【お客様の記憶に残る!】自己紹介のコツ
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
お席でも、自己紹介にエピソードを加えたり、何か工夫したほうがいいですか?
ご質問ありがとうございます。
ホステスは、自己紹介の場面が多いですよね。
新規のお客様がいらしたとき、初めてのお席につくときだけを考えても、かなりの頻度です。
売れっ子ホステスになると、お客様がお客様を連れてきてくださるので、さらに機会が増えます。
自己紹介は、No.1ホステスにとって、正念場。なぜなら、ひとつの席に長くいることがむずかしく、自分をアピールする時間が限られるからです。
なので、できるだけ瞬時に、人柄が伝わるような工夫をしたほうがベストだと言えます。
ホステスが自己紹介をする理由
そもそも、ホステスがお客様に自己紹介をする目的とは、何でしょうか。そんなこと、考えたこともないないかもしれませんね。
- 礼儀として
- そう教わったから
など、表面的な捉え方をしていると、どうしても、
程度の自己紹介になってしまいます。果たして、これでお客様はあなたのことを覚えてくださるでしょうか。
あなた自身は、どうですか?名前を聞いただけで、お客様全員のことを覚えていますか?おそらく、覚えていないはずです。
ということは、自己紹介の目的は『礼儀を果たすためだけではない』ということになります。では、ホステスは、何のために自己紹介を行うのでしょうか。
それは、
- 自分という『商品』を知ってもらうため
- 自分という『商品』を覚えてもらうため
です。この2つが叶わないのであれば、あなたにとっても、お客様にとっても、意味がないのです。
あなたは、あなたを知って、覚えてもらえない限り、お客様をつかめません。
お客様は、あなたという商品を知って、『どんな人なのか』がわからないと、指名もリクエストもできません。
もしかしたら、あなたという商品を誤解して、違う形(たとえば、色恋とか)でリピートしてしまうかもしれませんよね。
そうなると、お互いにとってマイナスになってしまいます。だからこそ、
- あなたの名前
- あなたの人柄
この2つは、できるだけ早くお客様に伝わるようにしなければなりません。
お客様に覚えてもらうには?
先述したように、名前を伝えただけでは、何かしらよほどのインパクトがない限り、人は忘れてしまいます。
では、どうしたら覚えてもらえると思いますか?
実は、初心者でもカンタンにできる、お客様に覚えてもらう方法があるんです。それは、『お客様の五感を動かすこと』です。
むずかしく感じるかもしれないので、あなた自身のことを振り返りながら、読み進めてくださいね。
記憶のメカニズム
あなたは、今日までいろんな『記憶』をしてきたはずです。たとえば、学校でテストがあるとき、いろんなことを覚えましたよね。
その記憶、いますぐ詳細に呼び起こせますか?
おそらく、呼び起こせないはずです。なぜなら、テストを乗り切るために、一時的に覚えただけだからです。
では、あなたがいままでで一番楽しかったこと、嬉しかったこと、悲しかったこと、つらかったこと、びっくりしたことなどは、どうでしょうか。
ピンとこなければ、一番イラッとしたこと、ストレスを感じたことでもいいし、最近一番泣いたこと、怖かったことでもいいです。どうですか?
テスト勉強の記憶よりも、鮮明に思い出せるはずです。なぜなら、あなたの感情が強く動いたからです。
つまり、何かを強く記憶させるには、何かしらの感情を動かせばいいということです。しかも、できるだけ、強く。
感情が動かないと・・・
その証拠に、あなたは『イヤなお客様』や『素敵なお客様』のことは、覚えているはずです。
お客様も同じで、たった一度しか接点がなかったとしても、『不快なホステス』や『素敵なホステス』のことは、ちゃんと覚えています。
一番覚えていないのは、『何とも思わなかったホステス』です。
もしも、あなたが『お客様から覚えてもらえない』という悩みを持っているなら、それはあなたが『何とも思われない存在だった』ということです。
そこで、相手の感情を動かすための一言を自己紹介にプラスすると、会話も進みやすく、お客様の記憶に残りやすくなります。
感情を動かす一言
では、どんな言葉が相手の感情を動かすのに有効か。しかも、カンタンに。
一番のオススメは、『お客様がすでに持っている感情に乗っかること』です。
たとえば、お客様が複数で来ていて、とても楽しそうに会話をしているなら、
と笑顔で言うだけで、お客様の楽しさは倍増するんです。
なぜかというと、『この子なら、自分の感情を受け入れてくれるかもしれない』という安心感につながるからです。
安心できると、お客様はあなたに楽しい気持ちを共有しようとして、いろんな話をしてくれるようになります。
そのお客様の気持ちに共感して、『楽しい』に乗っかっていけば、お客様はさらに楽しい気持ちになって、
と、覚えてくれます。
「楽しそうですね」
このたった一言で、あなたは『自分を受容してくれる人』という人柄が伝わるのです。
それだけで会話がスムーズに進む上に、自分を覚えてもらえるなら、こんなにカンタンなことはないですよね。
ネガティブな感情には
楽しそう、嬉しそうな感情のときは、あなたも乗りやすいですよね。でも、お客様がネガティブな感情の場合、一気にむずかしく感じると思います。
でも、こちらも、基本的には『お客様の感情に乗っかる』でOKです。ただ、言葉のチョイスに気をつけましょう。たとえば、お客様がイライラしているとき、
と言うのは、気心知れたお客様には使えますが、初対面のお客様には逆効果になり、不快な記憶につながってしまいます。そうではなく、
と言い換えるだけでも、ずいぶんと印象が変わりますよ。
まとめ
- 感情が強く動くと記憶しやすい
- 心が動かないと忘れやすい
- お客様の感情に乗っかると覚えてもらいやすい
日ごろから常に、目の前の人に対して、
と考える習慣をつけていると、感情に乗っかりやすくなります。まずは、これから行くコンビニの店員さんの感情をチェックしてみるのもいいですね!