ライバルには教えたくないホステスの売上UP法

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
ホステスさんからよく相談されるのは
- 営業方法について
- 売上アップについて
- トラブルについて
大雑把に分けるとこの3つです。
その中でもっとも多くあがるのはやはり
どうしたら売上アップできるか?
という点ですね。
これを単発コンサルで解決することは
正直言って「無理」です。
でもそう言っては元も子もないので、
- プレッシャーにならず
- 確実に売上アップに繋がり
- 安定した売上を維持できる
という方法をひとつお話します。
実行するには計画的な営業が重要なので
「売れっ子ホステスの営業スケジュールを
こっそり公開します」も参考にしながら
取り組んでくださいね。

この記事の目次
ホステスの売上アップポイントは「3ヶ月サイクル」
毎月毎月新鮮に数字に追われる
ホステスさんが大多数ですが、
そんなことをしていたら
数字は一生上がりません。
というか、
安定して上げていくことは無理です。
「毎月のノルマが何とかなればいい」
という程度なら、色恋するか、
太客が最低3人いれば十分。
そうじゃなく、
安定した崩れない土台を維持したまま
数字を上げたいなら、
3ヶ月ベースで計画を立てます。
なぜ3ヶ月サイクルで考えるのか?
というと、
自転車操業になることを防ぐためです。
自転車操業はホステスにとって「病む要素」しかない
あなたも重々わかっていると思いますが、
毎月新鮮に結果に一喜一憂するって、
すごく精神疲弊しますよね。
- 売上が足りない
- お客様に無理をさせる
- 無理をさせたお客様の足が遠のく
- 翌月も売上が足りなくなる
というループがエンドレスに続くので、
ホステス業を楽しむどころでは
なくなってしまいますよね。さらには、
- ストレスが響いて数字に波が出る
- お客様との関係も感情論で壊れやすくなる
- 数字ほしさに色恋に付き合う羽目になる
- ストレスまみれのお客様でも距離を置くことすらできない
- お店からもプレッシャーをかけられる
という状態に陥っていきます。もう、
心病む要素しか見当たらないですよね。
なので、自転車操業は勧められません。
「余裕のないホステスが売れるわけがない」という事実
セッションでも
「3ヶ月サイクルで売上を上げましょう」
と伝えます。
きちんと実践&フィードバックを
続けてくれるホステスさんは、
全員売上がアップしています。
どうしてか分かります?
ストレスがない分、
パフォーマンスのいい仕事が
できるからです。
だって、ホステスですよ?
『ホステス=来賓をもてなす主』
ですよ?
自分のことで精一杯なホステスに、
お客様をもてなしたり気遣ったり、
そんな余裕あるわけないじゃないですか。
自分が心病んでるのに、
お客様のこと思いやって
行動できるわけないじゃないですか。
本気で売上を上げたいなら、
何よりも楽しむ余裕を持つことなんですよ。
そもそも楽しめもしないことを
必死にがんばれるわけがないんだから。
だからあえて毎月の売上設定はせず、
3ヶ月で見ていくのが一番いいんです。
月商1千万のホステスも実践した売上の上げ方
実際の売上の立て方の例として
- 小計売上が50万以下
- 小計売上が50万~99万
- 小計売上が100万
上記3パターン作りました。
なぜ分けたかというと、
売上計画の立て方や、
やることが変わるから。
順を追って見ていきましょう。
<例1>総計売上が50万以下のホステスさん
このランクにいるホステスさんは、
5万刻みに考えると上がりやすくなります。
モデルケースとして、
- 延べ売上30万
- 1月1日を基点に3ヶ月サイクル
- 顧客単価の平均は3万円
- 月に10人ほど来店がある
というホステスさんをベースに、
年間の売上目標を立ててみます。
月 | 目標額(平均値) |
1~3月 | 平均35万 |
4~6月 | 平均40万 |
7~9月 | 平均45万 |
10~12月 | 平均50万 |
たとえば、1月の売上が50万、
2月の売上が32万、
3月の売上が38万でもOK。
1ヶ月あたりの平均が
目標額に達していれば十分です。
この数字を目指すにあたって
やるべきことは、
- 休眠客の掘り起こし
- 母体を増やす(連絡先を増やす)ために新規客につけてもらえるようにする
- グラスワインなどでいいので、1杯余分にいただく
- 外観の作りこみをする
- 営業日誌をつけて顧客情報を徹底的に記録し見直す
- 記録を基に、営業方法と接客方法を見直して修正する
などになります。
絶対にやってはいけないことは、
- 来店がない、レスポンスがない程度で母体を減らさない(連絡し続ける)
- 太い単価のドリンクをねだらない(シャンパンを無理に抜くとか)
- いきなり100万以上の数字を目標に置かない
この3つ。
基本的なことを
しっかりできるようになるまでは、
地道にやりましょう。
<例2>小計売上が50万~99万のホステスさん
実は、クラブホステスにとって
もっとも高い壁はここです。
まず「小計50万円」の壁が
最初につまずくポイントです。
それを突破できたら
70~80万までは比較的ラクに上がりますが
次は「小計100万円」の壁にぶつかります。
この「50万円」
「100万円」の壁は
想像以上に高い!!
