「拝啓(はいけい)」の意味や読み方、組み合わせられる結語

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
この記事では、お手紙に使われる頭語、「拝啓」について意味や読み方、組み合わせられる結語などを解説します。
このページにある頭語と結語は、以下に当てはまる場合に使えます。
- 便せんを封筒に入れて送付する場合
- はがきサイズまたは折りたたみカードを封筒に入れて送る場合
たとえば、以下のようなお手紙です。
- 来店礼状(封書)
- お中元の添状(封書)
- お歳暮の添状(封書)
- 誕生日の添状(封書)
- その他贈物の添状(封書)
- 移籍のご挨拶(封書またはカード&封書のきちんとしたもの)
- 退店・入店のご挨拶(封書またはカード&封書のきちんとしたもの)
ポストカードやハガキ、メール、LINE、SMSなど簡易な場面では使いません。
この記事の目次
「拝啓」の読み方と意味
こちらからお手紙を書くときに、頭語としてもっとも知られる「拝啓」の読み方と、意味について解説します。
「拝啓」の読み方
「はいけい」と読みます。
「拝啓」の意味
「拝啓」という言葉には、以下のような意味があります。
- つつしんで申し上げる、の意。
- 書簡の冒頭に記して相手に敬意を表す語。
- 対応する結語には「敬具」をとるのが一般的。
「拝啓」と組み合わせられる結語と意味
「拝啓」に組み合わせられる結語は、
- 敬具
- 敬白
- 拝具
の3つです。どれも一般的でだれにでも使えるので、覚えておくといいでしょう。
ホステスが使わない結語
マナー上は問題のないものであっても、お客様との関係性などによって使わない、使ってはいけない結語があります。それは、
- かしこ
- 恐惶至極
の2つです。注意点をよく読んで、安易に使わないようにしましょう。
「かしこ」の注意点
実際の言葉の意味より、受け取り手のメッセージ性として、フランクさが出てしまいます。実際に「失礼」とお客様を怒らせてしまったケースもあります。
お礼状や節目のご挨拶など、かしこまった用途では原則として使いません。しかし、上手に使えば親しみを演出できる結語なので、
- 同世代(上下1~2歳)
- よほど親しい間柄で親しみを表現したい
- 上記に当てはまり、節目ではないお手紙の場合
などに使うといいでしょう。「「かしこ」の意味とホステスなら知っておくべきポイント」でも詳しく解説しているので、合わせて読んでみてくださいね。

「恐惶謹厳(きょうこうきんげん)」の注意点
重々しい雰囲気がプンプン漂うので、ほとんど使いません。「恐惶至極」でなければならない理由が特にない限りは、他の結語を使いましょう。
「拝啓」の例文
「拝啓」の使い方として、例文を書いておきますね。
- 拝啓 春分の候、〇〇様におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
- 拝啓 猛暑のみぎり、〇〇様には一層ご活躍の趣、心よりお慶び申し上げます。
- 拝啓 初秋の折、〇〇様におかれましては一段とご健勝のご様子、大変嬉しく存じます。
- 拝啓 日増しに寒さが増す今日このごろ、○○様にはいよいよご発展とのこと、心よりお喜び申し上げます。
「拝啓」の前は空白を空けず、「拝啓」の後に一文字分空けて使います。
一般的な頭語なので安否のお伺い文章はあまりむずかしいものを選ばないほうが、全体のバランスを取りやすくなります。
たとえば「恐悦至極に存じます」を選ぶと、「拝啓」との重みが変わってしまうので、一般的な文章を選ぶようにしましょう。
まとめ
複数でご来店になり、上下関係がある場合には、立場が下のお客様に使うといいでしょう。たとえば上司と部下が2名でご来店の場合、
- 上司→謹啓&謹白
- 部下→拝啓&敬具
といった形で使い分けると、定型文っぽさが薄れて響きやすくなります。
他の頭語と結語を選ぶ場合は、「【クラブホステスさんにオススメ】頭語と結語一覧と使うタイミング」から選んでくださいね。

頭語と結語が決まったら、「【お手紙営業】時候の挨拶例文まとめ」から時候の挨拶を選びましょう^^

ホステスの心得