プロもやっちゃってる⁉︎「ますでしょうか」でよくある失敗パターン

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
「ますでしょうか」という表現、あなたもよく使いますよね。
でも実は、この表現は「ます」と「です」の二重敬語になっていることをご存知でしょうか?意外と知られていない失敗パターンなのです。
この記事では、「ますでしょうか」の間違った使い方や注意点について解説します。
プロもやってしまうようなミスも紹介するので、接客での失敗を避けるためにも、ぜひ読んでみてください。正しい敬語の使い方をマスターしましょう!
この記事の目次
失敗パターン:「~ますでしょうか」
「ますでしょうか」などの誤った使い方や二重敬語の例によって、お客様に失礼や不快感を与えることがあります。
言葉遣いはコミュニケーションにおいて重要な要素です。適切な敬意と配慮を示すためにも、正しい敬語表現の使い方を把握しておきましょう。
「ますでしょうか」の二重敬語とは?
先述したとおり、「~ますでしょうか」は、二重敬語です。
二重敬語とは、丁寧語である「ます」に加えて、疑問表現の丁寧語である「でしょうか」を組み合わせることを言います。
たとえば、「いらっしゃいますでしょうか」といった表現ですね。
なぜ二重敬語が問題なのでしょうか?それは、二重敬語を使ってしまうと、お客様に過剰な丁寧さや堅苦しさを感じさせる可能性があるからです。
二重敬語を使うことで、お客様との距離感が生じ、円滑な意思疎通が困難になることもあります。
二重敬語を避けるために、一度にひとつの敬語表現を使うように心掛けましょう。
たとえば、「いらっしゃいますか?」と言えば十分に丁寧な表現ですし、 「いらっしゃいますでしょうか」と言うよりも、より自然な表現になります。
「ますでしょうか」の二重敬語はよくある失敗パターンですが、気をつければカンタンに避けることができます。
お客様や場面に合わせて、適切な敬語の使い方を身につけることが大切です。
- ~ますか?
- 〜でいいですか?
- 〜ですか?
など、シンプルでより自然でフレンドリーな表現を選ぶことで、円滑なコミュニケーションができますよ!
失礼や不快感を与える「ますでしょうか」の例
誰でも使っている「ますでしょうか」という敬語ですが、実はお客様に不快感を与えている可能性もあるので、注意が必要です。
ここでは、失礼や不快感を与える「ますでしょうか」の例をいくつか紹介します(クリックすると詳細を読めます)。
これらの例からわかるように、「ますでしょうか」は過剰な表現です。
お客様への配慮を忘れず、失礼や不快感を与える可能性のある表現を避けるようにしましょう。
正しい使い方を知ろう!適切な敬語表現
敬語の正しい使い方は、お客様に対する敬意を示すだけでなく、信頼や好印象を与える重要な要素です。
そこで、電話応対やメールなどの文章、接客などで適切な敬語表現のポイントを解説していきますね。
一緒に敬語の基本を確認し、お客様に対する思いやりを持ったコミュニケーションを心がけましょう。
電話応対での敬語の使い方
親しいお客様との電話では、敬語を使わなくても問題ありません。ただし、
- 出会ったばかりのお客様
- 敬語を好まれるお客様
- 関係性ができていないお客様
などは、適切な敬語表現が重要です。
しかし、あまり硬くならずに自然な会話を楽しむことも重要です。適度な敬意を示しつつも、過剰な敬語表現は避けるようにしましょう。
まず、電話の最初の挨拶では、お客様の名前と「おはようございます」や「こんにちは」などの丁寧な挨拶を交えることが大切です。たとえば、


といった言い方をします。また、お客様からのお願いや要望に対しては、丁寧な言葉遣いで応じましょう。たとえば、


のように、適切な敬語を使います。電話の終わりには、丁寧な切り替えの言葉を使い、挨拶を交えて終わることが大切です。たとえば、


といった感じです。お客様との電話では、敬語の使い方に気を付けつつも、リラックスして自分らしく接することが大切です。
お客様のニーズや好みを尊重しつつ、自然な会話で親交を深めることができるでしょう。
メールやLINEなどの敬語表現
お客様が目上の方であっても、親しい関係性がある場合、メッセージの内容やトーンによっては、普段の会話と同様にタメ口を使うこともできます。
ただし、お客様がそれを受け入れているかどうかを常に考慮し、お客様を不快にさせないように注意しましょう。
特に、メールはお客様の会社へ送ることが多いので、注意が必要です。
お客様の立場によっては、秘書や部下がメールをチェックすることもあるので、丁寧な表現を心がけましょう。
たとえば、普段は「まあくん」と愛称で呼んでいたとしても、「〇〇様」または「〇〇さん」と苗字で書きます。
また、「~します」も、会社宛であれば「~いたします」と書くのがおすすめです。
お客様以外は絶対にだれも読まないなど、具体的な状況がわからない限りは、会社宛のメールは気を配ってください。
一方、LINEは個人で使っているお客様がほとんどなので、過剰な敬語は避けたほうが好まれます。たとえば、

と書くよりも、

とフランクな敬語を使ったほうが、心理的距離が縮まりやすく、好感が持てます。
接客での適切な敬語の使い方
まず大切なのは、お客様に丁寧な敬意を示すことです。お客様に対して「お」をつけて名前を呼ぶことが基本です。たとえば、


などです。また、話すときには「です・ます」調の丁寧な敬語を使いましょう。言葉遣いや口調に気をつけることで、お客様は快くお話ししてくれます。
さらに、ホステスとしての礼儀やマナーも重要です。たとえば、お客様にドリンクをすすめるときには、

などと尋ねましょう。ドリンクを注ぐ際などには、「どうぞ」と声をかけることも大切です。
最後に、お客様への感謝の気持ちを示すことも重要です。お帰りの際には、

とお礼を言いましょう。お客様を大切に思う気持ちが伝わることで、お客様も「また来たい」と思ってくれます。
接待での敬語表現のポイント
接待において、お客様の立場を考慮した適切な敬語表現を知ることは、とても重要です。
- だれが接待されるのか
- だれが接待をするのか
- フランクな接待なのか
- 重要な接待なのか
などをしっかり考慮した上で、言葉を選びましょう。
まず重要なポイントは、敬語の使い方を間違えないことです。無理に敬語を使いたくても、間違った使い方をしてしまうと逆に失礼な印象を与えてしまいます。
たとえば、お客様に対して「お名前は?」と尋ねるよりも、

のように、丁寧に言い換えるとより適切です。また、敬語の使い方には相手の地位や年齢、関係性によっても変化があります。
接待される側のお客様には丁寧な敬語を使い、接待をする側のお客様には謙虚な敬語を使うなど、状況に応じた適切な敬語表現を心掛けましょう。
敬語表現には、誠実さや思いやりを示すことも重要です。ドリンクを出す際には、

という表現を使ったり、フードが出た場合は、

とお声がけすることで、お客様に対する敬意を示すことができます。
最後に、自然な敬語の使い方を心掛けましょう。硬い表現や無理に丁寧さを演出するよりも、自然な言葉遣いで接することが大切です。
自分が心地よく感じる敬語表現を使うことで、お客様とのコミュニケーションを円滑に進めることができます。