アフターはホステスに必須なの?どうしたら減らせるの?

アフターはホステスに必須なの?どうしたら減らせるの?
ホステスの営業

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^

ホステス1年目です。私が働いているお店では、閉店時間に近づくと毎日黒服が「アフター行ける?」と訊いてきます。

断ると、自客以外のお席に着けてもらえなくなって、待機が増えます。

まだ自客が少ないため、お席に着けないと新規獲得のチャンスがありません。

でもアフターに行くと、帰宅時間が早くても3時、遅いと4~5時になってしまうのでつらいです。

3時に帰宅できてもシャワーを浴びて寝るだけでもう4時、5時帰宅だと翌日起きるのはどうしてもお昼前になってしまいます。

そこからお客様にお礼の連絡したり、お礼状を書いたり、営業日誌を書いたりであっという間に出勤時間です。

そこに同伴が入ると、さらに時間がなくなる・・・という状態です。

アフター自体もつらいですが、日々のタスクをこなすのが精一杯で他のことが何もできないことが一番苦痛です。

できればアフターには行きたくない、同伴を増やしたい、と思っています。

お店自体は好きで移籍は考えておらず、ホステス業は長く続けたいと考えていますが、これからどう仕事をしていけば良いでしょうか。

やはりアフターは必須、なんでしょうか。

ご質問ありがとうございます。こういうお店、近年多いですね。強制ではないと言いつつ、事実上の強制。

元々キャバクラ系クラブや派手系クラブに多かったやり方なんですが、ここ3~4年はスタンダード系クラブでも無言のアフター強制が増えましたね。

質問者様の勤務先クラブも、有名店でスタンダード系だったはずですが、現在はそのようになっていると知って大変驚きました。

今後どう仕事を進めていくと良いか、一緒に考えていきましょう。

アフターはできる限り調整したほうが良い

結論から言うと、やはりアフターはお勧めしません。

だからといって新人のうちから「アフターは一切お断り!!」を貫くのは、立場的にも対外的にも難しいというのもよく理解できます。

そこで、少し視点を変えて別の角度から考えてみましょう。「断る」か「断らない」かの二択で考えると行き詰まってしまいます。

ここは一旦『調整する』という、新たな選択肢を持つと良いですね。調整方法としてはざっくり分けて2つ。ひとつは、

  • 1時間だけアフターに付き合う
  • 3回に1回はアフターを断る

など、数値化できるところで調整をする方法。

メリットは対外的に一定の体面を保てる、という点がありますね。デメリットはアフター先で切り上げられるスキルを磨く必要がある点。

もうひとつは、

  • お世話になっているお姉さんのお客様はアフターに行く
  • いつか顧客にしたいと思うお客様だけアフターに行く

など、自分が重視したい価値観に基づいて調整する方法ですね。

こちらのメリットは、自分が選んで行くので結果に納得できること。デメリットは好き嫌いが激しいと、顧客層に偏りが出ることですね。

いずれにしても初段階は「アフターに行くか行かないか」といった0-100で考えないことが重要です。

ここに陥ると堂々巡りになってしまい、ズルズルと現状が続くことになります。

何を選択してもメリット・デメリットはあるので、自分が妥協できるところを探して、自分なりのラインを作っていくことがこれからの課題になりますね。

アフターを勧めない理由

なぜ私がアフターを勧めないかというと、デメリットのほうが大きいからです。

確かにアフター先で新規や同伴が取れることもあります。私も20代前半まではアフターに行っていたので分かります。

でも、やっぱり長い目で見ると、アフターはデメリットのほうが大きいのですよね。

  • お酒の量が増える
  • 深夜に何か食べる機会が増える
  • 睡眠時間が減る
  • 睡眠を優先すると日中の業務ができなくなる
  • 睡眠の時間を削ると全体のクオリティが下がる
  • 同伴が取れなくなる
  • 早い時間帯の来店確約が取れなくなる
  • 売上にならないところでの飲酒が増える
  • 疲労回復せず体調を崩しやすくなる
  • 精神病む

