「期待に応えられない」の深層心理

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
あなたの人生は、長年培われた価値観によって構築された『考え方』に左右されます。今回はその考え方=思考グセ(習慣)から、
- 期待に応えられない
- 期待に応えられるか不安
- 期待をかけられるとプレッシャー
- 期待されない私には価値がない
- 期待しすぎてしまう
- 期待に応えてくれないと傷つく
といった『期待』という心理について解説します。ひとつでも当てはまるなら、ぜひ読んでみてください。
本当は「期待している」と言ってはいけない!?
スポーツ心理学では有名な話ですが、「期待しているよ」という言葉は、使ってはいけない言葉とされています。
理由は2つあり、そのひとつが「結果」を出すことを願う言葉だからです。
たとえば、お店から「期待しているよ」と言われたら、何を想像するでしょうか。売上ホステスであれば、確実に「売上を上げること」と捉えますよね。
言葉のメッセージ性や相手との関係性、非言語を察知できるホステスであれば、相手が何を伝えようとしているのかを汲み取って解釈できるでしょう。
そうではないホステスの場合は、額面通りに言葉を真に受けるので、プレッシャーや不安に変わります。
「期待している」と伝えることで、言われた側の意識は、ほぼ100%の確率で『結果』に集中するからです。
「期待している」と伝えることによって、目的やゴール設定が変わってしまうため、余計なストレスを抱えることになります。
意識を向けなければならないのは『行動』であって、『結果』ではないのに。
その「期待」は誰が主役なのか?
「期待している」と言ってはいけないもうひとつの理由が、発言している人が主役だからです。
前述の例でいえば、お店から「期待している」と言われたなら、どれだけあなたのためだと言おうとも、主役は「お店」です。
「お店が望む結果を出すこと=期待」なんですからね。この構図が、無駄なプレッシャーや、無駄なストレスを生み出すのです。
そして、この構図は自分自身で生み出すこともできます。
自身を過大評価していたり、完璧主義や承認欲求が強すぎると、自分に対する期待値も跳ね上がります。
- 何もしてない→結果を出せてない(期待)→私には価値がない
- (自分の頭の中にある)完璧な状態で書けない(期待)→完璧でないからしない・できない
みたいな思考の人が多いですが、これも自分に対する期待値が高すぎて、結果に注視し過ぎている証です。
そして、その「期待」は「他人から見たもの」であるはず。
こんな内容では批判されるのではないか、こんなことをしたら変な目で見られるのではないか、といった第三者の目を意識して、行動できずにいるはずです。
「期待」の奥にある心理とは
他人から向けられるものであれ、自分が自分や他人に向けるものであれ、「期待」に振り回される人は、自分の人生を生きてはいけないという心理(思考習慣)があります。
幼少期に親からの期待が強かったり、子が親を守らなければならない環境や、親の支配下でNoと言えない環境などで育った人に多いですね。
親の人生を生きることがスタートのため、自分の人生を生きるという習慣を学べず、大人になっても他人に振り回されたり、自分で判断することが困難であったり、いろんな弊害が生じやすくなります。
また、親から得られなかったものを他人から得ようとするために、過度な期待をするようにもなります。
つまり、「期待」という言葉に振り回されるのは、あなたが他人の人生を生きている証拠。
他人の期待に応えようとするから、他人に期待して何かを得ようとするから、「期待」という言葉に振り回されて、情緒不安定になるのです。
当然です。期待した以上期待通りの結果にならないと、自己重要感を刺激されて傷ついてしまい、怒りや絶望感などの感情が湧きますから。
まずは、あなた自身が自他ともに過度な期待をしないようにしましょう。
まとめ
- 期待=結果に意識が集中してしまう
- 期待=他人が望む結果
- 期待に振り回されるのは他人の人生を生きている証拠
あなたは、誰の人生を生きているでしょうか。お店が私に〇〇してくれない、恋人が私に〇〇してくれない、と日常的に嘆いていませんか。
あるいは、期待に応えられない私はダメだ、期待に応えられなかったらどうしよう、と、いつも怯えていませんか。
だとしたら、あなたは他人の人生を生きているのです。そろそろ自分の人生を生きましょう。
「期待に応えたいと思い込んでいる」という可能性もありますね。その場合は、あなた自身の行動や身体が本心を示しているはずです。
他人の視線や意見ばかりに振り回されず、自分の心の声にも耳を傾けてあげましょう。
ホステスの心得