まだ引きずってる?仕事のミスが尾を引く5つのタイプ

こんにちは。ホステス専門コンサルタントの秋好玲那です。→目次はこちら^^
「ミスがこわい」
そう思うこと、ありませんか?私はありました。失敗がいやで、何も行動できなかった時期がありました。
逆に、自分の過ちを人のせいにして、逆ギレしていたこともあります。昔の私のように、ミスをいつまでも引きずって、


と、とてもナーバスになっている人もいれば、



と、少々卑屈に考えてしまう人もいるでしょう。どちらにしても、いい状況ではないですよね。
でも、あなただって、好き好んでミスを引きずっているわけではないはず。この機会に、私と一緒に『ミスを引きずってしまう自分』と向き合ってみましょう。
仕事のミスを引きずるホステス5つのタイプ
仕事でミスをしたあと、そのまま気持ちを引きずってしまう人には、大きく分けて5つのタイプがあります。
- トラウマになっている
- 集中力がない
- 背伸びしすぎる
- 決め付ける
- 現実逃避する
上記のような状態だと、どうしても気持ちの切り替えがうまくいかなくなるのです。
トラウマになっている
一度ミスをしてしまうと、同じシチュエーションのときに「また失敗するのでは・・・」と、意識してしまうことがありますよね。
人は、強い恐怖や不安を感じると、そのときの経験が脳に色濃く刻み込まれてしまいます。これを『トラウマ』と言います。
似た状況で「また失敗する」と恐怖や不安を抱いてしまうことを、『記憶のフラッシュバック』と言い、人が生きる上で必要な自分を守るための力が働くのです。
記憶のフラッシュバックが起きると、「行動しなくちゃ」「気持ちを切り替えなくちゃ」と頭ではわかっていても、脳が力いっぱいブレーキを踏むので、行動や気持ちの切り替えがうまくできなくなります。
あなたも、
- 行動したいのに、また失敗するのではと怖くて動けない
- 気持ちを切り替えたいのに、不安が勝って動けない
という葛藤を抱いた経験があるのではないでしょうか。そういうときは、一旦感情を横に置いて、『事実』に目を向けましょう。
なぜ「また失敗する」と思うのですか?たとえば、営業活動の準備や会話に必要な知識、あるいは接客や会話のスキルが不足しているからですか?
それとも、協力者や相談する相手、大丈夫だよと背中を押してくれる人がいないからですか?よく考えてみてください。
何かひとつでも手がかりが見つかったら、それを補うことから行動してみましょう。
たとえば、身近で相談できる相手がいないのであれば、私のように相談に応じている人を頼るのもいいですよね。
集中力がない
過去を引きずらないためには、
- いま、何が起きているか
- いま、何をすべきか
というように『いま』に集中することがとても重要です。でも、集中力が欠けているときは、どうしても目の前のことに意識を向けることができなくなります。
そういうときにふと、仕事のミスを思い出して、気が滅入ってしまう。そんなこともありますよね。
一度思い出してしまうと、今度はその感情に引きずられて、負の連鎖になってしまいます。そういうときは、ハードルを少し下げましょう。
たとえば、30分かかる作業をしているとしたら、集中力に欠ける人ほど「絶対に30分、この作業をやらなければならない」と思い込んでいる傾向にあります。
自分が維持できる集中力に対して、設定している時間が長すぎたり、作業量が多すぎたりするのです。
そういうときは、「10分だけやる。10分経ったら、〇〇をしていい」と、時間を短く設定して、10分経ったら、自分にご褒美をあげるのです。
『〇〇』の部分は、何でもOKです。音楽を聴くでもいいし、シャワーを浴びるでもいい。一旦『いま』から離れて、自分が喜ぶことをしましょう。
いまやっていることとは別の行動を取ると、自然と気持ちが切り替わります。気持ちが切り替わってすっきりしたら、「また10分がんばる」でOKです。
結果的に「30分の作業」が終わればいいわけですから、もっと時間や作業工程を刻んで、億劫にならないレベルに落とし込みましょう。
背伸びしすぎる
自分を過大評価していませんか?私はもっとできるはず、もっと力があるはず、こんなミスをするはずがない。そう思っていないでしょうか。