という負のループに陥るホステスが本当に多いのですよ。

稀に、毎日アフターに行って朝帰りしても、早起きして業務をこなせるホステスやアフターで売上を作ってきたホステスも実在します。

でも、その手法が合っているのは、

  1. 体力のあるホステス
  2. 気合と根性が尋常でないホステス
  3. アフター大好きなホステス

この3パターンだけです。

大半のホステスは、体力と時間のバランスが取れなくなって、精神的にやられてしまうので勧めません。

短期で辞めるつもりなら、ガンガンアフターに付き合ったほうが、メリットが上がるのでお勧めですけどね。

長くホステス業をやっていくつもりなら、アフター云々に限らず、早い段階で自分に合った働き方を見つけたほうが良いです。

アフターが合っていないホステスがアフターを続けるとどうなるか

事実、質問者様はすでにバランスが取れなくなっていますよね。だから悩んでいるわけで。

バランスが取れていてしんどさもない、現状に何の疑問も感じてない、という状態なら悩んでいないはず。

それはつまり、質問者様には「毎日アフターに行く」というやり方が合っていないという証拠ですよね。

コンサルで見てきた限りでも、アフターの多いホステスは、アフターに行かないホステスに比べて、日中の営業量が格段に少ないものです。

営業量だけでなく、勉強量も圧倒的に劣ります。

アフターにしょっちゅう行くホステスは、昨日来店したお客様への対応でほぼ1日が終わってしまう感じですよね。

下手をすると体調を崩したり、メンタルバランスを取るために、仕事以外の時間を増やしたりもする。

それが意図的か無意識かはさておき、人はどこかでバランスを取ろうとするので必ず「仕事をしない時間」を作ります。

また、暴飲暴食が続いたり、自律神経活発が続く状態になっているので、よほど飲んでいない限りは帰宅後すぐには眠れないことが多いでしょう。

眠れても睡眠の質が悪いので、起きたい時間に起きられなかったり、集中力に欠け進捗レベルが落ちたりする。

そんな中でタスクだけが増えていくので、大した仕事量ではないはずの段階でも、時間に追われるようになります。

この状態が続くと、がんばり屋さんほど「できなかったこと」に意識が向いて、自信喪失していきます。

結果、仕事のクオリティが全体的に下がって、売上構築が難しくなるのですよね。

アフターは「徐々に減らす」こと

とはいえ先述したように、1年目のホステスが「アフターには一切行かない!」と、有言実行することはほぼ難しいですよね。

誰かに何か言われる程度なら、私みたいな性格のホステスなら、知らん顔して遂行できると思います。

でも事実上「席に着けてもらえなくなる」という、業務妨害的なペナルティが実在するとなると話は別です。

なので、気付かれないレベルからアフターの回数を徐々に減らし、1年を目安にゼロにするのが得策かな、と思います。たとえば、

  • 週に1回、不定期にアフターを断る
  • 週に1回、不定期にアフターを早く切り上げる

などのレベルから始めると良いです、そのときに重要なのは、

  • アフターに行きたい気持ちはある
  • もっと付き合いたい気持ちはある
  • 最後までいたい気持ちはある

などの姿勢を見せること。代案を出すのもお勧めです。たとえば、

  • 今日は行けないけど明日は行けます!
  • 今日は早く帰らなきゃいけないけど、来週ならゆっくりできるから、良かったらまた来週来てくれたら嬉しいです

というように、あなただから断るわけではなくて、のっぴきならない事情があるんです感を出すと理解を得やすいです。とりあえずまずは、

  1. アフターに行けないこともある
  2. アフターに行っても最後まで付き合えないこともある

という点を、周りに理解させることから始めると良いですね。

そして最終的に「滅多にアフターには行かない」「アフターには一切行かない」など、自分に合ったゴールに到達できればOK。

私の知る限り、ちゃんとやれば1年程度で到達できます。早い子だと半年くらいで達成します。

このしんどさも1年で終わる!と思えば取り組めると思うので、しっかり理想のゴールを決めて、逆算して取り組んでください。

アフターを断る理由は複数用意しておくこと

アフターを断るときは、断る理由を何パターンか複数用意しておきましょう。

毎回同じ理由で断っていると、必ず指摘される日が来るので、できるだけ違う理由が望ましいです。

Wワークのホステスがやりがちなのは「明日も仕事」「明日仕事が早い」といった理由を毎回使うパターン。

Wワークに理解を持っているお店でも、毎回仕事を理由に断られると「こっちも仕事だろ!」となります。

子どもを理由にするホステスも同様で毎回「子どもがいるので」が理由だと「分かるけどさ!!」となります。

それがだんだん「あいつはやる気がない」という印象に繋がってしまったりして、席を外される結果になってしまう・・・ということも実際に多いです。

また「予定がある」という理由で断るなら「アフターに行けるか?」と尋ねられたタイミングで言うのではなく、なるべく早めに伝えるようにしましょう。

アフターを断るための良好な関係性を築く

断る側・断られる側、双方にとって「断る」というハードルは、とても高いものです。

そのハードルを下げるために、普段からしっかりと良好な関係性を築けるよう、コミュニケーションを取っておくことも欠かせない重要なポイント。

極端に言えば、「アフター以外で私にできることは何でもしますよ!」くらいの姿勢を日ごろから見せておくと良いです。

その積み重ねで、断る側も断られる側も心理ハードルが下がります。

まとめ

  • ゴール(いつまでにどうなったら理想か?)を決めて逆算して徐々に減らす
  • 断る理由は複数用意する
  • 断っても差し支えないレベルの関係性を築く

私自身の経験を含めて、断りづらい・断れない原因のほとんどは、関係性にあるなーと思います。

たとえば「どうでもいい人」が相手だと結構簡単に断れるじゃないですか(笑)

どうでも良くない上に関係性が薄いから、断りづらくて無理をしてしまったり。断っても聞き入れてもらえなかったり、といったことが起こるのですよね。

特に黒服やお姉さん、ママなど、店内のスタッフ間はそうなりがちです。

特に黒服やお姉さん、ママなど、店内のスタッフ間はそうなりがちです(デフォルトで人の目を気にして断れない性格のホステスさんは別です)。

ここは「何を言えば断れるか」ではなく、関係性に大きく左右されるので、協力を得られる関係性を築いてください。

関係性を築けると、あなたがアフターに行けないときにお客様が不満げに何か言ったりしても、周りがあなたをフォローしてくれますよ。

 

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ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

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ホステス歴15年、年商1億の元No.1ホステス。ママ、オーナーママを経て、コンサル歴15年目に突入。家庭には恵まれませんでしたが、社会に出てたくさんの人に恵...

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