【恋子の日常】営業が死ぬほどきらいです。

「営業活動が楽しい!」
胸を張ってそう言えるホステスは、少ないだろう。ほとんどのホステスにとって、営業活動は、苦痛で面倒でおもしろくないものである。
もしかすると、あなたもそう思っている1人ではないだろうか。
できることならやりたくないし、サッサと終わらせてベッドでゴロゴロしながら尻でも掻いていたほうが幸せである。
それが『売れないホステスの典型』だ。
売れっ子ホステスにとって、営業活動は『大変なもの』ではあるが、苦痛でも面倒でもない。
私自身も、電話やお手紙、メール返信に会社訪問など、毎日本当に忙しく大変ではあったが、苦痛・面倒と思ったことは一度もない。むしろ、楽しかった。
ところが、残念なことに、私のもとにいる恋子は『売れないホステス』の総合商社みたいな女だ。例にもれず、恋子も営業が嫌いである。
お客様への営業は月1だけ送る
あるとき、恋子が言った。


それを聞いた私は、食い気味に言った。




そう。『ホステスがお客様へ送るLINE頻度はどのくらい?』でも書かれているように、私は、
「お客様への連絡は月に1回でいい」
などと言ったことはない。多くのホステスに誤解されているが、「月に1回以上連絡を取る必要はない」などと言ったことは、たったの一度もない。
たしかに、「お伺いの連絡は月に1回でいい」とは言っている。毎週「最近どうしてますか」と送ったところで、そんなに頻繁に変化は起きないからだ。
それに、
こんにちは☀
週末はゆっくりできましたか?
今週もお仕事がんばってくださいね💕
みたいなことが毎週月曜日に定期便のように届いたところで、コピペ感満載で嬉しくもなんともない。
さらに、『【ホステス必見】お客様への連絡頻度はどれくらい?』では、「月に1回程度でいい」という客層を限定している。
これを何度言っても都合よく歪めていくのが、『売れない女』と呼ばれる理由である。


お客様への連絡は選抜する
恋子は、ナマイキにも『連絡をするお客様』を選抜する。たとえば、
- 面倒だと思った
- 色恋目的だと感じた
など、自分が苦手意識を持ったお客様には、連絡をしたがらない(色恋営業してたくせに)。
自分で勝手に『連絡は月に1回だけでいい』と、私の助言を捻じ曲げる割に、放っておくとその『月に1回の連絡』すらしない。






あ た り ま え で あ る。
自分がラクなお客様ばかりと連絡を取ったところで、数字にならなければ意味がない。
それに、『苦手意識を持ったお客様』を避けていては、いつまでたっても接客スキルは上がらない。
客商売とは、自分の好きなお客様だけでは成り立たないのである(少なくとも、売れるまでは)。
お客様への返事はぶった切る
自分で連絡をする相手を選抜しておいて、恋子はなお、お客様からの返事をぶった切る。


とか言うくせに、忙しい合間を縫って返事をくれたお客様に対しては、


といって、すぐにスタンプで終わらせようとする。そんなことをやっている分際で、上記で書いたように、


という言いぐさである。
カオスなんですけど。
( ̄д ̄)
言うことがコロコロ変わるので、まじめに聞いているとこちらが混乱する。
- 返事がないとイヤ
- 返事があってもイヤ
- でも確約&同伴はほしい
- だから「マメ営したほうがいいのでは?」と考える
- でも返事がないとイヤ
- 返事があってもイヤ
以下、エンドレス。もはや「そうですか」としか言いようがない。要するに、
『こちらから連絡せずとも、返事をしなくとも、同伴(確約)してくれる人』
がいいらしい。そんな神客がいたら、だれも困らないのではなかろうか。
こうした『あれもイヤこれもイヤ、利益だけほしい思考』は、売れない女の典型である。
売れないからこの思考なのか、この思考だから売れないのか。『にわとりが先か、たまごが先か』状態だが、とりあえず売れないことだけは事実である。
このように、恋子はとにかくいろんな理由をつけて、営業活動を避けたがる。上記以外にも、
- 朝起きれなかった
- ダラダラしてしまった
- やる気が起きなかった
- 気持ちが落ちて鬱々とした
- イヤなことがあって病んでた
- 二日酔いだった
などなど、営業をしない言い訳をさせれば、右に出る者はいない。
営業がイヤならホステスなんかやめてまえ!
(怒`・ω・´)ムキッ
と、吠えたくなる日々である。いや、実際に吠えている。
その思いが伝わったのか、最近の恋子は真摯に営業活動をがんばっている。
あいかわらず文章はクソだが、レスポンススピードは上がり、グズグズと『やらない言い訳』をしなくなった。
それだけでも、大進歩である。
ホステスの心得