「いいお店」とは?初心者ホステスのお店探し4つのポイント

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
どうせ働くなら、いいお店で働きたい。
お給料が高くて、お客様も紳士な方が多くて、オシャレな内装で、ママもお姉さんたちも優しくて、黒服も丁寧に仕事を教えてくれて・・・etc。
お店探しをしている人なら、だれでもそんなふうに思うものです。特に、初めて水商売に足を踏み入れるときは不安が大きいので、余計にそう思うでしょう。
初心者だと、お店どころか業界のことすらわからないので、どんな基準でお店を選べばいいか、かなり悩むと思います。
でも、ちょっと待ってください。
あなたの思う『いいお店』って、本当にいいお店でしょうか?
最初のお店は、あなたにとって『水商売の印象』を決める、大切な場所です。
きれいなところだけ見て「こんなはずじゃなかった」とならないよう、しっかり見極めていきましょう。
お給料が高い=いいお店?
お給料が高い、それだけで『いいお店』と言えるでしょうか。端的に言えば、高級クラブで働けば、報酬は高いです。
当然、高いお給料は魅力的ですよね。では、あなたの思う『お給料が高い』は、いくらですか?ド素人が入店できる日当の高いお店は、
のどれかです。さて、素人のあなたから見て、1~6のうち、いいお店だと感じるのはどれでしょう?
4~6はとてもいいお店とは思えない、ですよね。となると、いいお店である可能性が高いのは、1~3です。
では、1~3の中で、素人のあなたがクリアできそうな項目はどれですか?
私がおすすめしたいのは2の『求められるレベルが高い』です。こういうお店は、プロ意識の高い女性が集まっているので、きっと成長できます。
でも、仕事に対して、とても厳しいでしょう。それを、あなたが『いいお店』と感じられるかどうかは、また別の話です。
ある程度のデメリットを引き受けてでも高給を取るか、ランクを下げてでも自分に合ったお店を探すかで、水商売に対する印象は180度変わります。
目先の金額に惑わされないようにしましょう。
何をもって『客層がいい』?
客層のいいお店は、たしかに働きやすくていいお店です。でも、その『客層がいい』も、考え方次第で大きく変わります。
- 太い金額を使ってくれる
- 社会的ステイタスがある
- 優しい人が多くいる
- 家族のように付き合える
などなど、『客層がいい』と一言でいっても、さまざまな見方・考え方があります。
では、あなたの考える『客層がいい』は、具体的にどういうものでしょうか。
これから面接に行こうとしているお店は、どういう点で『客層がよさそう』と感じるのでしょう?
太い金額を使ってくれるお客様は、わがままな人も多いです。社会的ステイタスがあるお客様は、見る目が厳しく、そうそう気に入られません。
優しい人が多いお店は、働きやすいのはたしかですが、恩に甘えていると離れていきます。
家族のように付き合えるお客様は、あなたのプライベートやプライバシーに口を出してくることも多くあります。
何より、お店が考える『客層がいい』と、あなたが考える『客層がいい』がマッチしない場合、働くこと自体が苦痛になるかもしれません。
ぼんやりと『客層がいいお店がいい』ではなく、具体的な目安を持っておくと、体入に行ったときもチェックしやすくなりますよ。
ノルマのないお店=いいお店?
ホステスにとって、ノルマはとても大変なプレッシャーになります。そのため、ノルマのないお店を探す人が多いです。
たしかに、ノルマがないというだけで、精神的にはとてもラクですよね。毎月追い立てられるものがない、というのは、それだけで働きやすさにつながります。
でも、ノルマがないからいいお店、とは限りません。
ノルマがないお店は、日当が安い傾向にあります。そんなにがんばらなくていい分、お給料が安いのは当然ですよね。
また、同伴ノルマや売上ノルマ、指名ノルマがないお店であっても、違う形で『実質上のノルマ』がかかっていることがあります。
たとえば、多くのお店では、成績に応じて日当や時給がスライドします。スライドとは、
『基本時給は5,000円、10万円売り上げたら、その月の時給がスライドして、5,500円になるよ』
といったものです。でも「じゃあ基本給だけでもいいや」とはいきません。数字が上がるように、あれこれと黒服から指導されることになります。
それでもなお結果にならない場合、出勤調整予備軍になり、「今日はヒマだから休んで」と言われるようになります。
ペナルティがかかるようなノルマはないし、表立ってノルマとは言っていないけれど、結果を出さないと出勤させてもらえない状況になるのです。
また、高級クラブでは、ノルマのないお店はありません。最低でも、月4~5回の同伴ノルマがあります。
私は個人的に、最初から、
「〇ヶ月後にこれだけのノルマがあります。達成しなかったら、〇〇のペナルティがあります」
「ペナルティのかかるノルマはありません。でも、〇ヶ月後にスライドできるほどの結果にならない場合、出勤調整がかかります」
など、率直に言われたほうが正直でいいお店だと思います。少なくとも、私が経営していたお店では、面接時に伝えていました。
でも、これを言うと女の子がなかなか入店してくれないので、入店後に種明かしをするお店も多いです。
ノルマがあるほうがいいか、ノルマはないけれど出勤調整があるほうがいいか、よく考えて決めましょう。
スタッフやママが優しい=いいお店?
お給料、客層、ノルマとお話ししてきましたが、もっとも重要なのは『お店の人間関係』です。
人間関係が最悪のお店は、どんなに高給で客層がよくノルマのないお店でも、働き続けることができないでしょう。
でも、この『人間関係』も、考え方次第で大きく変わります。スタッフやママが優しいと働きやすいのは事実ですが、
- フォローアップがしっかりしている
- ミスをしても怒られない
- お姉さんたちが気にかけてくれる
- チームワークがいい(助け合える)
など、いろんな意味があります。
また、水商売という世界では、見た目だけで『優しそう』という判断をすると、痛い目に遭います。
多少の腹黒さや強い個性がないと上には上がれません。『個性=クセのある人』でもあるのです。それは見た目で判断できません。
優しそうに見えても色恋強要ママだったり、働いてみると気性が激しく怒鳴り散らすママだったりすることもあります。
逆に、パッと見が怖そうでも親身になってくれるママもいます。これを言っては元も子もないですが、最終的には相性です。
少なくとも、見た目だけで「優しそう」と飛びつかないようにしましょう。
まとめ
『いいお店』と言っても、お店によっても、働く側によっても、千差万別です。
- お給料
- 客層
- ノルマ
- 人間関係
この4つを意識して、面接に挑んでくださいね。面接時の注意点は、以下記事を参考にしてください。

ホステスの心得