初心者ホステスこそ知っておきたい「接客の基本5原則」とは?
「接客の基本5原則」をご存知でしょうか?
これはサービス業の研修や社会人向けのマナー講座などでよく扱われているのですが、水商売ではあまり馴染みがないかもしれません。
内容的には接客の基本マナーを記しているので、ホステスにも通ずる部分があります。
そこで今回は初心者ホステス向けに、この基本5原則をクラブの仕事に落とし込んで、解説していきます!
ホステスの接客における「基本5原則」
ホステスとして成長しようと思えば、
「もっと綺麗になりたい」
「会話のスキルを身につけたい」
など、プラス要素を求めがちです。
しかし初心者の内に大切なことは、好印象を持ってもらうことではなく、相手からの印象が悪くならないように気をつけることです!
この5原則も相手に不快な思いをさせないためのものなので、順に確認していきましょう!
1.挨拶
どんな業種であれ、最初の「挨拶」は非常に大切です。特に初対面の場合はたった数秒で印象が決まるので、
- 声色やトーン
- 目の合わせ方
- 頭を下げる角度
などすべてに気を配りたいところです。
しかしクラブでは1日に何人ものお客様に挨拶をすることになるので、単なる「作業」になってしまうこともあるかもしれません。
ただし席について最初に発する言葉はその席のリズムを作る重要なものなので、おざなりにならないようにしましょう!
2.身だしなみ
どれだけ完璧な接客をしていても、身だしなみが整っていなければ、意味がありません。ただし「身だしなみ」と「おしゃれ」は別物です。
ここで言う身だしなみとはTPOや周りを意識した装いのことで、おしゃれは単に自己満足に過ぎません。5原則の中ではこの身だしなみが重要とされており、
- 清潔
- 機能性
- 周囲との調和
の3点が合わさる必要があるとしています。機能性に関してはホステスにはあまり当てはまりませんが、他の2つは非常に大切です。
清潔感はもちろんのこと、自分の性格やお店のイメージ、客層に合わせたスタイリングを意識しましょう。
ホステスであれば、流行り物に飛びつくのではなく、ホンモノの装いを心がけることが大切です。
3.表情
良い接客をするためにはシーンごとに豊かな表情を使い分けることが理想です。その中でもホステスにとって「笑顔」は最重要ポイントです。
「笑顔に勝る化粧なし」という言葉があるように、綺麗な笑顔はそれだけで大きな武器になります。口角や目元の動きはもちろん、
- メイクの上手さ
- 歯並びは綺麗か
- 目が充血していないか
のようなところも忘れてはいけません。
4.態度
ホステスにとって当たり前のことですが、接客時の態度を疎かにしてはいけません。
ただしここで言う態度とは単に返事の内容や語気から伝わるものだけではありません。
お客様は無意識のうちに、ホステスの些細な行動や雰囲気からたくさんの情報を得ています。
椅子に腰掛けているときの姿勢やグラスを持つ角度、足の傾け具合などの細かな所作まで気を配りましょう。
クラブで働くのであれば、一流の身のこなしを意識することが大切です。
5.言葉遣い
上手くコミュニケーションを取るためには、適切な言葉遣いが必要不可欠です。クラブでは、VIPなお客様を接客することもあるので、
- 尊敬語
- 謙譲語
- 丁寧語
の誤用には注意したいところです。
言葉遣いは人によってクセが付きやすい部分ですが、この基本が出来ているかどうかで大きな違いが出ます。
ある程度慣れれば、多少崩した表現でもお客様に失礼のないような自分なりの表現もできるようになるでしょう。
まとめ
これらが接客の基本5原則です。早く即戦力になろうとするとスキルを磨いたり、知識をつけたりと何か新しいことを始めがちです。
しかし初めのうちは、どれだけ役に立つのかというより、どれだけ足を引っ張らないかが大切です。
まずはしっかりと基礎を固めましょう!
ホステスの心得