さらにそれを維持し続けるとなると、
かなり大変になります。
だから、
小計50~100万弱くらいのホステスさんは、
事実上もっとも数字に追われます。
なのでこのランクまでは、
メンタルバランスを考えて
5~10万刻みがお勧め。
ここはリアリティを考えて、
銀座の高級クラブに勤めるホステスさんを
標準に、
- 延べ売上50万
- 1月1日を基点に3ヶ月サイクル
- 顧客単価の平均は7万円
- 月に10人ほど来店がある
というホステスさんをベースにします。
月 | 目標額(平均値) |
1~3月 | 平均60万 |
4~6月 | 平均70万 |
7~9月 | 平均80万 |
10~12月 | 平均90万 |
こちらも、3ヶ月間の合計を3で割って
目標額になればOKです。
この数字を目指すにあたって
やるべきことは、
- 休眠客の掘り起こし
- 母体を増やす(連絡先を増やす)ために新規客につけてもらえるようにする
- ヘルプをうまく使って底上げする
- 既存客から枝を広げる
- 個人客から企業客(またはグループ客)にシフトする
- 営業方針や内容を見直し改良する
- メンタルバランスを保つことを最優先に考える
- 接客&営業とお席のプロデュース、アフターフォローのクオリティを上げる
- 自己管理(時間とお金を有効に使う)ビジネススキルを磨く
などになります。
絶対にやってはいけないことは、
- 来店がない、レスポンスがない程度で母体を減らさない(連絡し続ける)
- お金のかかる営業自分がいないと売上にならない仕事の仕方
- メンタルバランスを崩す(誰かや自分の感情に振り回される)
- 愚痴や不平不満の多い人と付き合う
上記の4つ。
このランクにいるホステスさんは、
経費と売上のバランスが非常に難しいです。
大して月収が上がるわけでもないのに
交際費がかさんだり、
ヘルプの車代(タクシー代)など
出費が多くなります。
また、手のかかるお客様も残っているし、
だからといって切るわけにもいかない。
売れっ子というほどでもないので
ややこしい女の子とも存在が近いし、
お店もまだ一目置くレベルではないので
自由も利かない。
微妙に顧客がいるので
新規客の席に着く機会も少ないし、
今までのやり方が
通用しないことだけは分かるけど、
何をしていいのかも分からない。
一番ストレスを受けやすく、
思い通りにならないことが多いのです。
やることは多いのに
報われない(と感じることが多い)ので、
もっとも心病みやすく、
もっとも心折れやすく、
もっとも貧乏な時期。
一喜一憂して数字に波が出やすいので、
メンタルをフラットに保つことが
最優先になります。
小計で100万超えたら、
めちゃくちゃラクになりますよ!
(体は忙しくなるけど、精神的・金銭的・
数字的なストレスはなくなります)
<例3>小計売上が100万以上のホステスさん
7割がたのお店でナンバー入りしている
ホステスさんですね。
高級クラブだと一般的に
『まだまだヘルプレベルの数字』
という状態です。
このランクのホステスさんは、
30万単位で上げていきます。
こちらもリアリティを考えて、
銀座の高級クラブに勤める
ホステスさんを標準に、
- 延べ売上250万
- 1月1日を基点に3ヶ月サイクル
- 顧客単価の平均は15万円
- 月に16~17人来店がある
というホステスさんをベースにします。
月 | 目標額(平均値) |
1~3月 | 平均280万 |
4~6月 | 平均310万 |
7~9月 | 平均340万 |
10~12月 | 平均370万 |
こちらも、3ヶ月間の合計を3で割って
目標額になればOKです。
この数字を目指すにあたってやるべきことは
小計50万~のホステスさんと
あまり変わりません。
なので、
もっとも異なる点だけピックアップします。
- ヘルプ&黒服の育成と関係性づくり
- 経営スキルを磨く
- コンセプトや理念を打ち出す
- 徹底的にブランディング&スクリーニングする
- 業務の効率化
- 他のホステスといい意味で心理的距離を置く
- 必ず外部に相談できる人、愚痴を言える人を作っておく
- いざとなったとら何を守るか、を明確に決めておく
絶対にやってはいけないことは、
- ヘルプや黒服、顧客1人1人の言うことに耳を傾ける
- 全部自分でやろうとする
- 感情論で仕事をする
- 軽はずみに人を信用する
- やるべきことを後回しにする
上記の5点です。
ここから先は、売れた人にしか分からない
苦悩が待っています。
作業面&スケジュール面で多忙になるので
やるべきことを後回しにする習性があると
とんでもないことになります。
少なくとも数字は維持できません。
また、あなたの気持ちを分かってくれる人、
あなたの味方でい続けてくれる人は
ほとんどいません。
お客様以外、誰も。
軽はずみに人を信用すると、
メンタルがやられます。
メンタルがやられると、
100万単位で売上が上下します。
光が強いということは、影も濃くなります。
軽はずみに人を信用すると、
メンタルがやられます。
メンタルがやられると、
100万単位で売上が上下します。
ノルマ的な数字に
追われることはなくなりますが、
プレッシャーは売れなかったころの比では
ありません。
このランクにいるホステスさんは、
数字を上げることそのもの以上に、
このランクにいるホステスさんは、
数字を上げることそのもの以上に、
『メンタルと業務と人間関係のバランス』
これが重要になります。
このバランスが崩れると
数字が上がらないどころか、
ランク外まで下がります。
まとめ
- 売上目標は3ヶ月の平均値で見る
- やるべきこと・やってはいけないことをきちんと把握する
- メンタルバランスを重視する
「具体的にどうやって売上をアップするのか
わからない・・・」
などありましたら、
ホステス専門の相談口を設けているので
遠慮なく相談してくださいね。
丁寧にヒアリングして真剣に回答します。
ホステスの心得