仕事で落ち込んだとき、私が取った3つの行動。引退へ至る思い。

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
キャバクラに勤めています。担当制ではなく、基本指名制です。
指名替えOKとしているお店なので、一度休んでしまうと指名を替えられることが度々あります。それでも、3年ほど続けてきました。
キャストなら誰でも経験することですが、ダメージを受けやすい子とタフな子がいます。私は完全に前者です。
最近、同時期に何本も替えられてしまって落ち込み、モチベーションが下がってしまいました。どうやってまた頑張るべきなのか、分からなくなりました。
年齢も考え、卒業することも頭をよぎっています。
玲那さんは仕事で落ち込んだ場合、どのように乗り越えてこられましたか?また、ホステス卒業までの経緯など教えていただけたら嬉しいです。
ご質問ありがとうございます。私も指名制のお店で働いたことがありますが、指名替えされると本当にメンタルやられるのですよね。


等々、いろいろ考えてしまうことにも心が疲弊するし、負のループです。今回は、
- 落ち込んだときどうしていたか
- ホステス引退の理由と経緯
について、お話しします。
ホステス時代、仕事で落ち込んだ場合どう乗り越えてきた?
稀に私を超人か化け物のように錯覚しているホステスさんがいますが、私も一応人間なので、落ち込むことはあります。
ただ、落ち込む回数や度合いは、人に比べるとかなり低いほうですね。少々のことでは落ち込みません。
私の場合は元々の性格もありますが、『秋好玲那のヒストリー』でも書いているとおり、難ある出来事に多く遭遇しているので、そこで培われた精神的強さみたいなものも大きく影響していると思います。

