスの心得