お金持ちはワガママな女性がお好き?自己中とわがままの違い
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
威張って言うのもナンですが、私、とってもわがままです。イヤなものはイヤだし、嫌いなものは嫌い。
こうやってはっきり態度で示すと「わがままな人」と非難されることもあります。でも、全然気になりません。だって、私の人生は私のものですから。
この記事の目次
「わがまま」の本当の意味
そもそも「わがまま」って、どういう人のことなんでしょう。
- 他人のことを考えず,自分の都合だけを考えて行動する・こと(さま)。身勝手。自分勝手。
- 思うとおりに贅沢をする・こと(さま)。
- 自分の意のままであること。
さすがWeblio先生、相変わらず分かりやすいです。ざっくり分けると、
- 周り関係ナシに勝手な言動をする
- 思い通り(意のまま・心のまま)でいる
この2つで、この記事で言う「わがまま」とは2のほうです。
「わがまま」と「自己中」の違い
「わがまま」という単語に良いイメージはないかもしれませんね。
特に、NOと言えないホステスさんにとっては、自己中な人とわがままな人の区別は付きづらいと思います。
では、たとえば以下のセリフ2つ、どう感じますか?
どちらも同じ要望を言っていますが、感じ方が全然違うと思いませんか?
前者は『相手にも都合がある前提』で『私はこうしてほしい』と伝えている。後者は『当然やってくれる前提』で『私はこうしてほしい』と伝えている。
単純に、この違いなんですよ。多くの人が「迎えに来てくれるよね?」のほうに不快感や違和感を示すはずです。
この『相手の都合お構いなし』の姿勢が『自己中』。
一方「迎えに来てくれると嬉しいなー♪」には、相手も主張する余地がありますよね。この『都合あるだろうけどできれば甘えたいなー』感が『わがまま』。
お金持ちには、このわがままさを好む人が結構います。
「わがまま」は相手のこともちゃんと尊重する
「自己中」とは違って「わがまま」な人は、人に自分の価値観を押し付けようとはしません。
言い換えれば、ただ自己主張するだけです。
こうしたい、これはやりたくない、こういうことされると不快、これは大好き!などなど、自分の感情や意見を言葉や行動にするだけ。でも、
- 私は私、人は人
- 考え方が違うのは当たり前
- 単に私はそう思うだけ
- 否定もしないけど無理に共感も調和もしない
- 私にとってそれは正しい、でも誰かにとっては正しくない
- いろんな人がいるからおもしろい
と思ってます。だからこそ、それを貫けばその人の生き方、生き様、信念に映るのです。そしてここが重要なんですが。
わがままを聴いてもらったら、心から感謝してるし、何かしらの形で必ず返します。
大事なことなので、字を大きくしました。
わがままな自覚があり、他人にはまた違う価値観や都合があることを理解しているからこそ、聴いてもらえたときは本当にありがたいなと思います。
思うだけでなく、きちんと行動にして、何かしらの形で返します。
ここが「自己中」との一番の違いで、お客様がわがままを許してくださる点ではないかと思います。
「自己中」は相手のことを都合良く忘れる
一方、自己中は「自己中心的」とは書くものの、基本的に自分以外の人間がそこに存在しないのです。
相手が不快・迷惑だからやめてくれ、と言っても、自分がそうしたければする。感謝や詫びの言葉(気持ち)もその場限りで、すぐに忘れます。
自己中だとは露ほどにも思っておらず、何なら自分がやったことも「迷惑・不快」と言われたことも全部忘れて、また同じことをします。
「要求が通りそうにない」と思えば、相手が根負けするまで執拗に続けるし、話をすり替えるのも上手。
もちろん何かで返すなどの行動はないし、あったとしても恩着せがましいか、アピールがすごい。
自分の要求は通って当たり前、周りも自分と同じ考えであることが大前提、何かあると被害者や弱者のポジションにつくことと責任回避が最高にうまい!
