ポジティブ思考が生み出す鬱状態

ポジティブ思考が生み出す鬱状態
MTSコース

こんにちは。ホステス専門アドバイザー秋好玲那です。→目次はこちら^^

  • ネガティブ100%では行動できない
  • ネガティブ思考が過ぎると鬱状態になる

これは心理学を知らないホステスさんでも容易に想像できるかと思いますが、

  • ポジティブ100%でも行動できない
  • ポジティブ思考が過ぎると鬱状態になる

と言われると不思議な感覚がしますよね。ポジティブ思考=善、とされる風潮があり、多くのホステスさんがポジティブに!前向きに!といった自分を理想とします。前回この記事でご紹介した質問は、まさにその状態ですね。

やる気もあって、やるぞ!と思って目標を立てるのに、なぜかいつもそれがこなせず落ち込みます。

そんなに難しいことじゃないのに、です。

どうしてこんなにできないんだろう・・・
私は本当に根性のないダメな人間だな・・・

と自分に嫌気がさします。

玲那さんは私より忙しいはずですが、どのようにしているのですか?

上記事では「やる気」に頼ると50~60%の人が達成できないというお話でしたが、今回は少し違う角度で『ポジティブ思考になればなるほど鬱々として行動できなくなる理由』についてお伝えします。

ポジティブに想像して信じれば叶うというエセ心理学

自己啓発系のブログや本を読むと、
よくこんなことが書いてあります。

  • 私にはできる!と強く信じましょう!
  • ポジティブに考えましょう!
  • 達成できたときを想像しましょう!

これで達成できる人はいません。

・・・とまでは言いませんが、ごく少数派です。これでこなしていける人なら、最初から悩んでないでしょう(笑)心配しなくても、ほとんどの人は達成できません。結局「やる気」と同じで気分なので、続かないのですよね。

でも本当の問題は「続かないこと」ではありません。自己肯定感が低い人がこういった自己啓発系のやり方に頼ってしまうと、どうなると思いますか?鬱々とします(爆)

鬱状態とはどういうもの?

鬱状態と鬱病はよく似ていますが、少し違います。

鬱病は脳の誤作動として起こる症状で、主に精神・身体の両面にわたって症状が現れます。たとえば眠れない・途中で目が覚めるなどの睡眠障害や、食欲がないなどの食欲不振、強い希死願望や実際に体を傷つけたりなどですね。

鬱病の場合、感情よりも身体的症状を先に訴えることが多いです。最近眠れない、食欲がない、何もしてないのに痩せてきた、身体が怠い、朝起き上がれない、といった身体の不調を先に自覚する人がほとんど。

一方、鬱状態は気分障害・抑うつ状態・感情障害とも言われ、感情面の症状が強く出ます。集中力や注意力の欠如、罪悪感、自責、無価値観、悲観思考などが強く、ひどく落ち込んだり、無気力になったりします。

鬱状態の場合、何もする気が起きない、仕事に集中できない、家族や職場の人に申し訳ない、私には価値がない、特に何があるわけでもないに憂鬱、気分が落ち込むなど、感情の不調を先に自覚する人が多いです。

鬱状態も長く続けば身体症状に繋がりますので、早めに対処するようにしましょう。軽いうちはカウンセリングで十分ですが、3週間以上続いた

ポジティブに考えれば考えるほど鬱々とする心理

こういった自己啓発系のやり方は、一時的に高揚感を生むので、モチベーションが上がります。モチベーションが上がると、自分にもできる!という気分になります。

ところが日常に戻り高揚感が落ち着くと、現実の自分は何も変わらない。あいかわらずタスクをこなせないし、あいかわらず簡単な目標も達成できない。この現実に焦りや不安を感じ、また自己啓発系のものにすがります。

するとまた一時的に高揚感を生むので、モチベーションが上がります。モチベーションが上がると、自分にもできる!という気分になります。ところが日常に戻り高揚感が落ち着くと、現実の自分は何も変わらない。

あいかわらずタスクをこなせないし、あいかわらず簡単な目標も達成できない。この現実に焦りや不安を感じ、また自己啓発系のものにすがります。



このループに陥り、鬱状態を生み出すのです。ですので、

  • 私にはできる!と強く信じましょう!
  • ポジティブに考えましょう!
  • 達成できたときを想像しましょう!

みたいなことは、少なくとも自己肯定感が低い人にとっては、ただの毒でしかないということです。

自己生産するポジティブ思考の鬱状態

自己啓発系の情報に頼らなくても、この鬱状態は自分自身で生み出すことができます。

たとえばあなたが調子の良い日、いろんなことが「できるような気」がしませんか?でも小さなミスで誰かを怒らせてしまった。そうすると「やっぱり私はダメだ」と何ひとつ「できないような気」がしますよね?

そしてある程度落ち込んで過ごすと、ある日「これじゃダメだ!」と思えます。好きなものを食べたり、身体を動かしたり、様々な方法で自分を鼓舞して気分を上げ、「できるような気」がしてきます。

この繰り返しでも、鬱状態を生み出します。

冷静に考えてください。これ全部、気分ですよね?「そんな気がする」という気分。でもあなたは、これでも現実と向き合ってるつもりだし、何とか行動しようと必死なんですよね。

でも、もう一度言いますよ。しょせん、気分なんです。雨が降った程度で、気圧の変化程度で変動する、「気分」に頼っている状態は変わってない。だからできないし、鬱々とするのです。

向き合わなければならないことは、「気分に頼ってできないままの私」ではなく、自分の中にある価値観や感情、自分が身を置いている環境や現実の中で何が行動の邪魔をしているのか。

ここです。これが「なぜできないのか」を考えるということです。

 

まとめ

  • ポジティブに考えてもイメージしてもただの現実逃避
  • 自己肯定感が低い人はポジティブに考えれば考えるほど鬱々とする
  • ポジティブ欝は自分で生み出せる

 

ここも非常に大事なことなので、何十回も読んで、自分の中に落とし込んでください。必要であれば、声に出して読んでください。必要であればその声を録音して繰り返し、何十回でも聴いてください。

この状態に陥っている人、とても多いです。しかもポジティブが板についているので思考がとても浅く深堀できません。そりゃそうですよね。本来の自分から現実逃避する行動ですから。

そのため、今必要ないことばかりに時間を割いて、頑張ってる感を満喫し充実感を得て、ポジティブに戻そうとします。ポジティブ感覚が薄れてくると、今までやっていたことを簡単に捨てて、目新しいものに飛びついていきます。

つまり、コツコツした行動は絶対に取れない。

でも本人はコツコツ頑張ってるつもり、なので性質が悪いのですよね。行動してるのに結果にならないという、何とも残念な結末にならないよう繰り返しWOOPに取り組んでください。

 

 

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