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売れっ子ホステスがいると他のホステスのお客様が座れない問題

売れっ子ホステスがいると他のホステスのお客様が座れない問題
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こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^

売上が小計100万円前後くらいになると
ある壁にぶつかります。それは、

『せっかくご来店くださったお客様を、
 お断りしなければならない』

という問題。

特に中箱クラス以上の指名制クラブや
小計400万円以上の数字を持つ
ホステスが在籍している
担当制クラブなどでは、

『ナンバー入りしているホステスの
 顧客で席が埋まってしまう』

という事態が発生します。

今回は、私の体験談と、
当時考えていたことについて、
思いをつづってみたいと思います。

売れないホステスだったころに思っていたこと

私には、
売れなかった期間が8年あります。
(改めて活字にすると自分で傷つく笑)

その間、やはり同じように、
『売れっ子ホステスがいると
 自分のお客様が座れない』
という
問題にぶつかりました。

今はお店も増えて、
働く女性も多くなり、水商売の業界は
すっかり供給過多ですよね。

でも、私が10代のころは、驚くほど
需要過多でお客様も多く、お姉さん方も
プロばかり。

・・・いろいろすごかったです(笑)

もうねぇ、気合いが違うんですよ。

『今の子たちは絶対に一緒には
働けないと思うw』って思うくらい
迫力のあるお姉さん多数。

その中で仕事を甘く見てナメ腐っていた
小娘の私が太刀打ちできるわけもなく。

あっという間にお姉さんのお客様で
店内が埋まってしまう日々でした。

そこで私はこう思っていました。

 

私の売上が伸びないのは
こいつらのせい。

 

どんなにがんばっても
席が空いてなけりゃ意味ないじゃん。

席を回転させるのは
お店の仕事だろー?

つーか、そんだけ売上あるんだから、
少しは下にも席譲れよ、金の亡者かよ。

これで売上ないって怒られたり、
ノルマ達成できないからって
罰金取られたりするとか
意味分からんし!

こっちは
やれることはやってるわ!!!!

 

・・・見事なまでの
クソホステスですよねぇ。

全部人のせい。
クソホステスのお手本のようです。

当時のママ&お姉さま&黒服の
みなさまに心よりお詫び申し上げます。

ナンバー入りして思っていたこと

心を入れ替えて仕事に精を出し、
気付けばナンバー入りし、
ナンバーワンになったころ、
ある場面に遭遇しました。

お見送りから戻る途中、
ヘルプの女性が1組のお客様に
頭を下げている姿を見かけたのです。

『何かトラブルかな』と思いきや
満席で座れないということで
お客様に叱られ、詫びていました。

お客様は、

 

お客様
お客様
何時になるか
分からないけど
必ず寄る

 

と事前に連絡をくださっていたようで、
『連絡したのに座れない』という事態に
かなりお怒りのご様子。

店内は、私とママのお客様だらけ。

ああ、この子は昔の私の姿だ・・・
と、とても申し訳なく思いました。

自分だって同じ思いをしてきたのに。

自分のことに必死で、
他の女性たちのことは
何も考えられていなかったんです。

  • お席をどう回転させるか
  • お客様にどうご挨拶に回るか
  • ヘルプは誰をつけるか
  • お席をどうコントロールするか
  • どういう流れでお席をさばけばお客様を不快にさせないか

そういったことで頭がいっぱいでした。

同時に、お姉さんたちの気持ちも少し
理解できたような気がしました。

お姉さんたちも必死で
精一杯だっただけで
余裕がなかったのかもなあ・・・と。
(金の亡者も確実にいましたけどw)

