優れたホステスが持つ共感・同調・受容肯定・境界の4つの能力

優れたホステスが持つ共感・同調・受容肯定・境界の4つの能力
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こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^

あなたは『共感』『同調』『受容肯定』を使い分けられていますか?他者との境界線は引けているでしょうか。売れないホステスは、

  1. 共感
  2. 同調
  3. 受容
  4. 肯定
  5. 境界

この5つの使い分けができません。

共感したつもり、同調したつもり、受容したつもり、肯定したつもり、境界線を引いたつもり・・・というように「つもり」なだけで、実は全然違うことをしているホステスが多いのです。

そのままでいると、ちょっとしたことで誤解を生んだり、相手を怒らせてしまったり、あなた自身が無駄に傷ついて心が疲弊したりといった弊害が生じます。

でも、使い分けるって難しいですよね。そもそも論として、これらの違いを明確に理解していないと、使い分けることができませんよね。

そこで今回は『共感』『同調』『受容』『肯定』『境界』の基本をしっかりと理解して、シミュレーション習慣をつけましょう。あなたがもし、

  • 共感しているつもりで自分のことを話しすぎる
  • 「へー」「ふうん」「そうなんだ」という返事が多い
  • 自分の価値観以外は受け入れられない、傷付く
  • 相手を否定してしまうor自分が否定されたと感じやすい
  • 人の悩みや苦しさを自分事のように感じて心が沈んでしまう

このどれかに当てはまるなら、本記事はお役に立てると思うので、ぜひ読み進めてください。

売れるホステスが重視する「共感」

たくさんの顧客を持った上で売れているホステスは、感受性豊かな女性が多いです。そのため、共感力が高い。

売れないホステスはよく「分かります」や「私もそう思う」などで共感を示している【つもり】になっていますが、それは勘違いです。

共感とは読んで字の如く、共に感じること。

きょう かん [0] 【共感】

  1. 他人の考え・行動に、全くそのとおりだと感ずること。同感。 「 -を覚える」 「彼の人生観に-する」
  2. 〘心〙 〔sympathy〕 他人の体験する感情を自分のもののように感じとること。
  3. 〘心〙 〔empathy〕 ⇒ 感情移入(かんじよういにゆう)

一緒にいる時間を一緒に楽しみ、お客様が苦しんでいるときには一緒に自分も苦しみ解決策を探り、お客様が傷付いたときには一緒に傷付く。

こういう共感があるからこそ、私に何かできないか?と居ても立ってもいられなくなり、行動せずにいられなくなるのです。

それが心の交流じゃないでしょうか。でも売れないホステスほど、

  • 自分がどう見られるか?
  • 自分が何を言えばいいか?

ばかり気にして、痛みを共に感じるどころか、一緒に楽しむことすらできません。何だったら、お客様が自分を楽しませてくださる前提、でいますよね。

売れたかったら、目の前にいる人と同じ目線で、同じ気持ちで、その時間を過ごせるようになることです。

共感の際に注意する境界

同じ気持ちを感じると、どうしても境界があやふやになりがちです。境界があやふやになると、自分にとってもお客様にとっても、ストレスになります。

たとえばお客様が落ち込んでいるとき。共感力が高いと、我がことのように自分も心が落ち込んだりするものです。

ここで境界のないホステスは、相手を変えようとします。励まそうとしたり、笑わせようとしたり。

自分がストレスに感じているので、そのストレスを回避するために相手を変えようとするのですね。

売れるホステスは、同じ気持ちを感じながらも境界を引いているので、どこか冷静に考えています。

言葉にするなら「これは私の問題ではない」と一線を引いている状態。なので、そっとしておくこともできるわけですね。

でも同じ気持ちを感じているので、心配だし、どうなったかな、と気になります。

そういう気持ちが日ごろの言動に表れていくのですね。それを見た売れないホステスからすると、

  • どうしたらあんな気配りができるのか
  • どうしたらあんな気を遣えるのか
  • どうしたらあんなに些細なことに気づけるのか

となるわけですが、まず気持ちがあって、境界を引けることが重要です。

売れるホステスが多用する「同調」

売れないホステスが共感と認識している6割はこの「同調」です。いわゆる「分かります」ってヤツですね。よく使われるセリフを挙げると、

  • 分かります
  • 私もそう思います
  • そうですよね
  • 私もそういうときあります
  • 私も同じ経験があります
  • そういうときつらいですよね
  • あのお店、おいしいですよね

