対人スキルとコミュニケーションスキルの違い
対人スキルとコミュニケーションスキルと会話スキルの違い、わかりますか?この3つがごちゃ混ぜになっているホステスさん、多いですよね。
それぞれ全然違う能力なのですが、すべて『会話スキル』に集約されていることが多いです。というわけで本記事では、
- 対人スキルとコミュニケーションスキルと会話スキルの違い
- ホステスに必要なスキルとは?
についてお話しします。
この記事の目次
対人スキルとコミュニケーションスキルと会話スキルの違い
まず結論から言うと、こういう違いです。
- コミュニケーションスキル:機転を働かせるスキル(気が利くかどうか)
- 会話スキル:ゴール達成をサポートするスキル
- 対人スキル:良好な関係性を維持するスキル
多くの人が「コミュニケーション能力を上げたい」と言うとき、実は対人スキルのことを指しています。
でも実際に磨こうとしているのは会話スキルだったりするんですよね。
だから、いくら会話の練習をしても「人間関係がうまくいかない」という悩みが解決しない。それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
コミュニケーションスキルとは
改めて『コミュニケーションスキル』をざっくり一言で表すと『気が利くかどうか』です。
これは対人関係だけでなく、ビジネスをスムーズに行う上で非常に重要なスキルになります。
コミュニケーションスキルと会話スキルはまったくの別物!
『コミュニケーションスキル=会話スキル』のように、2つを混合したり同一視すると、対人関係やビジネス(または業務上)でトラブルの原因になります。
これをわかっていないホステスが多すぎるのですね。たとえば『笑顔で相手の話を聞く』は、会話スキルのひとつです。でも、業務上では違う意味を持ちます。
相手が仕事の話をしているときに、あなたが笑顔で話を聞いていると「この人は快く受け取ってくれた」と捉え、仕事を任せる方向で考えます。
あなたはただ単に『コミュニケーションを取っているつもり』だったとしても、です。
いざ断ろうとすると断りづらい空気になっていたり「あんなにニコニコ聞いてたのに!?」と相手にマイナスのギャップを与えて、関係性に混乱が生じます。
そして相手は、あなたに仕事を任せることを不安に思うようになります。
「何を考えているのかわからない人」というレッテルの原因にすらなりますね。こういったことを踏まえて、
- 今はビジネスとして話をしているのだから、こういう反応をした(しない)ほうがいい
- 今は関係性を深めるための会話だから、こういう対応をした(しない)ほうがいい
- 相手は〇〇を求めているから××した(しない)ほうがいい
など、互いの発信・受信の中で『どうすればスムーズに進むか』に機転を利かせられること。これがコミュニケーションスキルです。
会話スキルとは
会話スキルを一言で表すと、会話をスムーズに進めることで互いの発信・受信レベルを確認するための技術です。
たとえば『相手の話にうなずく』も会話スキルのひとつで『聞いてますよ』という合図になります。
これは相手が発信していることを『ちゃんと受信できていますよ、安心して話してください』ということを示すためのスキルです。
必要な場所でオウム返しをしないのはなぜ?
残念なことに、会話スキルとして頻繁に出てくる『オウム返し』は、会話スキルを磨きたがる人ほど、肝心な場面ではやりません。
「明日仕事なんだ」と言われたら「明日お仕事なんですね」と返しますよね。
でも、指示を受けたり約束を交わすときには、言われたことを復唱することなく「分かりました」だけで片付けて『わかったつもり』で行動する。
だから、ミスが増える。「明日10時に集合」と言われたときこそ「10時ですね、わかりました」とオウム返ししろよ!と思いますね。
お互いの理解度の確認にもなるし、噛み合わない返事をしたとしても、その場で直せます。このように、
- トラブルを回避する
- 互いの発信受信内容(=理解度)を確認
- 今話していることがきちんとゴールにたどり着くようサポートする
これが会話スキルです。
会話スキルを磨くには
会話スキルの中で重要なのは『何を話すか』ではありません。
相手が言っていることをきちんと理解できるか、相手がスムーズに話せるかなど、相手にとってコミュニケーションコストがかからないことが大切です。
コミュニケーションコストとは、コミュニケーションを取る上で生じる負担(ストレス)のこと。
コミュニケーションコストが大きいと、会話自体が苦痛になってしまいます。
会話を上達させたいなら、まずは自分のコミュニケーションコストを知り、受け入れ、改善していきましょう。

対人スキルとは
対人スキルを一言で表すと、他者と良好な関係を築き、それを維持していくためのスキルです。
ここが一番ピンとこない部分だと思うので、先に具体例を挙げます。
- コミュニケーションスキル(気が利く)
- 交渉スキル
- 推進スキル(向上心)
- プレゼンスキル
- 動機付けスキル
- ヒアリングスキル
- リーダーシップスキル
この7つのスキルをすべて含めたものが『対人スキル』です。
対人スキルは一番むずかしい
耳が聞こえなくても、単に『音というツールでは受信できない』というだけで、筆記等で受信可能ですよね。
コミュニケーションスキルだけを磨くなら、非言語を汲んで予測分析すればいい。
会話も、だれでもできます。会話スキルを上げたければ『この会話のゴール』の理解度を上げ、それをサポートできるようになればいい。
でも対人スキルは違います。そして多くの人が言う「コミュニケーション能力を上げたい」「会話スキルを上げたい」というのは、この対人スキルのことです。
かつ、ビジネスにおいてもっとも重要なスキル。仮にあなたにコミュニケーションスキルや会話スキルがあったとしても、
- 推進力
- 交渉力
- プレゼン力
- 動機付け
- リーダーシップ
がなければ、対人スキルは低いということです。
それはつまり、一時的な関係性は築けるけれど、その関係を維持していくことがむずかしいということ。
対人スキルを磨くには、あなた自身が成長しなければなりません。ここに抵抗がある人は、良好な関係を維持することが困難です。
日ごろ使っている言葉で言えば、だれかが何かしてくれることを待って、常に受け身で常に指示待ちの人は、対人スキルがないということになります。
会話をどれだけ訓練しようと、対人スキルは上がりません。そして世間に求められる能力は、会話スキルではなく対人スキルです。
心の交流に重要なスキルも、対人スキル。対人スキルを磨くには、人と接する以外にありません。
まとめ
- コミュニケーションスキル=機転を働かせるスキル
- 会話スキル=ゴール達成をサポートするスキル
- 対人スキル=良好な関係性を維持するスキル
この3つは、ホステスにとって必須のスキルですが、一番むずかしいのは対人スキルです。対人スキルを磨きましょう。
対人スキルを磨いていくうちに、コミュニケーションスキルも会話スキルも上がっていくはずです。
