口説かれてストレスだらけのホステスさんに朗報
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
さて今日は、みなさん大好きな(?)色恋目的のお客様に関するお話。
というホステスさん、ぜひ読んでください。
この記事の目次
【そもそも論】お客様は、口説きますし、誘います。
大変残念なお知らせですが、お客様は口説きますし、誘います。これが、大前提。
色恋目的じゃなくても会話上の遊びとして口説く人もいるし、下心一切なく誘ってくださる方もいます。
売れると「口説き方」や「誘い方」が変わるだけで、口説きますし、誘います。
ストレスは色恋のお客様ではなく自分が肥大化させる
- 口説かれたり、休日や日中に店外に誘われると、大きなストレスを感じる
- 断る理由を考えるのが苦痛
- その人から連絡が来ただけでストレス
- お店にも来てないのにこんな連絡ばっかり
- よく来てくださる、だからこそ断りづらい
などなどに心当たりのあるホステスさんには、根本的にスタートの心持ちが間違っているのです。つまり、
『口説かれない&誘われない前提で仕事をしているから、過剰に反応してストレスが大きい』
だけです。自分でストレスを大きくしている、という感じ。
口説くお客様への対処法・・・以前に
「口説いてくるお客様をうまくかわせないのはホステス失格!」
・・・みたいな論争も世の中にはありますが、私がコンサルで「うまくかわせ」と言う内容とは少し違うようです。
まあそりゃそうですね、大体そういうこと言ってるのは色恋推進派ですからね。
かわすテクニック云々でガッチガチに武装するより、考え方を変えたほうがストレスは歴然に減りますよ。
「口説きのかわし方」も「口説かれる前提」だからこそ
「口説かれない」「誘われない」が大前提で、どうやって予防策を取るのですか?
車がガンガン行き交う道路を無鉄砲に渡らないのは、『交通事故に遭うことが大前提だから』ですよね。
だから気をつけるし、策を取るし、そうならないように生活する。
その証拠に、車にぶつかったら死ぬかもしれないなんて知らない幼児やペットは、ゾッとする勢いで飛び出していきますよ。
あなた、その幼児やペットのように「超絶・無防備で無知」な状態です。
口説かれも誘われもしないホステスの魅力とは・・・
誰にも口説かれもしない、誘われもしない。・・・そんなホステス、どこに何の魅力があるんですか?
逆に考えてくださいよ。
お酒があろうがなかろうが、夜だろうが昼だろうが、超・イケメン&ドストライクの男性が隣に座って、優しくにっこり微笑んで、親切に楽しい会話をしてくれて、
「素敵だねー」
なんて言ってくれたら、食事に誘いたくなりません???
私はなります、ナンなら口説いて持って帰りたい。いい女だな、魅力的だな、と思えば口説きたいし、個人的に誘いたい。それの何が悪いんでしょう。
「こいつブスだな、絶対ヤリたくねーわ、女として見れない、魅力ないわー、オレの席に着くなよ!」
って思われるより何倍もいいじゃないですか。心配しなくても、あと10年もしたらお願いしても口説かれないし、誘われません。
口説くお客様が問題?いいえ、違います。
口説かれたり誘われることが問題なのではなく、『軽々しく安っぽく口説かれ誘われること』が問題。
しかもこの問題の原因は「口説くお客様」にあるわけじゃなく、あなたにあります。安っぽく誘われたり、簡単に口説かれるのは、自分のせいです。
飲みに出るお客様全員が「ホステスは簡単に口説ける」と思ってるわけじゃなくて、あなたが招いてること。
これを自覚しないと、延々とゲスな口説き方をされるのです。
本当に「誰でも口説くお客様」なら何ら問題ない
誰でも口説くようなお客様なら、「断ったくらいで怒ったりお店に行かない!」なんて言いません。誰でもいいんだから、次の子を口説くだけ。
その口調が冷たかったりする人はいるし、本当にお店に来なくなることもあります。でもそこで傷付いて落ち込むのはあなたですよね?
