「ホステスはスキルや見た目じゃない」を示してくれた最強の売れっ子

鏡の前に立つ女性
管理人のひとりごと

こんにちは。ホステス専門アドバイザー秋好玲那です。→目次はこちら^^

本日は、私が人生で初めて接した「スーパー売れっ子ホステスさん」のお話をしたいと思います。

私の知る限り、後にも先にも、彼女以上の売れっ子は知りません(オーナーママ除く)。

彼女が現役だった時代と今とではずいぶんと様変わりしましたが、その辺のことも加味しながら読んでいただけると幸いです。

人生初のスーパー売れっ子ホステスは母の超VIP客

幼少期に、みゆきさんというクラブホステスに出会いました。彼女は、私の母の超VIP客。

手前味噌ながら、私の母もそーーーとーーーなカリスマ店員でした。その母にとっての超VIPだったわけですから、なかなかの存在です。

彼女の逸話は、数え切れないほど。ほんの一部ですが、その中から2つほどピックアップしてみます。

一度着た衣装は二度と着ない

みゆきさんが衣装を買う際には、まず母に電話。

 

みゆきさん
みゆきさん
私に似合う服持ってきて

 

その度に30着ほど用意し、ハンガーラックごと、みゆきさんのご自宅へ。みゆきさんはパッと目を通すだけで、値札を見ることも試着することもなく、

 

みゆきさん
みゆきさん
全部買うわ、請求書送って

 

これが、毎週( ̄◇ ̄;)エッ笑

一度着た衣装は二度と着ないし、一度も着ない衣装もたくさん(全部ヘルプの子にあげちゃう)。支払は、もちろんお客様(毎回別人)。

私服・衣装合わせて、毎週最低でも150万くらいかかっていたはずです。

それをマイケル買い、お客様はとっても嬉しそうにお金を払う。・・・うらやましい(笑)

▼ 『マイケル買い』とは?

マイケル・ジャクソンが品物のみ見ながら「This and this and this・・・」と片っ端から欲しいものを買っていく買い物の仕方。

大人買いとの差は「価格を確認しない」ことに尽きる。誰しも一度はあこがれる夢の買い物方法。

TVスペシャル番組「マイケル・ジャクソンの真実」でマイケルの買い物シーンが放送されたことにより、この名称が付いたと思われる。

はてなキーワードより転載

「どうしたらお金が減るの?」

衣装だけでなく、マンションも美容も生活費も、何から何までぜーんぶ、お客様が払ってくれるのです。

若いころヤンチャでぼろぼろになった歯もきれーいにお客様が入れ替えてくれた。

仕事上の交際費(贈物やヘルプの子達との飲食代)以外で、自分で稼いだお金を1円も使ったことがない。

しかも、そのお金も全部チップで賄えるし、それでもチップが余る。株券や土地ももらうので、資産も増える。

結果、みゆきさんはいつも、母にこんな相談をしていました。

 

みゆきさん
みゆきさん
ねえ、お金ってどうしたら減るの?
みゆきさん
みゆきさん
みんな、何に使ってるの?

 

マジですか、うらやましい(笑)

ちなみに、母とみゆきさんは、顧客と店員の枠を超えて、大親友になりました。

祖父もみゆきさんをかわいがっていたし、私のことも姪のようにかわいがってくれ、余ったチップでいっぱいぬいぐるみを買っていただきました(人´口`)テンクス♪

スーパー売れっ子ホステスはどんな人?

みゆきさんは、特記できるような才能や外見に恵まれていたわけではありません。

ドン引きするほどの元ヤンで、ホステスデビューしたときにはシンナー吸いすぎて歯が1本もなかったとおっしゃってました(汗)