自分を認めること、自信を持つことは、とても大切ですばらしいことです。でも、行き過ぎてしまうと、等身大の自分を見失ってしまいます。
何より、あなた自身が苦しくなります。これは、ワーカホリックだった私が、実際に体験したことです。
「時間さえあれば、私はもっとできる」
「時間さえあれば、ミスを防げたのに」
いつもそう思っていた時期がありました。また、「完璧でなければならない」「失敗は許されない」とも思っていました。
その思いが強ければ強いほど、自分のミスを受け入れられずに、周りのせいにしていたように思います。人は誰しも、無限の可能性があります。
でも、時間は全員に平等で、「いまできること」には限界がある。私はそれを、体を壊して思い知りました。あなたには、同じ轍を踏んでほしくない。
あなたには、たくさんの可能性があります。その可能性をつぶさないためにも、まず『等身大の自分』を知って、受け入れてください。
少し立ち止まって、本当にできること、本当はできないことを、一旦整理してみましょう。
決めつける
「どうせこんな店で働いてたって・・・」
「あのお客様はどうせ〇〇だから・・・」
「ママは私を嫌ってるから・・・」
仕事のミスは人間関係が絡むことも多く、どうしても批判的に捉えたくなる場面がたくさんあるでしょう。わかりますよ、私も若いころはそうでした。
「がんばったって、どうせ誰も認めてくれないし」「どんなに努力したって意味ない、あの人は私を嫌ってるから」と考えていました。
そうやって、自分を守っているのですよね。自分が予測している最悪の事態が実際に起きたとき、自分が受ける衝撃を最小限にするために。
でも、自分の胸に手を当てて、よく考えてみてください。
本当は「あの人は私を嫌っている」と思ったとき「そんなことないよ」と言ってほしいんじゃないですか?
本心では、先入観や決めつけが何の得にもならないって、わかってますよね?だってそれは、あなたに見えている「ほんの一面」に過ぎないんですから。
お客様に嫌な部分があったとしても、それがその人の人格のすべてではないですよね。
現実逃避する
ミスを引きずらないように、日常から離れてストレス発散をすることはいいことです。気分転換や、活力の充電になりますよね。
また、そうして休息を取ることで、ミスを受け止められることもあります。
でも、その『ストレス発散』が現実逃避だったら、あなたはまた同じミスを繰り返します。ミスしたときは、そのミスを振り返って、
- なぜ今回のミスが起きてしまったのか
- 自分に足りなかったものは何か
- 次に同じことが起きたらどうするか
などを、客観的に分析する必要があります。そうすることで、次のミスを防げるだけでなく、経験から気づきや学びを得られるのです。
失敗の振り返りこそが、あなたを成長させてくれる大事な時間なのですよ。
せっかくの成長の機会を、現実逃避でつぶしてしまってはもったいないと思いませんか?
誰でもミスをする
以前、Twitterでこんなつぶやきをしました。
問題に直面したら「どの時点でどういう選択肢を取っていたらこの問題は起きなかったか」を考えよう。このときに絶対NGなのは罪悪感を抱いたり自己否定したりすること。そんな必要はないよ。過去を振り返るのは自分を責めるためじゃなく「これから起こるかもしれない問題を回避するため」だから。
— ホステスの心得管理人@秋好玲那 (@reina_kokoroe) August 29, 2019
あなたがミスをしたのは、あなたがダメな人間だからではありません。無能だからでもありません。
どんなに売れてるホステスでも、どんなに名を馳せているママでも、思い出しただけで恥ずかしくなるような大きなミスをした過去があるものです。
だからこそ、成長したのですよ。
何がいけなかったんだろう?何が間違っていたんだろう?どうしたらうまくいっただろう?何度も何度も考えて、試してきただけなんです。
『売れっ子ホステス』という一面だけ見て、さも完璧な人間のように捉えて卑下するのはもったいないです。
「たくさん失敗したからこそこの人はいまこんなに売れてるんだな」という視点で考えてみてください。
少なくともいまよりはずっと、心が軽くなると思います。『過去の失敗やトラウマを引きずるのはなぜ?』も合わせて読んでみてくださいね^^
ホステスの心得