などですね。ネットのコメント欄でも同調はよく見かけます(以下のようなコメント)。

わたしも本を読んでいる時など、次々と気になることがでてきて横道それてくことがありますʕʘ‿ʘʔ

共に感じるというより、相手の発言に対し「私も同じ気持ちを持ったことがあるよ」「私も同じことをするときがあるよ」と示すのが同調です。

同じ仲間ですよ!ってサインですね。同調力の高いホステスは、ヘルプとしては最適で使い勝手良い存在です。が、人よりずば抜けて売れるのは困難です。

周りに同調するばかりで主張(アピール)ができないので、埋もれてしまいます。

同調の際に意識する境界

売れるホステスは「私も似たような経験がある」とは言いますが、「どういう経験?」など訊かれない限り、こちらから詳細に話すことはほとんどありません。

簡潔に述べることはありますが、あくまで同調、話は奪わない。

なぜなら、自分の経験が参考になるか?は関係性や話の内容、場によるからです。

たとえばあなたと私の関係性であれば、私の経験は参考になる可能性が高いので、同調+経験談を話すことが多くなります。

でも私より大先輩のすごいママが相手なら、私の経験が生きるかどうかは分からない。

でも私より大先輩のすごいママが相手なら、私の経験が生きるかどうかは分からない。つまり、相手にとって役立つか?によるというわけです。

この判断がつかないホステスほど、人の話を奪った挙句、元に戻せません。

一番最悪なのは、傷の舐め合いで終わること。相手が「このままでいいんだ」と勘違いし、問題行動が強化されていくことです。

これを避けるためにも、同調の使い方は共感よりも頭を使います。

売れるホステスが重きを置く「受容肯定」

受容は受け入れる、肯定は認める、です。

売れないホステスほど悲観フォーカスがひどいので、一部指摘されると全否定されたように騒ぎ立て、受容肯定された部分に目を向けることができません。

この状態のホステスは、たとえ一部であっても嫌いだと思うと、他人を受容肯定することができません。

要するに、0-100思考ですね。売れるホステスはデフォルトが受容肯定。

  • そうなんですね(受容)
  • 今日はご機嫌ですね(受容)
  • そんなときもありますよね(肯定)
  • それも○○さんですよね(肯定)
  • そういう人もいますよね(肯定)

という言葉が多く会話に表れます。同調や共感ができないような内容でも、受容肯定はできるからですね。

それだけで関係性がうまくいくことは多く、必ずしも同調共感が必須ではありません。

受容肯定の際に留意する境界

相手の依存度が高い場合、こちらが受容肯定しただけでも極端に捉え、「この人は何でも分かってくれる人」と依存度が増す傾向にあります。

依存度が増すと問題行動が増えるので、こちらの境界に無遠慮に侵入してきます。

そして思い通りにならないと、途端に手のひらを返したようにキレたり、相手を無視したりといった真逆の行動に出ます。

コンサルだと、たとえば私に対して偶像を抱いていた場合、偶像以外の私は受け入れがたくなります。

そこで「玲那さんは分かってくれない!」と騒ぎ立てたり、いきなり音信不通の距離まで離れたりしますね。

そのため相手の依存度が高い場合は、受容を示さずに肯定だけで終わらせることもあります。

心の中で受容肯定していたとしても、一切表には出さないことも多くあるのですね。これは、お互いを守るため、です。

まとめ

  • 共感=共に同じ気持ちを感じること
  • 同調=同じ仲間だと伝えること
  • 受容肯定=あなたはそうなのね、と受け入れ認めること

あなたがもし「分かってくれない」や「全否定された」と感じることが多いなら、それはまさに依存度が高い証拠です。

客層が広がらずストレス過多になります。

あなたが共感と同調を使い分けられないでごちゃまぜにしている場合は、相手の問題を背負い込むことが増えて、人間関係のトラブルが増えます。

いずれにしても、自分の感情をまず受容肯定できるようになること。

そして境界を引き、自分の問題と相手の問題を分けて、自分の問題は自分で責任を負うこと。

他人のことはその後にしかできません。ぜひ意識して取り組んでください。

 

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ホステス専門アドバイザー秋好玲那(管理人)

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ホステス歴15年、年商1億の元No.1ホステス。ママ、オーナーママを経て、コンサル歴15年目に突入。家庭には恵まれませんでしたが、社会に出てたくさんの人に恵...

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