学歴もないし、何にもないド田舎で育った、無作法な少女。

おっとり物静か、キレると激コワ

性格は物静かでおっとり、口調もゆったりしています。

少なくとも私の知る限りでは感情的になることはなく、いつ会ってもいつ見ても、目を細めて微笑みを返してくれる人。

すごく優しかったし、誰かが怒っていてもいつもなだめ役で、温和でした。ただ怒らせると、お客様がビビりあがってしまうほど、激コワだったようです。

声を荒げる場面は見たことないですが、一度だけ、お客様がみゆきさんの足元で土下座してる光景を見ました。

みゆきさんがかわがっていたヘルプの子を、お客様がホテルへ連れ込もうとしたとかで、激オコだったそうです。

ずんぐりむっくりな黒木メイサ

顔は決して美人というほどではないし、スタイルもいいほうではない。芸能人で言えば、超絶ひいき目に見れば黒木メイサさんタイプ。

「美人やないか!と言いたくなるでしょうが、あくまで「超絶ひいき目に見れば」です。

時代的にやむを得ないところもありますが、身長低くて控えめに言ってふくよかできつね顔、ちょっとバランスの悪い感じ。

ほんとに【ずんぐりむっくりな黒木メイサ】って感じ(世話になっておいてこの言い草)。

▼ 『ずんぐりむっくり』とは

  1. むっくり⇒「ずんぐり」を強めていう語。「 -(と)した人」
  2. 背が低くて太っているさま。太くて短いさま。 「 -した胴の長い半身を/あめりか物語 荷風」 「 -(と)した体型」

weblio辞書より転載

でも「妖艶という言葉は、まさに彼女のためにあるなあ」と、未だに思うくらい美しかったです。

フラれても手放したくない女

そんなみゆきさんに言い寄る男は、ごまんといました。大勢の男性がみゆきさんを本気で口説いて、あらゆるものを差し出したけど、誰も落とせなかった。

でも、誰も「じゃあ店に行かない」なんて言いませんでした。むしろ、

 

お客様
お客様
これまでと同じように、また会いに行ってもいいかな?

 

と言われ、彼女の未来を応援してくれる人に変わっていく。事実、

 

お客様
お客様
フラれたことよりも、みゆきに会えなくなるほうが何倍もつらい

と、多くのお客様がおっしゃっていました。

子どもの私から見たスーパー売れっ子ホステスの姿

現在、みゆきさんは結婚を機に引退し、すっかりいいお母さんになりました。

大勢のお客様が心から彼女の引退を惜しみ、彼女の決断と幸せを快く見送ってくれた。彼女とお客様との関係は、子どもの私から見ても本当に素敵でした。

ある意味では、子どもと大人の境界が明確で、幼い私も『まだ早い』と理解できるくらい別世界。

でも、「大人ってこんなにカッコイイんだ!」と興奮で眠れないほど憧れさせてくれる、粋な社交光景だったように思います。

お金で人を見ない&お金に飛びつかない

私の祖父が定年退職したとき、ちょっとした出来事がありました。

祖父は、クラブに頻繁に出入りするような人ではなかったし、国鉄の社員だったので、サラリーマン層にしては裕福でしたが、富裕層ではありません。

そんな祖父が「お店を出しなさい」と、数千万円の退職金を全額、母と彼女に渡そうとしたんです。

きっと可能性のある2人に託したほうが生きたお金になる、と思ってのことだと思います。

母と彼女はそれほどの商才を持っていたし、何よりめちゃくちゃ努力家でした。でも、みゆきさんは、

 

みゆきさん
みゆきさん
こんな大切なお金を受け取るわけにはいかない
みゆきさん
みゆきさん
スーさん(祖父)が長年がんばってきた証だから、これは受け取れない
みゆきさん
みゆきさん
気持ちだけで十分、ありがとう

 

と、それはそれは丁寧に断った。祖父の横に座っていた小学生の私、またまた惚れてまうやろー。

商品としての自分を熟知

私は彼女が大好きで、妖艶な笑みを向けてくれる彼女と会うのがとっても楽しみでした。だって、いい女なんですもの、本当に!