私はヘルプの子たちに助けられて売上を
出せているのに、ヘルプの子たちは
私のせいで売上を出せない。

私的には、この葛藤は大きかったです。

なので、可能なときはヘルプの子たちに
売上や同伴をつけたりしていました。

でもそれは「女性のためを思って」とか
「いつも助けてくれてるお礼」とか
そんな格好のいいものでは
なかったです。

私の葛藤を抑えるための、
完全な自己満足。

弱肉強食の世界と言われればその通り、
それでもはい上がる子ははい上がる。

お店からも
「女の子が伸びないから甘やかすな」
と叱られたこともありました。

その通り、だと思います。

でも、ごまかしたかったんですよね、
自分を正当化したかったんですよ。

「こういうフォローもしてるんだから
 お席がなくても我慢してね」

ってこと。ズルいですね。

ママ~オーナーママになって思っていたこと

やがてママになり、
オーナーママになり、お店から言われた

「女の子が伸びないから甘やかすな」

の意味を実感する立場になりました。

そこで一番強く思ったことは、
『私が見ていた世界はどれだけ
 小さな世界だったか』ということ。

個人事業主としてビジネスをすることと
スタッフを抱えてビジネスをすることは
全然違うんだな・・・と思い知りました。

ホステスは個人事業主でありながらも
組織の中で仕事をしていく業種なので
『お店のことを考えているつもり』
になれてしまうのですよね。

たとえば、売上アップやノルマ達成に
がんばっているホステスなら、

  • もっと早くに女性をお席から抜けば、2回転するのに
  • もっと売上バックを高く設定すれば、女性たちがやる気になるのに
  • すぐにママがご挨拶に来てくれたら、お客様も満足してまたご来店くださるかもしれないのに

といったことを、
一度は考えたことがあるはずです。

もちろん、
自分の売上のこともありますが、
お店のためを思って考えていることでも
ありますよね。

でも実際にお店を経営してみて、
とんでもない勘違いだった、
と思いました。

売れないホステスだったとき、

「ママは何にも見てない、
 何にも分かってない!」

と本気で思っていましたが(汗)
全然違いました。

確かに細かいことにまで
心は配れないけど、誰がどれだけ
がんばっているかは分かる。

ナンバーワンになったとき、
「女性を甘やかすな」と言われて、

「私の売上だしお客様も
 承諾してるんだから別によくない?」

と思っていましたが(汗)
間違っていました。

自分で数字を作れるようにならないと
最終的に一番困るのはその女性。

ラクなんですよね、
ヘルプの代わりに仕事をするって。

自分が接客したり、
営業したりするほうが早いし、
相手が苦しむ姿も見なくてすむし、
トラブルや面倒もなくていいから。

自分の代わりに、仕事やトラブル処理を
してもらうほうも、ラクですよね。

それ以上の努力はしなくていいし、
失敗や理不尽さに傷つくこともない。

周りのせいにしたり自分を責めたり、
みにくい自分を見たりしなくて済む。

でも、それではダメなんですよ。

たとえホステスを辞めたとしても、
それではダメなんです。

ホステスとして成長しないだけでなく
人として成長する機会を失うから。

違う視点に立ってみることの大切さ

時代が変わり悩みの内容は変わっても
根本的なことは何も変わらないのです。

あなたもいろんな不満や葛藤があって、
誰かのせいにしたくなる日も
あるでしょう。

でも、人が見る景色や感じ方は、
自分が立っている場所と
考え方によって、大きく変わります。

立っている場所を変えられなくても、
考え方を変えることはできますよね。

何かに悩んだりつまずいたりしたら、

「あの人なら
この問題をどう捉えるのか」

と、誰かを思い浮かべて
考えるといいです。

憧れの人でもいいし、
彼氏でもかまいません。

別の誰かに置き換えて考えるだけで、
少し冷静に物事を見ることができます。

 

最後に。

コロナの影響で、
とても大変な状況に見舞われている
水商売ですが。。

お席の奪い合いが起きるくらいの日々が
また戻ってくることを切に願います。

 

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ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

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ホステス歴15年、年商1億の元No.1ホステス。ママ、オーナーママを経て、コンサル歴15年目に突入。家庭には恵まれませんでしたが、社会に出てたくさんの人に恵...

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