- 誘いに乗りたくないけど、売上はほしい
- 口説かれたくないけど、冷たい態度は否定されたみたいで傷付く
- 口説かれず誘われず、私にストレスがない状態で来店してお金使っ
- てほしいけど、そういうお客様に好かれる努力をするのはイヤ
とかいう状況を自分が作っているから、断っても支障ない人まで断れない。これってまさに、あなたが生み出してるストレスですよね。
このストレスを回避するために、断っても差し支えない人まで必死につなぎとめて、口説かれたりしてるわけですから。
需要と供給が成り立ってないのに無理やり合わせようとする
色恋目的に飲みに来る人と、色恋を売りたくないあなた。単に、需要と供給が合わなかっただけですよ?
例えるなら、あなたは和牛専門店を経営してるのに、刺身食わせろって言ってきた人ですよ?
それ断って何が悪いの?和牛専門店だから、お刺身がないのは当然じゃない?
その人をつなぎとめるために、和牛専門店の看板下ろして、何の知識も腕もないのに急にお刺身専門店になるの?
って話じゃないですか?
口説きを断ると「もう店に行かない」と言うお客様の心理を分かってない
断って「もう行かない」なんて言われるなら、そのお客様にとってあなたが支配下にある証拠です。
こういう人は、口説きや誘いを断ると怒ったり脅迫まがいなことを言ってきたりします。
これは思い通りになる前提だから。つまり、口説きや誘いじゃなくても、同じ現象が起こる相手です。
振り返ってみてください。
あなたが他のお席へ行ったとき、文句言ったり怒ったりしません?お店を休めとか、同伴遅れてもいいだろとか、言いません?
客扱いすると怒るくせに、都合が悪くなると「ホステスはこうあるべきだ」とか「プロとしてうんちゃら」とか言いません?
こういう人の心理って、あなたが傷付くことを承知で書けば、
ってこと。これを理解せずに「ホステスなら誰でも口説けると思ってる」なんて勘違いを起こすから、あなたは日々ストレスを抱える羽目になるのです。
真剣に考えるべきは「口説きの対処法」ではなく商品価値
本当に色恋を脱したい、色恋目的の人をどうにかしたいなら。「すべては自分が招いて生み出してる現実」そう捉えて、自分を変えるしかないのです。
口説かれないための努力義務はホステスにある
口説かれたくない、誘われたくないなら、変える努力をする義務はあなたにあります。
お客様が口説かないようになるのを待っても、無駄。お客様が口説かない人に変わってくれることを望んでも、無理。
口説く人、誘う人を片っ端からバッサバッサ切って音信不通にしても、次から次に同じような人に同じように扱われるだけ。
そんなことで目先を何とかしたところで、あなたは不快続き、売上減少続き、ストレス続き、自転車操業一直線。なーんにも解決しません。
気軽に口説けないくらいホステスとしての価値を高める
口説かれること、誘われることが問題なのではなく、
- オレより(価値やレベルが)下、と思われていること
- オレの言うことを聞くのがあたりまえ、と見られていること
これが大問題なのにお客様が悪いと考えるから、コントロールできない相手をコントロールしようとしてストレスがどんどん肥大化していくのです。
そんなことに労力を割くのではなく、ホステスとしての価値を高めることに使いましょう。
色恋目的で飲みに来るお客様、カマッテチャンなお客様は、売れないホステスが好きなんです、支配しやすいから。
まとめ
- お客様は「口説くし誘う」が大前提
- 口説かれない前提でいるから仕事がつらくなる
- 問題は「気安く口説かれる程度の自分」にある
- 気軽に口説けない価値あるホステスになる
売れるホステスになろうと努めることは、人に支配されない人生を自らの手で築いていくということでもあります。
理由はどうあれ、せっかくホステスやってるんです。余裕のあるいい女、目指してください。
お客様は口説くし、誘うもの。
これを大前提に、もう一度、自分のやり方や仕事への姿勢、心のあり方を見つめ直しましょう。