【ホステスの会話術】わからない話で盛り上がるお席での対処法

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
わからない話題(主にゴルフ)で場が盛り上がってるとき、どんな態度でいたらいいでしょうか。
今は下手に首を突っ込まないほうがいいかと思い、笑顔でうなずいたり、相づちを打っています。
ご質問ありがとうございます。
それは「分からない話題」じゃなく「興味がない話題」ではないでしょうか。興味があったら、質問したりすると思うので。
ゴルフ未経験と伝えた上で質問すれば、大半は丁寧に教えてくれますよ。
もし、興味はあるけど質問もできないのなら「知らない=バカにされる」みたいな思い込みがあるんじゃないでしょうか。
この記事の目次
「分からない話」の大半は「興味がない話」と心得る
質問者様は「分からない」のではなく、「興味がない」のだと思います。
興味があれば、「下手に首を突っ込むまい」「とりあえず笑顔で頷いて相槌」という思考にはならないはずです。
「分からない話=興味がない話」という現実を常に頭に置きましょう。
その上で、『何度聴いても分からない話=本当に興味がない話』なのです、私でもそうです。
<例1>恋愛の愚痴に興味ゼロの私
私は基本的に不平不満にあまり興味がなく、中でもダントツに興味ゼロなのは恋愛。
- 彼氏が毎日連絡くれない
- 彼氏が週1回しか会ってくれない
- 私のこと好きじゃないのかな
- 他の女性と接点持たれると嫉妬する
などといった話は、微塵も分かりません。もはや、お金もらっても聴きたくない。
なので、何回聴いても理解できませんし、何回聴かされても興味持てません。相手が誰であっても、です。
<例2>スポーツネタに一切興味がない私
続いて興味がないのはスポーツネタ。野球サッカーはもちろん、オリンピックもパラリンピックも一切興味ないです。
全然話題に乗っからないどころか、ニュースも見ません、調べません。
お客様にもそういう話題が好きな方は多くいたし、彼氏は野球大好き人間です。
彼氏から何時間も野球解説されたり、お客様から何十回もサッカールールを詳細に教えてもらったりしましたが、未だに微塵も覚えていません。
売れないホステスは興味を持つ視点がおかしい
その後、質問者様がお返事をくださいました。
ご回答ありがとうございます。 そして、ハッとしました。その通りです。興味がないのです。 自分に興味がないから質問も思い浮かばないのですね。
お客様やお姉さんに申し訳なかったです。勉強してみます!
ご丁寧にありがとうございます。
そうですね、ゴルフそのものに興味を持てなくても「ゴルフが好きなお客様」に興味が持てればいいんですよ。
私も、サッカー野球まるで興味ないですが、本当に楽しそうに話してくれるお客様は大好きだし、どうしてそんなに好きなのか思いは知りたいし、「好き!」という気持ちそのものは共有できますよ。
勉強することは、大変素晴らしいことです。そのおかげで興味や話題が広がりますし、この姿勢は本当に重要です。
ただ、ここでひとつ考えてみてください。「そうやって全部をいちいち勉強していけるか?」と。
数字がない間は可能&必須ですが、ある程度売れると、そんな時間は取れない
売れるつもりがあるなら、売れた後でも続けられることを優先したほうが絶対に効率的です。
最後までゴルフに興味が持てなかった場合、勉強そのものが苦痛になるでしょう。そうしたらゴルフ好きなお客様はターゲット外になってしまいますよね。
そこで、私は「興味のない話題」より、「そこに興味を持っているお客様」に興味を持っていました。
<例1>恋愛の愚痴に興味ゼロの私
私にすれば「聴きたくもない話題」なので、基本的に聴く時点で苦痛を伴っています。よって、確実に勉強は苦痛です。
でも、心理学の臨床データとしては、大変興味深いのですよね。たとえば、
- この認知の歪みはどこから来ているのか&自動思考で真っ先に上がってくる歪みは何か
- どの行動を変え、何のアファメーションがあれば改善するか
- その行動を取れるほど自己効力感があるか、自己重要感の欠如はどれほどか
などを知りたいと思うと、山ほど質問が湧いて興味津々で聴けます。話している内容には興味がないけど、話している人の心理には興味津々。
これだけで、会話は弾みます。
<例2>スポーツネタに一切興味がない私
何十回聴いても興味ゼロのスポーツネタは、勉強してもつまらないので、しません。でも、話している本人には興味があります。
- この人は、そのスポーツの何をそんなにおもしろいと感じるんだろう
- 何がそんなにおもしろいのか?が分かると仕事の価値観も分かるかも
- てかこの人、どんだけ少年の顔して野球の話してんの、おじさんかわいいなw
- こんな嬉しそうな顔して話すってよっぽど好きなんだなー、それくらい好きなものがあるっていいなー
と思いながら聴いてます。話題(情報)を共有するのではなく、プラス感情を共有する手法ですね。これだけで十分お客様は喜びます。
目先の「何をするか・何を言うか」を追うと本質を見失う
「こういうときどうしたらいいか」とか「こういうとき何を言えばいいか」などを追えば追うほど、本質を見失います。
この場合の本質とは、お客様は何を分かってほしいのかという点です。
お客様は、ゴルフのことを知ってほしくてゴルフの話をしているのでしょうか。ゴルフ普及委員会とか、ゴルフ業界の人?
恐らく、違いますよね。ただ純粋にゴルフが好きで、
- 俺がどれだけゴルフが好きか
- 俺が何を楽しいと感じているか
- 俺が上達するために何をしているか
などといった、「ゴルフが大好きな俺」を分かってほしいという気持ちのはずです。
この『気持ち』を汲めることが大事であって、ゴルフに詳しいことが重要ではない(もちろん、詳しいに越したことはないけども)。
まとめ
- 分からない話=興味がない話
- 興味を持つ視点を変える
- 常に本質に目を向ける
ちなみに、多くの人が興味を持たないであろう話題を『相手が興味を持てる視点で話す』という視点もホステスにはかなり重要で、これが営業力にも関わります。
この視点を常に意識していると、自分が興味を持てない話題でも、『どの視点で聴けば興味を持てるか?』というアンテナが立つようになりますよ。
ホステスの心得