コミュニケーションコスト高めなホステスの人付き合いの心得
こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
これまで、何度も当サイトでも『コミュニケーションコスト』について、触れてきました。
「まだ一度も目にしたことがない」「読んだけど忘れた」という方は、『コミュニケーションコスト|関連記事』でご確認ください。
仕事を円滑にしてくれるのは、人間関係&スムーズなコミュニケーションです。
ここでは、『あなたがだれかに背負わせる(かもしれない)コミュニケーションコスト』について、お話しします。
身体的要因で波及するコミュニケーションコスト
まず、身体的要因から波及するコミュニケーションコストがあります。たとえば、
- 聞こえない(聞き取りづらい)
- 見えない(見づらい)
- 声が出ない(出しづらい)
- 滑舌が悪い・どもる
- 特定の音を発音できない
- 腕や手など体の一部がない(あっても動かない)
など、コミュニケーションを取るにあたって、肉体的な難がある状態ですね。
たとえば、現在の私は調節障害で、スマホの文字はほぼ見えません。また、PCでも、絵文字はほぼ見えません。
私の持つ障害によって、どうしても相手に負荷(コスト)をかけてしまうことがあります。
このように、現在の私は『身体的コミュニケーションコスト』をかける側の人間です。
神経的要因で波及するコミュニケーションコスト
次に、神経的要因から波及するコミュニケーションコストがあります。たとえば、以下のようなこと。
- 精神疾患を持っている
- 神経回路に何らかの異常がある
- 脳回路に何らかの凸凹がある
- 粗悪な家庭環境等で人格形成に遅れがある
- 何かしらの要因で神経回路が破損している
- 生きてきた環境の中で著しい歪みが生じている
精神障害(精神疾患・発達障害)と脳障害は全く別物で、一括りにするのは非常に乱暴ですが、ここでは『身体・脳神経』というざっくりとしたカテゴリで分けました。
具体例を挙げると、私の知人に学習障害を持つ女性がいます。彼女は30代半ば、人気ネイリストです。
10名ほどスタッフを雇用し、常に予約でいっぱいのネイルサロンを経営するほどの人。
でも、彼女は文字が読めないのです。4~5歳の幼児が読む絵本がやっと、それ以上は読めません。
連絡手段はほぼ音声、活字で連絡をするときはほぼ平仮名。ごく一般的な学習能力を持つ者からすれば、立派なコミュニケーションコストです。
彼女もまた『神経的コミュニケーションコスト』がかかる側の人間です。
コミュニケーションコストをかける側に必要なこと
ここまでざっくりと、2つの要因を軸に、コミュニケーションコストについての事例を挙げてみました。
あなたは、どちらかに当てはまりますか?当てはまるにしろ当てはまらないにしろ、少し考えてみてください。
私が調節障害であることを隠していたら、あなたは気付くことができるでしょうか。
音声入力に頼るほど見えない日は、音声入力後の画面文字も見えないので、実際に送られた文章がどういうものか、その場で私は確認ができません。
文字面だけを見ればかなり無愛想で、不機嫌そうに見えるかもしれません。それでもあなたは違和感を抱くことなく、いつも通り私のメッセージを読めますか?
知人女性が、学習障害だと言わなかったらどうでしょうか。メールやLINEメッセージを送っても、毎回『要件は何ですか?』という電話がかかってきます。
など思うことなく、対応できますか?おそらく多くの人が、何かしらの心地悪さを感じるはずです。当然ですよね。
コミュニケーションコスト要因を持っている側は、事前に自己開示しておかないと、人間関係に無駄な歪みを生じさせる可能性が高いのです。
何も言わずに『お察しください精神』では、大半の人は分かりません。最悪は、トラブルが起きて初めて周りが気付く・・・という事態もあり得ます。
仮に、周りに理解ある人が大勢いたとしても、あなたが開示しない限りは、その理解も得られません。
そのためにも、まずは自分にどんなコミュニケーションコストがあるのかを知り、理解し、受け入れなければならない。
受け入れられないままでいると、人間関係の構築が困難になります。
まとめ
- コミュニケーションコストには身体的要因と神経的要因がある
- コミュニケーションコストをかける側は自己開示すると円滑に進む
- 自分が持つコスト要因を受け入れられずにいるとトラブルの要因になる
コスト要因を抱える側が自己開示するのは、内容や性格によって、勇気のいることです。
私は比較的オープンで、あまり周囲を気にしない性格ですが、それでも理解を得られないことに葛藤することが多々あります。
でも、こればっかりは仕方ないのですよ。私の症状は私にしか分からない。相手は、想像することしかできないのです。
でも、理解してくれる人がいることも確か。この『理解してくれる人』にどれだけ恵まれるかは、あなたが普段どういう振る舞いをしているかに左右されます。
どれだけ努力してもできないことは、誰にでもあるものです。それは何ら恥ずかしいことではない。
自分なりにコストを下げる工夫をしつつ、できることでカバーすれば良いだけです。
コスト要因をコンプレックスにせず、良好な人間関係を楽しんでください。
ホステスの心得