良い子ホステスの間違った努力とは

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
良い子に徹することは、その他大勢になる努力をすることである。
これは、私の『良い子』の定義です。ホステスは『良い子』では売れません。なぜなら、『どうでも良い子』または『都合の良い子』でしかないからです。
だから、私は『良い子』と言われることが大きらいです。まあ、ほぼ言われませんけども( ̄▽ ̄)
『どうでも良い子』は受け入れます。全員に好かれて重視されることなんか不可能だし、十中八九、私もその人のことどうでもいいから別にいい。
でも『都合の良い子』になるのは、絶対にイヤ。だって、ただ利用されるだけで何のメリットもないじゃないですか。
ところが、売れないホステスは、必死に『良い子』を演じる。不思議だと思いません?売れたいと言いながら、売れない努力ばかりする。
あなたも、そのひとりじゃないですか?
ホステスの『良い子』=万年ヘルプ
良い子って、好かれる気がしますよね。
- いつも笑顔でいる
- 何か言われても「はい」と答える
- 一生懸命周りの空気を読む努力をしている
- 失敗しないよう常に目を配っている
- 人の気分を害さないよう最大限配慮している
まあこんなところでしょうか。良い子でいれば、周囲との摩擦がないですよね。だれかに何か言われても「はい」と言っておけば、嫌われない。
自発的な言動を取らずにいれば、波風も立たない。嫌われず、波風も立たなければ、トラブルもない。
お客様も良い子のほうが好きだろうし、良い子にしてお客様の言うことにYESと言っていれば、きっと売れるはず。・・・と思うかもしれませんが、
まったくのお門違い
です。少なくとも、ホステス業界での『良い子』は万年ヘルプと同義です。冒頭でハッキリと言いましたよね?
良い子に徹することは、その他大勢になる努力をすることである。
と。つまり、あなたの個性や能力を殺さないと、良い子ではいられないのです。
売れないホステスは、必死に『自分(の個性や能力)を殺す努力』をしていることに気づいたほうがいい。
あなたがやっていることは、とんでもなく間違った努力です。
『良い子』の何がいけないのか?
『良い子』のいけないところは、個性と能力が死んでいることです。・・・と言っても、ピンと来ないと思うので、具体的にしましょう。
まず、良い子には自分の意見がありません。もしかしたら、心の中にはあるかもしれないですね。意外と腹の奥はドロドロ、というホステスもいます。
でも、それを言葉にすることはほとんどありません。周りが右を向いていれば右を向き、周りが左に歩き出せば左に行きます。

と尋ねられることは、脅威です。
良い子でいる努力をしてきた結果、自分をさらけ出すことも、自分の思いを言語化することも慣れていないので、どう答えればいいかわかりません。
パニック!!
(´;ω;`)ブワッ
そして、だんだん意見を聞かれることがなくなります。最終的には、

という点で怒られる始末。きらわれまいと必死に自分を押し殺してきたのに、個性(意見)がないという理由できらわれる。理不尽ですねぇ~。
また、必死に周りに良い子を演じてるフラストレーションは、親しくなったお客様にぶつけられます。
基本的に、良い子でいたがるホステスは他人との距離感がバグッています。
そのため、仲良くなると境界線がぶっ飛んで『何を言って(やって)も良い』という思考になるんですよね。良い子の反動、超・迷惑w
なんでそんなに良い子でいたいのか
じゃあ、どうしてあなたはそんなにも『良い子』でいたいんでしょうか。もはや、自分でもよくわからないのではないですか?
いろいろ理由はありますが、一番は『自己保身』です。失敗したり、だれかに責められたり、だれかとぶつかったりした結果、傷つきたくないのですよ。
思い出してください。過去に『自分の言動でイヤな思いをした経験』がありませんか?たとえば、
- 思ったことを言ったら親に怒られた
- 良かれと思って行動したら仲間外れにされた
- 普段どおりに近づいたら拒絶された
などなど。心当たり、あるはずです。つまりあなたは、良い子でいることでトラウマを避けているのです。これを回避行動と言います。
回避行動は、何もせずに放置していると、年々大きくなっていきます。
最初は『意見を言うこと』だけを避けていたのに、気づけば人と話すこと自体を避けようとする。
人と話すことを避けていただけなのに、気づけば外へ出ることもしんどくなる。・・・という具合に、関連した行動を回避するようになります。
生活があるから仕事は行かないといけない。売れたい気持ちも本心。それなのに『良い子』でい続けることをやめられない。この葛藤が行動量を引き下げます。
だから、あなたはそのままだと一生売れないどころか、病んで精神疾患になる可能性大です。
良い子なんかやめちまえ!
だから、あなたはいますぐ『良い子でい続ける自分』を何とかしなければいけません。
いまのあなたから見れば、良い子でいるほうが傷つかないし、人に好かれるし、物事がうまくいくように感じるかもしれません。
でも、それは間違いです。本当に売れたいと思うなら、いまの自分を変える必要があります。そして、自分を変えられるのは、自分だけです。
とはいえ、トラウマが絡んでいるので、そうカンタンにはいきません。改善法としては、
- トラウマ療法
- 暴露療法
大雑把ですが、この2つがあります。トラウマ療法は、トラウマとなった原因を探っていきます。なぜこうなったのか、いつから避け始めたのか、など。
暴露療法は、本来やりたかったことに対して小さなステップを踏んでいきます。小説を書きたかったのであれば、今日はペンを持ってみる、明日は紙も出してみる、など。
私は、コンサルで暴露療法を取り入れています。
また、ブランディングも、良い子をやめるには効果的です。なぜなら、自分の価値を見直すチャンスだから。ターゲティングは、良い子を演じなくても付き合えるお客様の選定ができます。
つまり、売れるホステスになるステップは、あなたが抱えてきたトラウマにも効果があるのです。というわけで、今日から『良い子』なんかやめましょう。
良い子をやめただけで、売上が2.5倍になったコンサル生がいます。それは、ノウハウのおかげじゃありません。本来の彼女の魅力が伝わるようになったから。
あなたも、もうムダな努力はやめましょう。
まとめ
ここまで読んでも、まだあなたは「良い子をやめるのは怖い」と感じているでしょう。
もしかしたら「なんとなくはわかったけど、私は何をすればいいの?」と思ったかもしれません。そこで、最後に私からの提案です。
もし今日だれかに急ぎではない何かを頼まれたら、即答せずに「一旦考えさせてください」と言いましょう。
あなたは、ホステスです。そして、ホステスは大事な商品。安売りしてはいけません。
ホステスの心得