だから当然に相手がどんな価値観の持ち主かなんて興味がないし、自分の言動で怒らせたとしても「何で怒ってるんだ?」状態。
これが自己中だから、人が不快になるわけです。まあそりゃあ不快ですよね、都合よく利用するけど存在は全否定ですからね。
「わがまま」を糾弾する人々の心理
では、少し角度を変えて、多くのホステスさんがもっとも恐れるであろう『非難』について。
わがままに生きようとすると、必ず非難する人たちが現れます。売れっ子ホステスになっても出てきますけどね。
ゴキブリのように湧くんですよ、気付かない間に。
日本はとにかくムラ社会、お手々繋いで横並び命
日本人はとにかく「みんなと同じであること」が大好きです。が、これには少し語弊もあって。私から見ると「みんなと同じ」が好きなのではなく、
『自分と違うことが許せない(許されない)』
こんな人が大勢いるな、と思います。『出る杭は打たれる、出すぎてしまえば打たれない』・・・なんて言葉がありますが、出すぎても打たれまくります。
しかも、ネット社会の昨今では、打たれまくる度合いが桁違いになりました。折れて再起不能になるまで、社会的に抹殺されるまで、やられる。
恐ろしいことです。何が恐ろしいって、これがすべて正義だとか常識だとかモラルだとかいうあやふやな物差しで行われることですよね。
つまり、窮屈に生きている人たちが中心となって、より窮屈な社会を作っている。
私にはそう見えます。「こんなに私は窮屈なんだから、おまえも同じ思いしろよ」的な。まあ日本だけじゃないですが、その傾向は強い国民性です。
みんなで苦しまなきゃいけない、みんなで豊かにならなきゃいけない、その調和を崩す人はKYだ、と。
資本主義の国でくだらない「美しい精神論」だな・・・と思いますが、そこが日本の良さでもあります。
「わがまま」を許せないのは自分がそうできないから
上記の内容を見てお察しの通り「わがまま」を許せず糾弾するのは、「私にはできない」という妬みだけです。
たとえば、Twitter上でたまに見かける、こんな怒りの投稿。
「男に愛想振りまいてお金もらって、ラクして稼げていいな」って言うけどおまえらやってみろよ!
あなたも同じように、腹が立ちますか?腹が立つとしたら、あなたは何かしらいろんなことを「我慢」して、自己犠牲を払って仕事をしているのでしょう。
でも、その環境を、その生き方を、その人間関係を選択しているのは、あなたです。
それに、このセリフを言った人はまさに「自分にはできないから妬んでいる」ので、あなたと同じですよ。
お互いに何かしら我慢に我慢を重ねて、言いたいことひとつ言えず、言った後の責任も負えないし、受け容れられない。
でも「言わないと選択したこと」にも責任が負えていないから、言っても大丈夫そうな場所で毒づいているのですよね。
不快だろうけど、類友ってこういうことなんですよ。
その現実すら受け容れられないでいるから、あなたはわがままに生きる選択すら見失うのです。
「わがまま」に生きることは許される
あなたは「わがままに生きること」は許されない、と思っているでしょうか。
その「わがまま」は、この記事で定義した「わがまま」ですか?それとも「自己中」のほうですか?
「わがまま」なら、許されます。
「わがまま」に生きたいなら
あなたが「わがまま」に生きたいと望むなら、そうすればいいのです。それを受け止めて下さる、その余裕と器のある方々と付き合っていけばいい。
誰かに「ワガママだな」と言われたら「そうなんですよー(笑)」と受け流せばいい。こちらが認めてしまえば、相手はそれ以上どうしようもありません。
でも、そうするためには、4つの条件があります。
- 経済的・精神的に自立すること
- 自分の言動は自分の責任と受け容れること(嫌われることに腹を括ることも含めて)
- 相手の価値観や都合、重要なルールを捻じ曲げてまで押し通そうとしないこと
- わがままを「しょーがないな」と笑ってくれる人たちに愛される自分になるための努力は惜しまないこと
コンサルでも、この4つはとても重視しています。
人に頼ることも甘えることもいい、やりたくないことがあるならやらなくていい、と実際に言います。
これを理解した上でやることさえやっていれば、あなたがどんなにわがままに生きようと、許容してくださる方々に出会えます。
この「やること」とは、『わがままを許容してくれる人たちへの感謝とお返し』に尽きます。
わがままな私から「わがまま」になりたいあなたへ
「相手の価値観を受け入れる」ということは、許すこととは違います。ここを大きく誤解していると、苦痛になります。
と認めるだけ。これが「受け入れる」です。『受け入れる=相手に従う』ではありません。
それを『許せない』とか『受け入れがたい』と思うなら、その側面とは付き合わなければ良いのです。
付き合える部分を探して、その部分だけで付き合えばいい。
自分とは違う価値観を排除しようとするのは、宗教ビジネスと同じです。自分の価値観以外を許さないのは、単なる支配。
自分の思うままに人生を歩みたいなら、自分の思う通りの人間関係を築きたいなら、
- 自分も自己主張する代わりに、相手のこともきちんと尊重する。
- お互いに譲れるところは譲り合って落としどころを見つける
- 「自己中」にならないよう常に【自分】に目を向ける
- 成長にはストレスも痛みも伴う、と心得る
その上で、互いの違いを楽しんで付き合っていける関係を築くことです。良いお客様ほどわがままなホステスは好きです、これは本当ですよ。
いい加減なホステスや不義理なホステス、自己中なホステスが嫌いなだけです。
聴いてあげたいな、しょーがないなあ、と思ってもらえる「わがまま」を身につけてください。
ホステスの心得