会話が続かないお客様への対処法
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
ホステスをやっていると「会話が続かない人だなあ・・・」と心折れそうになるお客様と遭遇するときがありますよね。
何を言っても「あ~」「うん」くらいで、全然会話が続かない人もいます。
そんなときの対処法を知っておくと、少なくとも今よりは心穏やかに仕事ができるのではないでしょうか。
そこで本記事では、会話が続かない人への対処法をお伝えします。
この記事の目次
会話が続かない人 対処法
会話はキャッチボールと言いますが、多くのホステスは『単に言葉やセリフを投げる』といったキャッチボールをしています。
話が続かない人だ~と決めつける前に、まず自分の投げたボールがどういうものかを振り返りましょう。
その上で、『そのボールは果たして相手にとって受け取りやすいものか?』を考えます。
もしかしたら軽く柔らかく投げれば相手は受け取れるのに、超剛速球でカーブ!みたいなボールを投げているかもしれませんし。
といってもちょっと分かりにくいと思うので、ひとつずつ、細かく見ていきましょう。
自分の投げたボールは『相手にとって』受け取りやすいか?
まずは自分の会話から見直しましょう。『お客様がどんなボールなら受け取りやすいか?』を意識します。
たとえば映画の話をするとしますね。私の大好きなジュラシックパークシリーズを挙げてみます。
ある程度の会話力があれば、このボールを受け取って会話を進められる人もいます。たとえば、こんなふうに。
しかしながら、ここまで親切に会話を続けてくれるお客様はあまりいません。大半のお客様は、
くらいです。これが会話が続かない人になると、もっと言葉数が減ります。
くらいになります。こうなる原因は、投げたボールが悪いからです。
一方的に「この映画が好き、おもしろいよね!」みたいに言われると、会話があまり得意でないお客様はボールを受け取れず、返事に困ってしまうのですね。
そこで同じ題材でも『じゃあどれくらいのボールなら受け取りやすいかな?』と目の前のお客様を意識して、柔らかいボールを投げてみます。
というように、相手が受け取りやすいであろうボールを投げると、会話が続かない!ということが防げるようになっていきます。
相手がボールを受け取ったかチェックする
では次に、お客様がちゃんとボールを受け取ったか?をチェックします。
あなたがどんなに「キャッチしやすいだろう」と思ったボールを投げたつもりでも、相手が受け取れなかったら同じです。つまり、ボールを投げることと、相手がボールを受け取ったか?を確認することは、同じくらい大事。
というわけで、さっきの会話を題材に解説します。私はまず、このボールを投げました。
するとお客様がこう言いました。
はいココ!多くのホステスは、とりあえずお客様が何か言ってくれたので、これで一応会話が途絶えずに済んでいると勘違いをします。
せいぜい『反応が悪い』『ノリが悪い』『機嫌が悪い』などと感じるくらいでしょう。でもこのお客様、ボールをキャッチできていません。
「映画館に行ったりしますか?」というボールをキャッチできなかったからこそ「あんまり行かない」レベルの回答なのです。
もしキャッチできていれば、「映画館には行かないけど家では観るよ」などとプラスαでしゃべります。
会話が続かない人というのは、ボールを受け取るのも、投げるのも、下手なのです。
そこですかさず、受け取れなかったことに対するフォローを入れます。そのセリフがこれです↓
もうここは、実際に映画館に行くかどうかなんてもはや関係ないです。
「行かない」とボールを落としたので、それを「そうなんですね」と拾い、「私も行かない、一緒だね」とフォローします。
次の質問は、この『キャッチ&フォロー』が終わってから、です。
【最重要】相手がどんなボールを投げてもいいように準備する
最大に重要なのが『相手がどんなボールを投げてもいいように準備する」という点。ここは複数の方法があります。
ひとつは、上記の会話にも出てきたこの部分↓
お客様が「分かるかも」と言ったあとに、いきなり「〇〇さんもそういうことあります?」と質問すると、「あるよ」でまた会話がブツッと切れてしまうきっかけになったりします。
せっかく「分かるかも」というボールを投げてくれたのだから、「ほんとですか!?」や「分かってくれます?!」というように、一旦受け取るという姿勢を常に持っておくようにしましょう。
もうひとつは、相槌と表情です。
「映画じゃないけど~」とお客様が話し出したときに、黙って聞くのではなく「うんうん」と楽しそうに聞いていると、お客様が話しやすくなります。
うまくいけば「戦隊ものとか見ないでしょ?」とか「俺の時代は~・・・」とかいろいろ話し出してくれる可能性大です。
まとめ
- 相手が受け取りやすいボールになっているか?をチェック
- 相手がボールを受け取ったか?をチェック
- どんなボールでも受け取れる準備ができているか?をチェック
売れっ子ホステスは、この3つを無意識レベルで瞬時に行っています。
最初は慣れるまで大変だと思いますが、お客様ではない相手と会話をするときに、練習だと思って意識してみるところから始めましょう。
良いコミュニケーションは互いの努力の上に成り立ちますが、会話が続かない人はその努力の仕方が分からなかったり、苦手だったりすることが多くあります。
先入観で決めつけず、できることからやってみてくださいね!
ホステスの心得