子ども&同性の私が惚れ惚れするくらい、いい女でした。正しくは、めちゃくちゃいい女に見える。

この「めちゃくちゃいい女に見える」が、ホステスにはとても重要なんです。彼女は、

『どうしたら自分が「最高にいい女」に見えるか』

を、本当によく分かってる人でした。

スーパー売れっ子ホステスさんから学び得てほしいこと

田畑しかないような地方のド田舎に生まれ、ドヤンキーだった少女がトップにのし上がったのは、外見のおかげでしょうか。

スキルやノウハウのおかげでしょうか。

いいえ、彼女自身のプロ意識の高さと努力の賜物です。『人は「どう生きるか」で得るものが変わる』ということを、体現した人だと思います。

彼女が多くのお客様に愛された理由

今もすごいホステスさんたちはいるし、時代も客層も違います。『お金を注ぎ込んでくれる太客を持っていた』という程度の話なら、昔も今も、いくらでもいます。

でも、多くのホステスは『お金目当て』じゃないですか?もし彼女のゴールがお金だったなら、違う道のり、違う結果だったはずです。

でも、彼女は「お金を稼ぐこと」や「お金を使わせること」をゴールにしなかった。彼女が重んじていたのは、

  • 人としてどうあるべきか
  • どうすればお客様(人)がより幸せな気持ちになれるか
  • どうすれば「この子の幸せのために」と思ってもらえるか

これだけです。彼女が愛されたのは、そうした人柄と努力、そして生きる姿勢ではないでしょうか。

そういう人だったからこそ、フラれても疎遠になりたくないほど愛されたのではないでしょうか。

昭和の男尊女卑の強い時代に、企業のお偉いさんが頭を下げてでも、彼女を怒らせたくなかった。

衣装を買ってもらっていたのも、そうしたいと思う人がいて、その人が喜ぶのならと甘えた。

自分の価値をはかるために貢がせたわけでもなければ、貢ぐ男を顧客にしたわけではありません。

それは、彼女の見た目が好みだから、会話上手で楽しいから、でしょうか。

たったそれだけで、親子ほど歳の離れた地位あるお客様が、彼女に魅力を感じるでしょうか。

 

そんな浅いところで人を見るほど、良客と呼ばれる方々は「人を見る目」がないのでしょうか。

 

そんな浅いところで人を見ているのは、他の誰でもない、あなた自身では?

全員が売れっ子ホステスになんかなれない、でも。

みんながみんな、彼女のような人に出会えるかは分かりません。出会ったとしても、その姿から学びを受け取れる状態かどうかにも左右されます。

何より「自分も彼女にようになれるか?」は、もっと分かりません。

全員が売れっ子ホステスにはなれないし、売れることなくこの業界を去る人が多いのも現実。

手取り足取り教わったところで、学びが実となり花となるホステスは、全体の一部です。

でも、努力することはできます。変わろうと行動することはできる。私も、あなたも。彼女は「売れたいなら心を磨け」を示してくれました。

子どもの私は、彼女が美人で話し上手だから大好きだったわけではなく、痛みを知るあたたかな人だったからです。

  • お金に左右されない、損得で関係を見ない
  • ホステスという立場で、バーチャルの中で、どれほどの輝きを放ち、どれだけのお客様に愛されるか
  • いかに「会いたい」と思ってもらえるホステスになるか
  • 何かしてあげたい、幸せになってほしいとどれだけ純粋に想ってもらえるか
  • 目の前の人にどれだけの愛情を注いで、どれだけ思いを持てるか

「数字」だけを見て、『あるホステスの、あるサクセスストーリー(これだけ貢いでもらった人)』でうらやむだけでは、もったいないと思いませんか?

ホステスという仕事で壁にぶち当たったとき

私が理想のホステス像とした姿も、みゆきさんだったのかなー・・・と、これを書いていて思いました。

みゆきさんに出会えて、私はラッキーだったのかもしれません。彼女からとっても多くのことを学んだし、素晴らしい思い出を持てました。

モデルになるホステスがいる、というのは売れたいホステスさんにとって本当に重要なことです。

あなたもぜひ「理想のホステス」を探して、お手本にして学び得てください。

壁にぶつかったとき、心折れそうになったとき。きっと「理想のホステス」がヒントをくれるはずです。

「理想のホステス」が身近にいない人は、そういう人に出会うまで、仮の人でかまいません。この記事にあるみゆきさん、あるいは私でも、誰でも良いです。

その人が大切にしているものが何か、考えてみてください。なぜお客様に愛されたのか、想像してみてください。

間違っても、いくらお金使ってもらえたとか、いくら稼いだとか、何本シャンパン抜いてもらったとかに気を取られて、本質から目を背けないように。

お客様は、酔ってはいますが、バカではありません。

特に「良客」と呼ばれる方々は、あなたのちょっとした言動から人間性を汲み取ります。

小手先のスキルで何とかなる、と思ってるような浅はかな考えで、売れっ子ホステスなんか誕生しません。

この話を通して、「ホステスは、スキルや見た目だけでは売れないよ」ということが少しでも伝われば、とても嬉しく思います。

 

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