たとえば、ですが、
- 思い通りに(うまく)いかない
- 小さなミスが重なってしまった
- 嫌なことがあった(言われた)
- 誰かに何か言われて傷ついた
こういったことは、あまり落ち込みません。もちろん、感情が揺れ動くことはありますし、モチベーションは下がります。
が、思い通りにならない、ミスをした、嫌なことがあった、誰かに傷付くことを言われたくらいなら、1日寝ればだいたい復活します。
質問者様のように『どうやってまたがんばればいいのかわからない』という心境になるのは、自分ではどうすることもできない、社会や現実の壁を感じたときです。
自分の努力ではどうにもならない、自分のがんばりでは何も変えられない。
そういう壁にぶつかったときには、生きていく力も失いかけるほど落ち込むことがありました。そのときにやっていたことは、
- 音楽を聴く
- 信頼できる人と話す
- 信頼できる人の視点で物事を捉える
この3つです。
1.音楽を聴く
流す音楽は何でもいいのですが、
- 自分をなぐさめてくれる
- 心に寄り添ってくれる
- 自分を励ましてくれる
この3つを網羅した曲を、1曲でいいので持っておくことを強くおすすめします。
私の場合、サザンオールスターズの『希望の轍』という曲です。歌詞を端的に表せば、
あなたがいま歩いているいばらの道は
必ず希望につながる足跡になる
という歌です。よかったら聴いてみてください。
つらいとき、悔しいとき、心折れそうなとき、落ち込んだとき、嬉しいとき、幸せなとき。
さまざまな場面で、車を運転しながらこの『希望の轍』を爆音で流していました。私にとっては、人生の応援歌です。今でも365日、欠かさず聴きます。
あなたにも、『あなたにとっての応援歌』を持つといいです。『好きな曲』ではなく『人生の応援歌』です。ぜひ、見つけてください。
自分にとっての応援歌があるだけで、乗り越えられることがあります。
2.人と話す
うまくいかないことがあると、人は視野が狭まるものです。
人にはさまざまな歪みがあり、何かしらの歪みを握り締めているがゆえに、冷静に考えようとしても、どうしても感情論に留まったりもします。
多くの人が『普通は〇〇するよね』という価値観を持っているものですが、
- 同じ状況でも違う考え方をする人
- 同じ心境でも違う選択をする人
が存在することは事実です。
たとえば、私が質問者様の立場になったら、一瞬モチベーションは下がると思いますが、『クソー!』と逆にバネになったりもします。
その違いは、やはり考え方や捉え方の違い、持っている思考習慣の違い、性格の違い、そして何より「本心」の違いがあります。
だからこそ、そういうときほど、利害関係のない第三者と話すことが大切です。私も実際にそうしてきましたし、今もそうしています。
人は、話すことで成長するのです。
1人で考える時間が必要な場合ももちろんあります。話した相手が悪いと、逆に悩みが深まることもあります。
何より、誰にどんな助言をもらおうと、最終的に『何を選択するか?』は自分自身が決めなければなりません。
でも「話す」ことで自分の本心に気付き、選択肢が広がっていきます。
『心の内を話すこと=感情を放すこと』これを覚えておいてください。そして、実行してください。
あなたも、誰かと話して心が軽くなった経験があるはずです。それがまさに「話す=放す」こと。
誰かの助言を一方的に聴くのではなく、誰かに対処法の答えをもらうでもなく、あなたの本心を話すことが重要です。
信頼できる人とたくさん話をして自分の本心に気付く機会を持ちましょう。
3.視点を切り替える
そして、特に重要なことは、うまくいかないときほど視点を切り替えることです。
現役時代に関わらず、今の私にも、当然うまくいかないことはあります。むしろ、うまくいくことのほうが少ないです。
『ビジネスは、試した10のうち、9はうまくいかない』そういうものではないでしょうか。でも、違う視点から見ると、全く違う世界が見えるのですよ。
自分で視点の切り替えができない人は、第三者の視点を借りてでも、切り替えたほうが効果的です。だからこそ「話すこと」が重要なのです。
ここで大事なポイントは、
- 「こんな人になりたい」と思える人
- 心の底から信頼できる人
この2つを重視して、その人の考え方や物事の捉え方を聴いて、自分の中に取り込んでいってください。
話す相手を間違えるとダメージが大きくなりますが、そのときは落ち込む必要はありません。
話す相手を間違えただけなので、また違う人を選び直せばいいだけです。
ホステス卒業までの経緯は?
私が引退を決めたきっかけは、子宮頸がんになったことです。ただ、『治療を優先しよう!』と思って引退を決めたわけではありません。
子宮頸がん発症のときにはもうすでにオーナーになっていたので、誰かに任せて治療することも可能でした。では、なぜ引退を選んだか?
私は約15年間、いろんな理由でホステス業をやってきました。最初はただ生きる術として飛び込み、次に人生を変えるために取り組んだ。
やがてお客様に何か恩返しがしたいと思い、お店を持てと多くのお客様に言われ、恩返しになるなら・・・と、お店を出しました。
病気が発覚したとき、ふと思ったんです。そろそろ自分の幸せややりたいことのために生きてもいいんじゃないかな、と。
何ひとつ後悔はしてなかったし、毎日幸せで充実していました。あのままお店を続けていてもよかったと思います。
でも、本当に自分がしたいことは何もしてない気がしました。
子宮頸がんは幸い完治しましたが、最悪死ぬと考えたときに、「ホステス以外の人生を経験したい」と思ったのです。だから、引退を選びました。
私の性格を思うと、何の結果も出せてなかったら、辞められなかったと思います。
まとめ
仕事で落ち込んだときの対処法は、
- うまくいかないときほど人と話す
- うまくいかないときほど視点を切り替える
- 話す=放す
の3つです。そして、引退を経験した私から、引退を考えているホステスさんにお伝えできることは・・・。
「引退するな」とは言いませんし、何を理由に引退するのも自由です。ただ、『後悔のない選択をしてほしい』とは思います。
正直、何を選択しても、多少の後悔は残ります。これは、ナンバーワンやオーナーママになっても同じです、まったく後悔のない選択などありません。
大事なことは、『自分が納得していること』なんです。
後悔や反省はたくさんある、でも私は私なりに一生懸命がんばった、ここまでやれたんだからもう満足。
そう思える選択をしてほしいです。「数字や指名のため」ではなく、自分のために、納得いくところまで。
そこで得た自信は、次のステップでも必ずあなたの励みや糧になるはずです。
ホステスの心得